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スリーブ位置
日時: 2009/09/04 17:23
名前: K29

梁貫通位置はRC標準図などによると、
「柱面及び直交する梁の面から梁せい以上離すこと」
とありますが、せいの大きい地中梁や壁式では無理な場合が多いと思います。
ですが実際には梁せい以内に梁貫通を開けたりしていると聞いたことがあります。
どうしてなのでしょうか?

素人質問ですが、よろしくお願いします。

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Re: スリーブ位置 ( No.1 )
日時: 2009/09/05 22:04
名前: 管理人

確かに梁端部にスリーブを設けてはならない(望ましい?)と言う規定があります。

架構の崩壊形式としては、梁が先に降伏(塑性化)する形式が望ましいのですが、
柱面から梁せい分の長さの範囲は、塑性化に影響する範囲(ヒンジ領域)であり、
スリーブは設けないほうが良いと思います。

地中梁については、梁せいが大きいのでこの規定に従うとスリーブを開ける所が
無くなってしまう。。なんて事にもなりますが、地中梁は塑性化させないように
計画するのが基本であり、余裕を持った設計をしていれば問題ないと思います。
(人通孔のような大きな貫通孔は別ですが。)

壁式であればある程度の長さがある壁の部分でスリーブを設ける事もあります。

また、どうしても大梁の端部にスリーブを設けなくてはならないと言う事もある
かと思いますが、それなりの設計的な配慮がされていれば良いかと思います。
一般のスリーブ補強筋はせん断に対しての補強であり、貫通孔のある梁の曲げ耐力
の評価方法と言うのは私の知る限り確率されておらず、難しい所ではありますが。

いずれにしてもこの範囲のスリーブを設ける場合は構造設計者に確認が必要です。
Re: スリーブ位置 ( No.2 )
日時: 2009/09/07 10:21
名前: K29

ありがとうございます。

ということは、自分が聞いた例は構造設計者が貫通する場所はヒンジ領域でないことを確認して個別にOKを出しているということなんですね。

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