A図のように耐震壁フレームの上に柱を建てたモデルを解析する際、耐震壁
の剛性評価を”せん断ブレース置換”とする場合は注意。
せん断ブレース置換した場合のモデルはB図のようになります。2層部分の
梁断面は小さいの断面としても耐震壁付きの梁となるため、この柱の鉛直変位
はほとんど無いはずですが、SS1の解析上は入力断面の剛性で応力・変形の
解析を行うため、この部分の変形が過大になってしまいます。また、それに伴
い、3層部分の応力・変形も過大となってしまいます。耐震壁フレームに梁が
かかる場合も同じです。
よって、このような時は、耐震壁の剛性評価を”ブレース置換”等とするか
耐震壁フレームの中に仮想柱を設けるか、この部分の鉛直方向のみを拘束した
支点を設けるとうの措置を行う必要があります。
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