建築構造設計べんりねっと

構造一級建築士 受験対策セミナー参加レポート!
平成23年8月8日
 8月4、5日に東京で開催された東洋メディアサービス株式会社主催の構造設計一級建築士 受験対策セミナー"に参加しました。
 構造一級建築士 受験対策セミナー

 講師は確認検査機関で適合性判定の審査を担当していた構造支援のハシテックを主宰する橋本 省三 先生です。

 今回のテーマは「保有水平耐力計算」です

  構造支援のハシテック 橋本先生

 さて、内容的のほうですが、まずは"保有水平耐力計算の概念、必要保有水平耐力とは、保有水平耐力とは"と言う事にかなり時間をさいての説明がありました。確かにここを理解しないと先に進んでも意味がない。  当然、"構造設計一級建築士 受験対策"であるので「Dsは構造特性係数と言い、告示に従い、このフローにて算出します。・・・」などと言うものでは無く、各Ds値の根拠、塑性率や減衰定数からDs値を算出する過程の説明があります。

 過去の構造設計一級建築士修了考査の内容から、このレベルまでは理解していなければならないと言うのを意識している講義でした。

 特徴的なのは講義で出てくる用語(記号)については、略語(記号)の前の英語表記及び意味についての説明があり、たくさんの英字・ギリシャ文字が出てきても頭に入りやすい感じでした。 (橋本先生は、外国の文献なども読まれると言われていたので英語に強いのか・・・)

 また、説明には多々、時事ネタなどによる例えで補足が行われ、判りやすい説明でした。架構性状の比較の例えで"北の湖"、"貴乃花"は古いと思いましたが(笑)

 その他、"元確認検査機関の適判審査担当"と言う事で、建築行政についての裏話や設計例での解説では計算方法の説明のみではなく、納まり上の注意事項など実務に役立つ話などもありました。ここでは言えませんが、今回の修了考査で出題されると思われる分野についての情報もありました。

 講義の様子ですが、今回は定員20名と少人数であり、皆さん、かなり真剣に受講されていました。参加者は続けて来られている方が多いようです。また、質問の時間もあり、皆さん、積極的に自分が判らない所や普段の業務で疑問に思っている所を聞くと言う様子でした。

 構造設計一級建築士受験対策と言う事のみではなく、構造設計の実務にも役立つ内容ですので、お時間のある方、興味のある方は参加されてみては如何でしょうか。参加できなかった方のためにDVDも販売されています。