構造設計の新ビジネス事例!注目の3選

令和3年11月23日

P投げ銭!



 AI、ロボット化によって、50%の仕事がなくなると言われています。良かったことに建築設計は「なくなる仕事」には入っていません。逆に言うとこれからの進歩が期待できない業界なのか、その為、変化をしようとしないのか。。。

 このような中でも構造設計業界で新しい取り組み、サービスを行っている会社もあります。



ASBIMポイントサービス│Aspace株式会社

 近年、建築設計において、BIM(ビルディング・インフォメーション・モデリング)が、その効用が認められ、推奨されています。しかし、現実は取り組みが進んでいません。その理由としては構造計算プログラムからBIMソフトへのデータ連携がスムーズにいかないこと、労力が増えるが設計料は変わらずに負担のみが増え、構造設計者にはメリットが少ないためです。

 Aspace株式会社は意匠と構造のスムーズな連携を実現するためのサービス「ASBIMサービス」を提供する会社です。

 この中で面白いのは「ポイントサービス」です。このサービスはASBIMサービス会員専用ソフト「ASIN plus(アスインプラス)」で協賛メーカーの製品(部材)を配置(使用)することでポイントが付与される仕組みです。このポイントは同社のクロスチェック(支援)サービス費、形状入力サービス費、ASCAL&ASTIMユーザサポート費、製品購入に利用出来ます。



  

 工法、製品の選択は構造設計者に委ねられます。建材メーカーも自社の製品を採用してもらうための取り組みとして期待することでしょう。このような形態が発展するとポイントを構造設計料に充当することも可能性として考えられえます。 構造設計者の収益となったり、もしかしたら、構造設計料が無料になる時代が来るかもしれません。
 現在においてもインテリアコーディネーターはコーディネート料よりも製品を採用することによるメーカーからのキックバックが報酬の多くを占めます。考えられないことでもありません。

 もちろん、BIMの推進としても大きな期待がされるサービスです。




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構造設計のサブスクリプション「My構造設計室」│さくら構造株式会社

 構造設計業界において、数々の先進的な取り組みを行ってきた、さくら構造株式会社が新しく開始したサービスが構造設計のサブスクリプション「My構造設計室」です。

 サブスクリプションとはNetflix (ネットフリックス)やAmazonプライムなどの月額定額制による動画見放題のようなサービスであり、注目されているビジネス形態です。このサブスクリプションを構造設計業界に導入したものが「My構造設計室」です。




「My構造設計室」とは専任の担当者を派遣し、案件の契約前から建築構造躯体計画とコスト管理についてプロの目線から切り込む自社の構造設計部署のような形態を提供するサービスです。 費用は月額18万円からとなっています。

 自社に構造設計部門があれば計画初期段階から、詳細な検討ができます。しかし、新たに構造設計部門を作るとなると人材の確保や立ち上げの経費、また、運営のための経費など多くの費用が必要となります。これをまさに自社の構造設計室が出来たかのような環境を提供するものが「My構造設計室」です。

 この構造設計サブスクリプションについては様々な効果が期待できるでしょう。受注前の案件において、意匠設計事務所が構造計画について相談を行う場合、付き合いのある構造設計事務所に概算検討を依頼します。 このような場合、多くは費用が発生していません。たちの悪い人だと「営業活動の一貫なのだから、費用など不要だ。」と考える人もいます。逆にちょっとした設計を依頼するにも見積、発注、請書、請求などの事務処理が 負担になっていることもあります。構造設計サブスクリプションであれば、このような事も解決できます。

 構造設計事務所側にとっては安定した収益が期待できます。そして、次の業務に繋がることもあるでしょう。これを発展させれば様々なメリットを享受できる業務形態です。



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クラウドソーシングによる構造設計の受発注

 近年、IT業界を中心にクラウドワークス、ランサーズなどのクラウドソーシングサイトの利用が増えてきました。オンライン上で在宅ワーカーと仕事発注者のマッチングを行うサービスです。

 在宅勤務の定着により、自宅でも構造設計の仕事ができることが分かりました。通勤時間が減ったことで時間も増えました。社会も副業を推奨しています。このような中、注目をされているサービスです。構造設計業務についても多くの発注や登録者が居ます。

 おススメのサービスはクラウドワークスです。理由は構造設計業務が一番多いことです。



 このような発注形式は副業だけでなく、今後、増えていくことでしょう。



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