建築構造設計べんりねっと   

 過去の会議議事録 No.20

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column 2005/11/05 12:53:53
いつもお世話になっています.
さて,構造を初めて1年ぐらいですが,
屋上(非歩行)の積載荷重について質問があります.

基準法等では,「実情に応じて・・・」ということですが,
右へならえで,居室の積載荷重の半分を屋上(非歩行)として採用しています.
みなさんは,屋上(非歩行)の積載荷重はどのように決めていますか?また,屋上(非歩行)について書かれた書籍があれば,教えて下さい.
よろしくお願い致します.
Re: 屋上の積載荷重の考え方
青虫 2005/11/05 13:20:49
私も設備等の点検程度の屋上、露出防水の非歩行の屋上については
居室の積載荷重の半分としています。

静岡県の指針には900 650 300 と書いています。

http://www.pref.shizuoka.jp/toshi/tj-28/sisin2002021202.pdf
Re: 屋上の積載荷重の考え方
column 2005/11/05 13:27:18
素早い返答ありがとうございます.
参考にさせて頂きます.

Re: 屋上の積載荷重の考え方
きしめん 2005/11/05 16:56:25
 国土交通省大臣官房官庁営繕部整備課監修「建築構造設計基準及び同解説 平成16年版」社団法人 公共建築協会発行 に、比較的細かい用途に応じたN/m2単位の積載荷重の表が有ります。
 なお余談ですが、S造勾配屋根では床用・大梁柱基礎用、地震力用で50・30・20kg/m2とする別の資料の例も有ります。
Re: 屋上の積載荷重の考え方
column 2005/11/05 17:16:17
>なお余談ですが、S造勾配屋根では床用・大梁柱基礎用、地震力用で50・30・20kg/m2とする別の資料の例も有ります。

そうですか。営業から10mスパン飛んでいて、なんで前の物件とメンバーが違うのかと問いただされていました。たぶん、上記で設計しているのかなーと思っています。
Re: 屋上の積載荷重の考え方
Lion 2005/11/06 11:53:23
きしめんサン

> 国土交通省大臣官房官庁営繕部整備課監修「建築構造設計
>基準及び同解説 平成16年版」社団法人 公共建築協会
>発行 に、比較的細かい用途に応じたN/m2単位の積載荷重
>の表が有ります。

私も役所物件はいつもこれを使っています、非歩行は
980/600/400kN/平米ですね、民間は
住宅の半分900/650/300を採用しています。

折版屋根は0では心配なので100/100/100とか
勝手に決めてますが。。。

Re: 屋上の積載荷重の考え方
喰えないーメン屋 2005/11/07 10:22:22
S造屋根では、
床・梁用積載荷重=(固定+積雪)/1.5−固定
で、積雪時計算省略します。
Re: 屋上の積載荷重の考え方
column 2005/11/09 11:30:43
皆さん方,ありがとうございました.
いろいろな考え方があり,参考になりました.
Re: 屋上の積載荷重の考え方
おじゃま虫 2005/11/11 20:07:34
こんちは。

>また,屋上(非歩行)について書かれた書籍があれば,教えて下さい.
>よろしくお願い致します.

「行政からみた建築構造設計」に屋上(非歩行)の積載荷重について説明されています。
行政が建築構造の統一的な指導方針を行う目的で「建築行政構造連絡指導方針」なるものを昭和39年にまとめたそうです。
その中で、住宅のLLの1/2以上をみるようにと決めたようです。その指導がいままでも受け継がれているようです。


Chiba 2005/11/05 09:09:33
日頃、疑問に思っている事があります。

 一貫計算ソフトで計算をしていて低層でも部分的に基礎が浮上がる事
があります。計算ソフトの解析結果では数mmの鉛直方向の変位が出て
います。

 この部分は想定している地震時には本当に浮上がるのでしょうか?
地震が来たらこの部分は浮上がって、落ちる?
Re: 基礎の浮上がり
ima 2005/11/06 10:15:51
 構造計算上の「浮上がり」とは、地震力という「静的」に仮定した水平力を建物の数学モデルに作用させて計算したら、支点反力が「負」になったということを意味しているだけで、実際の地震時の現象と一致するかは定かではありません。静的に仮定した計算結果とは、ずいぶん異なると思います。

 実際は、地震による水平動と上下動の組み合わさった「動的」な現象なので、地盤と建物の界面には、振動による複雑な接触と離間の動きがあると思われます。
 しかし通常の建物の設計では、それは建物に直接影響することではないので考えないことになっています。
Re: 基礎の浮上がり
Chiba 2005/11/07 08:39:33
imaさん。ありがとうございます。

実は、確認申請で浮上がりについて指摘があり、行政の方は簡単に
処理出来たのですが、意匠屋さんから“浮上がり”について質問
されて、困っていたところだったのです。
こういう質問があると日頃、自分がいかに只、基準に合わせて計算
しているだけと痛感してしまいます。
Re: 基礎の浮上がり
ima 2005/11/07 09:24:58
 現実の建物設計で、一貫ソフトを使った場合に「浮上がり」が生じたら、それに抵抗するだけの重さ(基礎自重や杭自重)を確保したり、浮上がりを考慮した解析を採用したりして対応しますが、それはあくまで計算上の数学モデル内の整合性を保つためであり、実際の現象を忠実にフォローしているわけではありません。
 建物設計は、安全側に仮定したフィクションだと、私は思います。
Re: 基礎の浮上がり
小さな構造屋 2005/11/07 10:12:24
通常の静的解析による浮上り力や浮上り抵抗は安全側の仮定で、実際に浮くのかは簡単には解りません。ここまではimaさんの言われる通りですが、別の観点から・・・

直接基礎などで浮上り抵抗力が正しく評価されており、動的解析で特定の地震波に対し浮き上がる場合。
浮き上がった状態では地震力が建物に入りにくい為、理論上は作用地震力の低減が可能です。この状態を積極的に利用した設計法の研究もあります。
ただし「浮き上がって落ちる」ので建物が地盤へ衝突します。それでも建物が健全である事の確認がいる様です。
Re: 基礎の浮上がり
HM 2005/11/18 16:26:19
> 現実の建物設計で、一貫ソフトを使った場合に「浮上がり」が生じたら、それに抵抗するだけの重さ(基礎自重や杭自重)を確保したり、浮上がりを考慮した解析を採用したりして対応しますが、・・・・

保有水平耐力計算で、既製杭を使用する場合、引抜き抵抗として、基礎自重や杭自重しか採用出来ないため(条例)、浮き上がりが生じて必要保有水平耐力を満たすことが出来ません。この場合、浮上がりを考慮せず解析させても良いのか、または、場所打ち杭へ変更し摩擦抵抗を加え浮き上がりを止めなければならないのか、一般論としてお聞か下さい。


古い屋内体育館の主部材について
まつお 2005/11/02 15:30:03
S46年の屋内体育館を耐震診断しているのですが、
主部材の断面性能等がわかりません。
断面リストによると、BH材のようですが
フランジ部分はV−12 or VW−6 or VS−4.5と
書いてあるだけなんです。
どこかのメーカーの形鋼の一種でしょうか?
知っている方がいれば教えて下さい。
現場調査
喰えないーメン屋 2005/11/02 18:11:47
無しで耐震診断をされてるのでしょうか。(゚o゚)
Re: 古い屋内体育館の主部材について
まつお 2005/11/04 18:05:16
喰えないーメン屋さん、きしめんさん お騒がせしました。
きしめんさんの言うとおり昔の「○○フレーム」でした。
無事、資料も手に入り助かりました。
ありがとうございました。。。m(_ _)m


構造忍耐力 2005/10/31 11:21:08
ショッピングストアの設計図でS造床構造の小梁が連続梁ではなく
交互に90度方向を変えて配置されているのですが、なぜこのように
配置されているのか、何かメリットがあるのでしょうか。
Re: S造床構造の小梁が交互に配置されているのは?
亀山耕造 2005/10/31 11:51:00
>ショッピングストアの設計図でS造床構造の小梁が連続梁ではなく
>交互に90度方向を変えて配置されているのですが、なぜこのように
>配置されているのか、何かメリットがあるのでしょうか。

大梁にかかる荷重がXY両方向同じになるようにしています。
ショッピングセンターでは可成り柱間隔を飛ばしますので
鉛直荷重が支配的に成るためです。
Re: S造床構造の小梁が交互に配置されているのは?
構造忍耐力 2005/10/31 13:45:43
>大梁にかかる荷重がXY両方向同じになるようにしています。
>ショッピングセンターでは可成り柱間隔を飛ばしますので
>鉛直荷重が支配的に成るためです。

なるほど、そういうことだったのですね。
亀山様ありがとうございました。
デッキプレートなどの施工上、同じ方向に並んでいるほうが
都合が良いので疑問に思いました。
Re: S造床構造の小梁が交互に配置されているのは?
青虫 2005/10/31 23:02:36
あと、もう一つの理由として小梁を交互に90度方向を変えて
(市松模様に)配置すれば、XY両方向の大梁に対しての座屈
止めとしての効果も期待できるので座屈止めとして部材を追加
する事をしなくて済むからです。(外周部の大梁には必要な
個所が出ますが。)


駆け出し 2005/10/31 08:06:45
木造住宅の基礎を設計しているのですが、鉄筋の天端を180度曲げてフ
ックを付ける様施工者に要求したところ、考えが古いと言われました。
異形棒鋼なのだからフックはいらないだろうと言うのです。なんでフッ
クがいるか説明してみろと言われ、困っています。誰か、正論を教えて
下さい。
Re: 鉄筋のフック
天婆〜さん 2005/10/31 08:25:46
>木造住宅の基礎を設計しているのですが、鉄筋の天端を180度曲げてフ
>ックを付ける様施工者に要求したところ、考えが古いと言われま
した。
>異形棒鋼なのだからフックはいらないだろうと言うのです。なん
でフッ
>クがいるか説明してみろと言われ、困っています。誰か、正論を
教えて
>下さい。

許容応力度設計で検討して必要ならば、その必要性を説明されたら
いかがでしょうか。
Re: 鉄筋のフック
TETSUZIN 2005/10/31 16:36:52
普通なら設計基準からですと 設計基準と構造図を見せても駄目な
ら、神戸地震で破談された部分で鉄筋のフックなし部分があれば
見せてもいいですし、コンクリートとの付着を高める為の鉄筋の抜
け防止ですよと言えばどうでしょうか。
どうしても無理なら、業者が最終的に責任保証をして頂くように 
保証書+責任施工+欠
陥があれば全て建物を全て作り直しますという保証書を 会社名、
担当者(文句言った方)、実印を書いてもらってはどうでしょう
か。今までそんなやり方をしてる監督を見かけた事があります。

Re: 鉄筋のフック
天婆〜さん 2005/10/31 16:53:23
>普通なら設計基準からですと 設計基準と構造図を見せても駄目な
>ら、神戸地震で破談された部分で鉄筋のフックなし部分があれば
>見せてもいいですし、コンクリートとの付着を高める為の鉄筋の抜
>け防止ですよと言えばどうでしょうか。
>どうしても無理なら、業者が最終的に責任保証をして頂くように 
>保証書+責任施工+欠
>陥があれば全て建物を全て作り直しますという保証書を 会社名、
>担当者(文句言った方)、実印を書いてもらってはどうでしょう
>か。今までそんなやり方をしてる監督を見かけた事があります。

あくまでも、長期的および短期的に必要であるのならば計算結果
を示し説明された方が宜しいかと。

しかし、それでもまだ「180度曲げてフックを付けるのは、考え
が古い」と言われるのであれば、「その新しい考え方をご披露
願えますか?」と。

とにかく、検討した上での必要なせん断補強筋であれば、TETSUZIN
さんの仰る様ないい加減な言葉で、い包められてしまう事のない様
にされた方が宜しいかと思います。
Re: 鉄筋のフック
喰えないーメン屋 2005/10/31 17:16:07
古い基準法では、
木造柱の下には土台を設けること。
土台はコンクリート布基礎(無筋可)に緊結すること。
となっていました。
柱の軸力(集中荷重)は土台で分散されて等分布荷重になる。
等分布荷重は地反力と釣り合うので、曲げ・せん断力は生じなく
て圧縮だけ受ける。と言う考えだったのだと思います。

余程堅固な土台でない限り等分布荷重と考えるには無理があり、
柱下部を支点に地反力うける梁と考える方が正しいと思います。

付けないといけないのだけど、住公の仕様書(立ち上がりの補強
筋と書いてある)もフック無しだから良いことにしておきましょ
う・・・と。軟弱設計。(^_^;
Re: 鉄筋のフック
喰えないーメン屋 2005/10/31 17:28:07
住宅性能の本(住宅センター)の基礎図にもフックがありませんね。
上端筋2−D13、STRフック無し???
フック不要と言う構造設計者は居ないでしょうに・・・。

住公仕様書ではベタ基礎でも火打梁が必要と書いてあります。
どうお考えですか。
Re: 鉄筋のフック
駆け出し 2005/10/31 17:47:38
>フック不要と言う構造設計者は居ないでしょうに・・・。
それが、ある構造設計者に言わせれば、丸鋼であればフックがい
るけど、異形棒鋼であればいらないと言うのです、、、。そんな
ことあるのでしょうか???

>住公仕様書ではベタ基礎でも火打梁が必要と書いてあります。
>どうお考えですか。
火打梁は、面抗力の確保にやはりいるのではないでしょう
か???
Re: 鉄筋のフック
天婆〜さん 2005/10/31 17:56:54
喰えないーメン屋 さん、こんにちは。

>住宅性能の本(住宅センター)の基礎図にもフックがありませんね。

(財)日本住宅・木材技術センターの「木造住宅のための住宅性能
表示」の事だと思いますが、平成15年8月版の付録3のP5〜9
には掲載されています。
(紺色の数冊の評価項目をまとめた分厚い本です。)

>上端筋2−D13、STRフック無し???
>フック不要と言う構造設計者は居ないでしょうに・・・。

本当はその通りなのですが、なかなか木造業界は二十世紀のまま
の様でして・・・構造設計者不用の世界?

>住公仕様書ではベタ基礎でも火打梁が必要と書いてあります。
>どうお考えですか。

これは、ミイラのごとく残っている物で波線でないので、絶対視
の要素では無いと思います。

20世紀の木造住宅は、耐力壁も高剛性の壁はなく過大な引き抜きカ
は、発生しない物でした。

しかし、「阪神・淡路大震災」以後の金物の高耐力化と、耐力壁の
高剛性化に伴い過大な引き抜きカとなっているのに、地中梁となる
立上り部分を重要視していない施工者が多々おられますね。
Re: 鉄筋のフック
喰えないーメン屋 2005/10/31 18:12:25
>これは、ミイラのごとく残っている物で波線でないので、絶対視
>の要素では無いと思います。

波線が無くなってますね。見落としていました。
以前、ベタ基礎で水平剛性は確保されているので火打は不要とし
ていたら、検査時に波線部分なので付けるように指導されたこと
がありましたデス。
基礎高さが1mも有れば必要かも知れませんが・・。
Re: 鉄筋のフック
アルファルファ 2005/10/31 19:16:11
>それが、ある構造設計者に言わせれば、丸鋼であればフックがい
>るけど、異形棒鋼であればいらないと言うのです、、、。そんな
>ことあるのでしょうか???
それはあばら筋・帯筋等以外の話だと思いますよ。
木造基礎にしても学会の「小規模建築物基礎設計の手引き」には
あばら筋にフックは必要と書いてあるし・・・本が古いかな。
Re: 鉄筋のフック
おじゃま虫 2005/10/31 21:07:58
木造の場合、2階建てと3階建てでフックの扱いが異なるようで
すが、どうなんでしょうか?
Re: 鉄筋のフック
住宅鉄筋屋 2005/10/31 22:58:32
異形鉄筋ならスターラップにフックを付けなくても違法には
なりません。(日経ア−キテクチャーに載っていました。)
但し、フックが無い場合には地中梁のせん断耐力にスターラップ
を見込む事は出来ません。コンクリート断面のみで足りていれば
良いのですが。
確か、住木センターの指針にも載っていたと思います。
Re: 鉄筋のフック
TETSUZIN 2005/11/01 09:08:51
いろいろあるんですね。
例とした工事も見かけます。
縦筋の上部に フックを設けるのは 鉄筋が所定の位置から
ずれないように出来る効率もあるみたいです。
コンクリート打ちの際にですが、普通ならコンクリート排出ホース
に当たって縦筋上部が曲がったりしませんか。


公庫基準では普段は設けませんですけど、これから 耐震基準も厳
しくなってきていますし、講習会でもありました事で、
布基礎の寸法も大きくしなければ、ならなく
時が来るのではないかと思います。
ご参考に。

古い公庫規準では、
喰えないーメン屋 2005/11/01 18:52:11
平屋   外周部 フーチング無し(有り) 無筋布基礎
     内側  独立基礎
 ( )書きは2階建て
でした。

構造計算をしたら、フック付き、計算をしなければフック無し。
ベタ基礎の計算をしなければ 告示で厚さ12cmD10@30
0、計算をすれば厚さ15cm、D13@200などになりますよ
ね。
計算をすれば・・・なんかヘン。
そのうち、フック付きになるかも知れませんね。  
フックの必要性の説明
おじゃま虫 2005/11/01 20:50:24
フックの必要性に対する説明は、法律や〜基準に書いてあるから
必要なんだとが多いように思えます。
RCやS造でRC梁を常日頃扱っているものにとっては、コンク
リートだけで持つから
せん断補強筋はいらないのでフックもいらないとの考えも納得が
いかないように思えます。
ダブルではなく、シングル配筋のせん断補強筋末端のフック必要
性を構造的にはどう説明
すればよいのでしょうか?
Re: 鉄筋のフック
アルファルファ 2005/11/04 14:01:56
>異形鉄筋ならスターラップにフックを付けなくても違法には
>なりません。(日経ア−キテクチャーに載っていました。)
>但し、フックが無い場合には地中梁のせん断耐力にスターラップ
>を見込む事は出来ません。コンクリート断面のみで足りていれば
>良いのですが。
>確か、住木センターの指針にも載っていたと思います。
知りませんでした。フックをつけると幅120mmの基礎の場合地中部でかぶりが不足するのでふかすようにと指示してきましたが、そのうち考えが古いと言われるかな。
まあ五十過ぎのオッサンですから古いと言えば古いですが。