参考人質疑
もぐら 2005/11/29 16:01:22
NHKに釘付け。仕事になりません。
大臣認定プログラムの使用法、添付書類、ヘッダ出力、建築士の更新制度等々。
変な方向に行く予感...
あんな事をするのは特殊な例なのに、真面目に取り組んでいる我々は大迷惑ですね。
大臣認定プログラムの使用法、添付書類、ヘッダ出力、建築士の更新制度等々。
変な方向に行く予感...
あんな事をするのは特殊な例なのに、真面目に取り組んでいる我々は大迷惑ですね。
Re: 参考人質疑
Lion 2005/11/29 16:24:34
>変な方向に行く予感...
>
>あんな事をするのは特殊な例なのに、真面目に取り組んで
>いる我々は大迷惑ですね。
ほんまに迷惑千万、設計者の力量が発揮出来るように
なってきた矢先、全て後退ですね。。。
早速、工事中の他社物件の計算書チェックしてくれとか、
施工業者の設計対策会議に出席要請とか、雑務ばかりが
増えました(泣)
>
>あんな事をするのは特殊な例なのに、真面目に取り組んで
>いる我々は大迷惑ですね。
ほんまに迷惑千万、設計者の力量が発揮出来るように
なってきた矢先、全て後退ですね。。。
早速、工事中の他社物件の計算書チェックしてくれとか、
施工業者の設計対策会議に出席要請とか、雑務ばかりが
増えました(泣)
Re: 参考人質疑
モーニング息子 2005/11/29 16:57:40
>大臣認定プログラムの使用法、添付書類、ヘッダ出力、建築士の更新制度等々。
>
>変な方向に行く予感...
大臣認定プログラムの使用法だとか、ヘッダー出力に視点が行く事が大問題だと思う。
認定プログラムは構造計算を行う1つの手段であり、万能ではないと思います。
ヘッダー出力や認定番号出力についても、それを問題視する事自体が問題ではないでしょうか?
国会議員の方もテレビの報道関係の方も、もう少し認定プログラムや構造計算について勉強していただきたいです。
安易な解決で、変な方向に持っていくのは止めて欲しい。
http://www.unions.co.jp/info/2005/051126-2.htm
>
>変な方向に行く予感...
大臣認定プログラムの使用法だとか、ヘッダー出力に視点が行く事が大問題だと思う。
認定プログラムは構造計算を行う1つの手段であり、万能ではないと思います。
ヘッダー出力や認定番号出力についても、それを問題視する事自体が問題ではないでしょうか?
国会議員の方もテレビの報道関係の方も、もう少し認定プログラムや構造計算について勉強していただきたいです。
安易な解決で、変な方向に持っていくのは止めて欲しい。
http://www.unions.co.jp/info/2005/051126-2.htm
Re: 参考人質疑
喰えないーメン屋 2005/11/29 17:12:58
>早速、工事中の他社物件の計算書チェックしてくれとか、
>施工業者の設計対策会議に出席要請とか、雑務ばかりが
>増えました(泣)
高額報酬を請求しましょう。
施工中のEホーム確認物件は音沙汰がありません。いきなり調査・・・(^_^;。訂正箇所をどっさり指摘されたので大丈夫でしょう。
知り合いから地方TV局の取材を受けたとメールが来ました。
何て答えたか・・・。
>施工業者の設計対策会議に出席要請とか、雑務ばかりが
>増えました(泣)
高額報酬を請求しましょう。
施工中のEホーム確認物件は音沙汰がありません。いきなり調査・・・(^_^;。訂正箇所をどっさり指摘されたので大丈夫でしょう。
知り合いから地方TV局の取材を受けたとメールが来ました。
何て答えたか・・・。
Re: 参考人質疑
mychin 2005/11/30 11:51:49
国交省から過去3年にさかのぼってチェックするよう通達が出ているそうです(土木事務所より)。2002年の6月にセンター評定から大臣認定に変わったそうですので、その辺が目安なのでしょう。
うちにも認定書など出すように連絡が来ましたが、計算書(その1)は不要とのことでした。
なにそれ〜
過去のほとんどは普通に設計しているので、「認定書出しません。評価外で審査してください。全フレーム、全断面出力してますから、問題ないですよ。」と言いたいです。
センター評定版のときは付けるのが義務でしたが、その名残のようです。計算書(その1)と認定書はセットでは?計算書を省略しないなら不要では?
まぁ出せって言うんだから出すけど〜(←これがイケナイかも)
うちにも認定書など出すように連絡が来ましたが、計算書(その1)は不要とのことでした。
なにそれ〜
過去のほとんどは普通に設計しているので、「認定書出しません。評価外で審査してください。全フレーム、全断面出力してますから、問題ないですよ。」と言いたいです。
センター評定版のときは付けるのが義務でしたが、その名残のようです。計算書(その1)と認定書はセットでは?計算書を省略しないなら不要では?
まぁ出せって言うんだから出すけど〜(←これがイケナイかも)
Re: 参考人質疑
仙人 2005/11/30 13:42:10
>
交省から過去3年にさかのぼってチェックするよう通達が出ているそうです(土木事務所より)。2002年の6月にセンター評定から大臣認定に変わった>>うですので、その辺が目安なのでしょう。
これ、役所に保存してあるのが、3年間という意味らしいです。
熊本県も、過去1万件の計算書を1週間でチェックするとか???
何人で見るのか?チェック能力は?チェック時間は?・・・・・
どうも、形式的にしか思えませんけどね。
木村建設の構造計算をやっていた地元の構造事務所は、過去の2社分かっていますが、
計算料が高いと言うことで、よそに乗り換えたそうです。
現在、某新聞社が、どこの構造事務所がからんでいるのか、調査しているそうです。
関東周辺でイカサマやっておいて、地元の熊本でやっていないことはないです。
諸悪の根源は、木村建設です。
これ、役所に保存してあるのが、3年間という意味らしいです。
熊本県も、過去1万件の計算書を1週間でチェックするとか???
何人で見るのか?チェック能力は?チェック時間は?・・・・・
どうも、形式的にしか思えませんけどね。
木村建設の構造計算をやっていた地元の構造事務所は、過去の2社分かっていますが、
計算料が高いと言うことで、よそに乗り換えたそうです。
現在、某新聞社が、どこの構造事務所がからんでいるのか、調査しているそうです。
関東周辺でイカサマやっておいて、地元の熊本でやっていないことはないです。
諸悪の根源は、木村建設です。
ゆと 2005/11/29 09:04:59
工期短縮のため、早強コンクリートを使うことになりました。
普通コンクリートで設計が終わってますが、何か問題はある
でしょうか。おわかりのかたがいましたら教えて下さい。
普通コンクリートで設計が終わってますが、何か問題はある
でしょうか。おわかりのかたがいましたら教えて下さい。
Re: 早強コンクリート
青虫 2005/11/29 10:12:11
設計段階で特に考慮する事はありません。
でも早強コンクリートを使うとひび割れが多くなるとか
言って気にする人もいますが。
でも早強コンクリートを使うとひび割れが多くなるとか
言って気にする人もいますが。
Re: 早強コンクリート
column 2005/11/29 14:13:47
>設計段階で特に考慮する事はありません。
>でも早強コンクリートを使うとひび割れが多くなるとか
>言って気にする人もいますが。
早強コンクリートを使用すると、かなりひび割れが多いです。
最上階で使用した建物のひび割れ調査より・・・。
クレームのことを考えると、使用しないほうがいいです。
>でも早強コンクリートを使うとひび割れが多くなるとか
>言って気にする人もいますが。
早強コンクリートを使用すると、かなりひび割れが多いです。
最上階で使用した建物のひび割れ調査より・・・。
クレームのことを考えると、使用しないほうがいいです。
Re: 早強コンクリート
column 2005/11/29 14:13:55
>設計段階で特に考慮する事はありません。
>でも早強コンクリートを使うとひび割れが多くなるとか
>言って気にする人もいますが。
早強コンクリートを使用すると、かなりひび割れが多いです。
最上階で使用した建物のひび割れ調査より・・・。
クレームのことを考えると、使用しないほうがいいです。
>でも早強コンクリートを使うとひび割れが多くなるとか
>言って気にする人もいますが。
早強コンクリートを使用すると、かなりひび割れが多いです。
最上階で使用した建物のひび割れ調査より・・・。
クレームのことを考えると、使用しないほうがいいです。
Re: 早強コンクリート
喰えないーメン屋 2005/11/29 15:51:20
>クレームのことを考えると、使用しないほうがいいです。
築数年でできたひび割れの相談を受けて、現場に詳しい知り合いにデジ写真を見て貰いました。
見たとたんに、「早強を使ったな。」・・・でした。
土木工事で使われてるのかも・・・・固練り。
築数年でできたひび割れの相談を受けて、現場に詳しい知り合いにデジ写真を見て貰いました。
見たとたんに、「早強を使ったな。」・・・でした。
土木工事で使われてるのかも・・・・固練り。
Re: 早強コンクリート
ゆと 2005/12/01 18:28:01
参考になりました。
ありがとうございます。
ありがとうございます。
動的解析SRモデルについて
WA 2005/11/28 12:46:23
動的解析SRモデルについて教えてください。
地下(例えば地下1階)、地上10階建ての場合SRモデルにする
場合どのように考えるのでしょうか。
設計例として11階建てとして最下部にSRバネ入れているものや
同じく11階建てとして地下部剛体のSRや
1FLレベルの質量にB1FLの質量足しこんでSRバネいれているもの
など色々ありますがどの解法が良いのでしょうか。
地下(例えば地下1階)、地上10階建ての場合SRモデルにする
場合どのように考えるのでしょうか。
設計例として11階建てとして最下部にSRバネ入れているものや
同じく11階建てとして地下部剛体のSRや
1FLレベルの質量にB1FLの質量足しこんでSRバネいれているもの
など色々ありますがどの解法が良いのでしょうか。
Re: 動的解析SRモデルについて
さすらい 2005/11/30 02:19:30
設計者判断で適切にモデル化する、としか言えないと思いますが・・・
ima 2005/11/28 11:03:00
耐震偽造建物の危険度が、国土交通省の発表した Qu/Qun で一義的に評価されていますが、この Qu/Qun
は、ちょっとした仮定や設定を変えるだけで変化することは、構造屋なら誰でも経験しているところです。
今回の偽造建物のような中高層のマンションでは、基礎の浮き上がりを考慮するかしないかでも大きく異なることがあります。
2001年版基準解説書には、「建築物全体の浮き上がりによる転倒が生じる可能性がある場合にあっても、浮き上がりが生じないものとして、それ以外の崩壊メカニズムの形成条件を考慮することができる。なお、この浮き上がりによる耐力壁の回転変形等を適切に評価し、それをDs値に反映させて設計を行なう方法も当然に考えられる。」と記述しています。
つまり、どちらでもよいといういい加減なものですが、みなさんはいつもどのように対処されていますか。
今回の偽造建物のような中高層のマンションでは、基礎の浮き上がりを考慮するかしないかでも大きく異なることがあります。
2001年版基準解説書には、「建築物全体の浮き上がりによる転倒が生じる可能性がある場合にあっても、浮き上がりが生じないものとして、それ以外の崩壊メカニズムの形成条件を考慮することができる。なお、この浮き上がりによる耐力壁の回転変形等を適切に評価し、それをDs値に反映させて設計を行なう方法も当然に考えられる。」と記述しています。
つまり、どちらでもよいといういい加減なものですが、みなさんはいつもどのように対処されていますか。
Re: 浮き上がりの評価について
青虫 2005/11/28 15:08:32
私は、連層耐震壁をもつ高層建物であれば、基礎の浮上がりを止めて
保有耐力を検討しています。でも何階建てまで、何mまでこの方法で
検討して良いのか、いつも悩んでいます。
そう言えば、姉歯さんの耐震偽造建物は結構、高層系がありますね。
保有耐力を検討しています。でも何階建てまで、何mまでこの方法で
検討して良いのか、いつも悩んでいます。
そう言えば、姉歯さんの耐震偽造建物は結構、高層系がありますね。
Re: 浮き上がりの評価について
もぐら 2005/11/28 15:49:10
私も浮き上がりが無いものとして計算しています。て言うか、浮き上がりを考慮したら、保有が全然取れないと思います。
直交梁効果も全通り抜けるので使えませんし、1スパンでは境界梁も使えない...
以前、あるゼネコンの構造担当者から浮き上がりを考慮して設計するように言われ、直接基礎だったんで自重だけで対応したら、4m角になってしまった事があります。
過剰設計とは思いましたが、指示だったので。
(あ○はさんとは逆ですね)
直交梁効果も全通り抜けるので使えませんし、1スパンでは境界梁も使えない...
以前、あるゼネコンの構造担当者から浮き上がりを考慮して設計するように言われ、直接基礎だったんで自重だけで対応したら、4m角になってしまった事があります。
過剰設計とは思いましたが、指示だったので。
(あ○はさんとは逆ですね)
Re: 浮き上がりの評価について
うさぎ 2005/11/28 21:49:44
限界耐力計算では浮き上がりは考慮出来ないですよね。固定またはスウエイロッキング。なので保有耐力は同じように浮き上がりを止めるしかないと思います。しかし以前に、浮き上がらないものとして引抜き耐力を大きくし申請を出したところ行政から根拠がないと言われ、振り出しに戻って保有耐力をやり直したことがありました。杭基礎なら自重と摩擦、直接基礎なら自重のみ、やはり浮き上がってしまいますよね。
Re: 浮き上がりの評価について
mit-kata 2005/11/29 01:57:03
> 耐震偽造建物の危険度が、国土交通省の発表した Qu/Qun で一義的に評価されていますが、この Qu/Qun
は、ちょっとした仮定や設定を変えるだけで変化することは、構造屋なら誰でも経験しているところです。
> 今回の偽造建物のような中高層のマンションでは、基礎の浮き上がりを考慮するかしないかでも大きく異なることがあります。
>
> 2001年版基準解説書には、「建築物全体の浮き上がりによる転倒が生じる可能性がある場合にあっても、浮き上がりが生じないものとして、それ以外の崩壊メカニズムの形成条件を考慮することができる。なお、この浮き上がりによる耐力壁の回転変形等を適切に評価し、それをDs値に反映させて設計を行なう方法も当然に考えられる。」と記述しています。
>
> つまり、どちらでもよいといういい加減なものですが、みなさんはいつもどのように対処されていますか。
>
私は原則として、引き抜きを考慮して計算しています。RCで11階以上になるとピロティー柱軸力制限をクリアするのに大変苦労するのと、せん断破壊の防止(本当は逃げてるのかもしれませんが)のためです。ただ 絶対せん断破壊させない方針なら PINのほうがいいかもしれませんね。ただ、私もピロティーがなく h/Bが3程度であればピンでやってますけど。
限界耐力でも靭性保障設計を参考に壁下の引き抜きを許容することも有ります。(その場合塑性率が気になりますが)
ただ その場合は保有水平耐力時に用いるRfに1/1.2とか
12/15とかの安全率を考慮せず引き抜き耐力を目いっぱい取っています。砂地盤のN値制限も無視しても言いぐらいに思っています。その方が靭性保障という言葉にふさわしいような気がします。
以上ですが・・・参考になるような文言じゃないですね
> 今回の偽造建物のような中高層のマンションでは、基礎の浮き上がりを考慮するかしないかでも大きく異なることがあります。
>
> 2001年版基準解説書には、「建築物全体の浮き上がりによる転倒が生じる可能性がある場合にあっても、浮き上がりが生じないものとして、それ以外の崩壊メカニズムの形成条件を考慮することができる。なお、この浮き上がりによる耐力壁の回転変形等を適切に評価し、それをDs値に反映させて設計を行なう方法も当然に考えられる。」と記述しています。
>
> つまり、どちらでもよいといういい加減なものですが、みなさんはいつもどのように対処されていますか。
>
私は原則として、引き抜きを考慮して計算しています。RCで11階以上になるとピロティー柱軸力制限をクリアするのに大変苦労するのと、せん断破壊の防止(本当は逃げてるのかもしれませんが)のためです。ただ 絶対せん断破壊させない方針なら PINのほうがいいかもしれませんね。ただ、私もピロティーがなく h/Bが3程度であればピンでやってますけど。
限界耐力でも靭性保障設計を参考に壁下の引き抜きを許容することも有ります。(その場合塑性率が気になりますが)
ただ その場合は保有水平耐力時に用いるRfに1/1.2とか
12/15とかの安全率を考慮せず引き抜き耐力を目いっぱい取っています。砂地盤のN値制限も無視しても言いぐらいに思っています。その方が靭性保障という言葉にふさわしいような気がします。
以上ですが・・・参考になるような文言じゃないですね
Re: 浮き上がりの評価について
ima 2005/11/30 08:30:23
貴重なご意見ありがとうございました。
おおざっぱに言うと、浮き上がりを考慮しないと建物の崩壊形はせん断型、考慮すると曲げ型ということになりますね。前者は耐力は上がるがDsは大、後者は耐力は下がるがDsは小、そこで「基準解説書」は、建物の二次設計(Qu/Qun≧1.0)はどちらでも有利なほうを採用してよいと言っているわけです。
本来、静的な水平力を作用させたときの建物の崩壊のしかたは一つであるのに、両方を認めるというのは論理的に説明がつかない話ですね。
さらに言うと、浮き上がりを考慮する場合に設定する耐力が曖昧です。自重のみの場合は割合はっきりしていますが、杭の引き抜き耐力となると提案されている算式がどこまで正しいのか疑問です。それを小さく見積もるのが安全側なのか、それともその逆なのかも何とも言えません。
国土交通省が発表した今回の耐震偽造建物のQu/Qunが、この浮き上がりについてどこまで検討を加えたか関心があります。できるだけQu/Qunが大になるよう配慮したか否か、それによっては単純に震度5強で倒壊するなどという結論にならなかった可能性があります。
話は変わりますが、偽造建物の再利用の方法として、上層の何階分かを撤去して層数を減らすという案があるのではないかと思います。そうすれば、住民の半分以上は自宅を失わずにすむし、その規模で可能ならホテルも存続できます。
何百億かかけてつくった建物をすべて灰燼に帰させれば、その何百億かは結局誰かが負担しなければならないわけですから、富の損失を最小限にする方法を考えるべきだと思います。
おおざっぱに言うと、浮き上がりを考慮しないと建物の崩壊形はせん断型、考慮すると曲げ型ということになりますね。前者は耐力は上がるがDsは大、後者は耐力は下がるがDsは小、そこで「基準解説書」は、建物の二次設計(Qu/Qun≧1.0)はどちらでも有利なほうを採用してよいと言っているわけです。
本来、静的な水平力を作用させたときの建物の崩壊のしかたは一つであるのに、両方を認めるというのは論理的に説明がつかない話ですね。
さらに言うと、浮き上がりを考慮する場合に設定する耐力が曖昧です。自重のみの場合は割合はっきりしていますが、杭の引き抜き耐力となると提案されている算式がどこまで正しいのか疑問です。それを小さく見積もるのが安全側なのか、それともその逆なのかも何とも言えません。
国土交通省が発表した今回の耐震偽造建物のQu/Qunが、この浮き上がりについてどこまで検討を加えたか関心があります。できるだけQu/Qunが大になるよう配慮したか否か、それによっては単純に震度5強で倒壊するなどという結論にならなかった可能性があります。
話は変わりますが、偽造建物の再利用の方法として、上層の何階分かを撤去して層数を減らすという案があるのではないかと思います。そうすれば、住民の半分以上は自宅を失わずにすむし、その規模で可能ならホテルも存続できます。
何百億かかけてつくった建物をすべて灰燼に帰させれば、その何百億かは結局誰かが負担しなければならないわけですから、富の損失を最小限にする方法を考えるべきだと思います。