第2種構造事務所 2005/11/25 10:20:32
例の話題の中でつまらない話をひとつ・・・
皆さん梁の下端鉄筋の定着はどうなさっていますか?
古い人間としては何の疑いも無く柱の中へ落とし込みで良いと思っていましたが、配筋指針には上曲げ(曲げ上げ)が基本と書いてありました。
下曲げが悪いとは無かったのですが、皆さんどうなさってます???
ちなみに、S54年当時の(古いなあ〜)の指針には下曲げで書いてありました。
何時から変わったのでしょう???
皆さん梁の下端鉄筋の定着はどうなさっていますか?
古い人間としては何の疑いも無く柱の中へ落とし込みで良いと思っていましたが、配筋指針には上曲げ(曲げ上げ)が基本と書いてありました。
下曲げが悪いとは無かったのですが、皆さんどうなさってます???
ちなみに、S54年当時の(古いなあ〜)の指針には下曲げで書いてありました。
何時から変わったのでしょう???
Re: 梁鉄筋の定着について
もぐら 2005/11/25
11:16:30
上向き配筋は数年前からやっています。仕口部の検討を言われ出してからです。(2001年度版構造規定がでてから?)
しかし現場では評判悪いですね。納まり悪いし。
現場での状況で下向きに変更しています。
しかし現場では評判悪いですね。納まり悪いし。
現場での状況で下向きに変更しています。
Re: 梁鉄筋の定着について
ホイホイ 2005/11/25
13:12:00
>現場での状況で下向きに変更していま
下アンカーだと柱頭の配筋を増やした状態になります。
曲げ降伏のつもりがせん断破壊なると困ります。。
下アンカーだと柱頭の配筋を増やした状態になります。
曲げ降伏のつもりがせん断破壊なると困ります。。
Re: 梁鉄筋の定着について
たんぴん 2005/11/25
16:43:41
>下アンカーだと柱頭の配筋を増やした状態になります。
>曲げ降伏のつもりがせん断破壊なると困ります。。
すみません。ちょっと意味がわかりません。
梁筋の定着分が柱強度に加算される?訳が無いし...
ど−いう意味なのでしょうか?
>曲げ降伏のつもりがせん断破壊なると困ります。。
すみません。ちょっと意味がわかりません。
梁筋の定着分が柱強度に加算される?訳が無いし...
ど−いう意味なのでしょうか?
Re: 梁鉄筋の定着について
第2種構造事務所 2005/11/26 09:10:42
>>下アンカーだと柱頭の配筋を増やした状態になります。
>>曲げ降伏のつもりがせん断破壊なると困ります。。
>
>すみません。ちょっと意味がわかりません。
>梁筋の定着分が柱強度に加算される?訳が無いし...
>
>ど−いう意味なのでしょうか?
同感です。
別スレの「直感的矛盾」にも通じるところがあるようで・・・
現場に行くと、単純に落とし込みの方がやり易いような気もして・・・
でも指針は指針???
>>曲げ降伏のつもりがせん断破壊なると困ります。。
>
>すみません。ちょっと意味がわかりません。
>梁筋の定着分が柱強度に加算される?訳が無いし...
>
>ど−いう意味なのでしょうか?
同感です。
別スレの「直感的矛盾」にも通じるところがあるようで・・・
現場に行くと、単純に落とし込みの方がやり易いような気もして・・・
でも指針は指針???
Re: 梁鉄筋の定着について
さすらい 2005/11/30
02:29:35
正確な記憶ではありませんが、たしかこんな理由だったと思います。
柱−梁の地震時応力(梁は正曲げ)を考えたとき、梁下端筋を曲げ下げとすると、
・梁の下端筋は端部で引張状態
・定着部は下柱の圧縮側にある
・定着部が柱の圧縮応力で押し込まれる
・有効定着長さが減少する
というロジックだったと思います。
わかりにくい説明ですいません。。。
柱−梁の地震時応力(梁は正曲げ)を考えたとき、梁下端筋を曲げ下げとすると、
・梁の下端筋は端部で引張状態
・定着部は下柱の圧縮側にある
・定着部が柱の圧縮応力で押し込まれる
・有効定着長さが減少する
というロジックだったと思います。
わかりにくい説明ですいません。。。
SS2で梁中央部の配筋を減らした場合の1/4点の検討
ホイホイ 2005/11/25
00:50:33
集合住宅の図面を見ていると梁中央部の配筋を減らした
物件が多くあるのですが計算内部では1/4点や継手位置は計算していないので別途手計算が必要です。
これが手間で計算は一日ではしんどいです。
SRCで中間の鉄骨厚を落としてる場合は危険です。
計算書の改ざんして無くても継手位置で耐力が少ない場合が
あります、build-1は各点で計算しているのでこれで再検討されると耐力が出ないはずです。
物件が多くあるのですが計算内部では1/4点や継手位置は計算していないので別途手計算が必要です。
これが手間で計算は一日ではしんどいです。
SRCで中間の鉄骨厚を落としてる場合は危険です。
計算書の改ざんして無くても継手位置で耐力が少ない場合が
あります、build-1は各点で計算しているのでこれで再検討されると耐力が出ないはずです。
Re: SS2で梁中央部の配筋を減らした場合の1/4点の検討
青虫 2005/11/25
08:28:13
>集合住宅の図面を見ていると梁中央部の配筋を減らした
>物件が多くあるのですが計算内部では1/4点や継手位置は計算していないので別途手計算が必要です。
保有耐力の計算についてでしょうか?
一次設計時の断面算定では、“左端 1/4 中央 1/4 右端”
の計算をしていますよね。
>物件が多くあるのですが計算内部では1/4点や継手位置は計算していないので別途手計算が必要です。
保有耐力の計算についてでしょうか?
一次設計時の断面算定では、“左端 1/4 中央 1/4 右端”
の計算をしていますよね。
Re: SS2で梁中央部の配筋を減らした場合の1/4点の検討
ホイホイ 2005/11/25
12:39:37
抜けてました、
保有耐力時です。
保有耐力時です。
Re: SS2で梁中央部の配筋を減らした場合の1/4点の検討
喰えないーメン屋 2005/11/25 19:10:21
付着でNGになるので、同じ本数で通しています。
かけだし 2005/11/24
10:32:20
SRC造(ピロティ、外周部)柱脚を埋め込み形式で検討していますが、設計困難な状況に陥っています。
@コンクリートの支圧に期待すると必要埋め込み長さが異常に長くなる。
A柱形コンクリートのせん断補強筋に期待すると必要pwが異常に大きくなる。
そこで、片持ち基礎梁をつけた形にするか、基礎フーチングの天端を基礎梁天端と揃える事で、中柱扱いで検討しようかと考えています。
この場合、どんな問題があるでしょうか?また、他に良い解決方法があればご教示いただきたいのですが。
※ S造で、縦補強筋とコの字形の割裂防止筋で対処しているのと、基本的にどう違うのかも良く理解できません。
@コンクリートの支圧に期待すると必要埋め込み長さが異常に長くなる。
A柱形コンクリートのせん断補強筋に期待すると必要pwが異常に大きくなる。
そこで、片持ち基礎梁をつけた形にするか、基礎フーチングの天端を基礎梁天端と揃える事で、中柱扱いで検討しようかと考えています。
この場合、どんな問題があるでしょうか?また、他に良い解決方法があればご教示いただきたいのですが。
※ S造で、縦補強筋とコの字形の割裂防止筋で対処しているのと、基本的にどう違うのかも良く理解できません。
Re: 埋め込み柱脚の設計
mit-kata 2005/11/25 01:25:27
>SRC造(ピロティ、外周部)柱脚を埋め込み形式で検討していますが、設計困難な状況に陥っています。
>
>@コンクリートの支圧に期待すると必要埋め込み長さが異常に長くなる。
>A柱形コンクリートのせん断補強筋に期待すると必要pwが異常に大きくなる。
>
>そこで、片持ち基礎梁をつけた形にするか、基礎フーチングの天端を基礎梁天端と揃える事で、中柱扱いで検討しようかと考えています。
>この場合、どんな問題があるでしょうか?また、他に良い解決方法があればご教示いただきたいのですが。
>
>※ S造で、縦補強筋とコの字形の割裂防止筋で対処しているのと、基本的にどう違うのかも良く理解できません。
遅くまでご苦労様です。
文面では 埋め込み長さ 及び 鉄骨の厚さ等が分りませんが
SRCの埋め込み部分の設計は結構厄介です。一般的に支圧で対処するのは非常に難しいと思います。
私が対処した方法を簡単に述べますと、反対側から鉄骨で引っ張る
方法です。つまり地中梁の上部に鉄骨を繋げる方法です。曲げ強度
は必要ないと思いますから断面積だけ必要支圧耐力に見合えばいいと思います。鉄骨自体はジベル等を打って途中で止める方法もあると思いますが、私は建て方などの精度もあってスパン間を繋いでいます。参考文献を見たわけでは有りませんが、確認はこの方法で通しています。ただ 柱脚主筋の位置には気をつけてください。
参考になればいいのですが。
>
>@コンクリートの支圧に期待すると必要埋め込み長さが異常に長くなる。
>A柱形コンクリートのせん断補強筋に期待すると必要pwが異常に大きくなる。
>
>そこで、片持ち基礎梁をつけた形にするか、基礎フーチングの天端を基礎梁天端と揃える事で、中柱扱いで検討しようかと考えています。
>この場合、どんな問題があるでしょうか?また、他に良い解決方法があればご教示いただきたいのですが。
>
>※ S造で、縦補強筋とコの字形の割裂防止筋で対処しているのと、基本的にどう違うのかも良く理解できません。
遅くまでご苦労様です。
文面では 埋め込み長さ 及び 鉄骨の厚さ等が分りませんが
SRCの埋め込み部分の設計は結構厄介です。一般的に支圧で対処するのは非常に難しいと思います。
私が対処した方法を簡単に述べますと、反対側から鉄骨で引っ張る
方法です。つまり地中梁の上部に鉄骨を繋げる方法です。曲げ強度
は必要ないと思いますから断面積だけ必要支圧耐力に見合えばいいと思います。鉄骨自体はジベル等を打って途中で止める方法もあると思いますが、私は建て方などの精度もあってスパン間を繋いでいます。参考文献を見たわけでは有りませんが、確認はこの方法で通しています。ただ 柱脚主筋の位置には気をつけてください。
参考になればいいのですが。
Re: 埋め込み柱脚の設計
かけだし 2005/11/25
17:14:36
>
mit-kataさんご教示ありがとうございます。
⇒
-----------------------------------------------------------
私が対処した方法を簡単に述べますと、反対側から鉄骨で引っ張る
方法です。つまり地中梁の上部に鉄骨を繋げる方法です。曲げ強度
は必要ないと思いますから断面積だけ必要支圧耐力に見合えばいいと思います。鉄骨自体はジベル等を打って途中で止める方法もあると思いますが、私は建て方などの精度もあってスパン間を繋いでいます。参考文献を見たわけでは有りませんが、確認はこの方法で通しています。ただ柱脚主筋の位置には気をつけてください。
-----------------------------------------------------------
>ご教示の手法、早速検討させていただきたいと思います。
>それにしても、埋め込み柱脚を正攻法??で設計するのは困難なのでしょうか? 他の方法を探してみましたが、私には他に探し出す事ができませんでした。
>計算しているのは、SRC造、12階×1スパン×4スパンのマンションです。ピロティ構造になっている他は、どこにでもありそうな物件で、外周部の柱脚を埋め込み形式にするのも良くある例だと思うのですが、フツーには設計困難だなんて思ってもみませんでした。これまで同様の建物の設計はどうなっているんだろう....と、やや疑問です。
⇒
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私が対処した方法を簡単に述べますと、反対側から鉄骨で引っ張る
方法です。つまり地中梁の上部に鉄骨を繋げる方法です。曲げ強度
は必要ないと思いますから断面積だけ必要支圧耐力に見合えばいいと思います。鉄骨自体はジベル等を打って途中で止める方法もあると思いますが、私は建て方などの精度もあってスパン間を繋いでいます。参考文献を見たわけでは有りませんが、確認はこの方法で通しています。ただ柱脚主筋の位置には気をつけてください。
-----------------------------------------------------------
>ご教示の手法、早速検討させていただきたいと思います。
>それにしても、埋め込み柱脚を正攻法??で設計するのは困難なのでしょうか? 他の方法を探してみましたが、私には他に探し出す事ができませんでした。
>計算しているのは、SRC造、12階×1スパン×4スパンのマンションです。ピロティ構造になっている他は、どこにでもありそうな物件で、外周部の柱脚を埋め込み形式にするのも良くある例だと思うのですが、フツーには設計困難だなんて思ってもみませんでした。これまで同様の建物の設計はどうなっているんだろう....と、やや疑問です。
直感的矛盾
かゑる 2005/11/24
09:56:27
報道でQu/Qun<1.00が頻繁に取り上げられています。それが違法である事に異論はありませんが、すこし違和感を感じるのは私だけでしょうか。
或る階がQu/Qun≧1.00を満足しているのに、柱・梁の鉄筋を一本増しただけで、剪断破壊するメッセージが出たり、或る階のQuを上げる為に鉄筋を増やすと、今迄O.Kであった他の階のQuが不足するメッセージが出たりします。
また、長期応力が支配的な梁の場合、鉄筋が増える為接合部がN.Gになったりします。
これって、おかしいと思いませんか。
或る階がQu/Qun≧1.00を満足しているのに、柱・梁の鉄筋を一本増しただけで、剪断破壊するメッセージが出たり、或る階のQuを上げる為に鉄筋を増やすと、今迄O.Kであった他の階のQuが不足するメッセージが出たりします。
また、長期応力が支配的な梁の場合、鉄筋が増える為接合部がN.Gになったりします。
これって、おかしいと思いませんか。
Re: 直感的矛盾
Lion 2005/11/24
10:36:56
かゑるサン
>或る階がQu/Qun≧1.00を満足しているのに、柱・梁の鉄筋を
>一本増しただけで、剪断破壊するメッセージが出たり、
>或る階のQuを上げる為に鉄筋を増やすと、今迄O.Kであった
>他の階のQuが不足するメッセージが出たりします。
RC構造の本当の耐力なんて神のみぞ知るです、
実務で構造設計やっておられたら、明白な事です。
ただ、世間の一般の方から見れば、コンピューターで
計算しているのだから、答えは1つしか無い、で建物は
震度7で設計されているのだ、としか捉えられない
でしょうね、この当たりは説明してもなかなか理解して
貰えない問題です、耐力が0.26しかないなんて
これは単に数字のマジックでしかない訳で、素人に
危機感与えるのみです。。。
>或る階がQu/Qun≧1.00を満足しているのに、柱・梁の鉄筋を
>一本増しただけで、剪断破壊するメッセージが出たり、
>或る階のQuを上げる為に鉄筋を増やすと、今迄O.Kであった
>他の階のQuが不足するメッセージが出たりします。
RC構造の本当の耐力なんて神のみぞ知るです、
実務で構造設計やっておられたら、明白な事です。
ただ、世間の一般の方から見れば、コンピューターで
計算しているのだから、答えは1つしか無い、で建物は
震度7で設計されているのだ、としか捉えられない
でしょうね、この当たりは説明してもなかなか理解して
貰えない問題です、耐力が0.26しかないなんて
これは単に数字のマジックでしかない訳で、素人に
危機感与えるのみです。。。
Re: 直感的矛盾
かゑる 2005/11/24
11:48:08
>RC構造の本当の耐力なんて神のみぞ知るです、
>実務で構造設計やっておられたら、明白な事です。
>ただ、世間の一般の方から見れば、コンピューターで
>計算しているのだから、答えは1つしか無い、で建物は
>震度7で設計されているのだ、としか捉えられない
>でしょうね、この当たりは説明してもなかなか理解して
>貰えない問題です、耐力が0.26しかないなんて
>これは単に数字のマジックでしかない訳で、素人に
>危機感与えるのみです。。。
Lionさん、全く同感です。
新耐震設計が施行されてから間もなく、これを皮肉ってこんな事が言われました。
「ハイキングに弁当と水筒を持って行く時に、用心の為もう一つ弁当を持っていこうとしたら、それに対してもう一つ水筒を持って行け」と言うようなものだ。
この実感は未だにあります。そもそも、構造設計の設計指針等を決める人達は、概して実務に疎い場合が多く、設計者の感覚とは少しずれています。これも大きな問題点だと思います。
>実務で構造設計やっておられたら、明白な事です。
>ただ、世間の一般の方から見れば、コンピューターで
>計算しているのだから、答えは1つしか無い、で建物は
>震度7で設計されているのだ、としか捉えられない
>でしょうね、この当たりは説明してもなかなか理解して
>貰えない問題です、耐力が0.26しかないなんて
>これは単に数字のマジックでしかない訳で、素人に
>危機感与えるのみです。。。
Lionさん、全く同感です。
新耐震設計が施行されてから間もなく、これを皮肉ってこんな事が言われました。
「ハイキングに弁当と水筒を持って行く時に、用心の為もう一つ弁当を持っていこうとしたら、それに対してもう一つ水筒を持って行け」と言うようなものだ。
この実感は未だにあります。そもそも、構造設計の設計指針等を決める人達は、概して実務に疎い場合が多く、設計者の感覚とは少しずれています。これも大きな問題点だと思います。
Re: 直感的矛盾
おたまじゃくし 2005/11/24 12:04:26
>或る階がQu/Qun≧1.00を満足しているのに、柱・梁の鉄筋を一本増しただけで、剪断破壊するメッセージが出たり、或る階のQuを上げる為に鉄筋を増やすと、今迄O.Kであった他の階のQuが不足するメッセージが出たりします。
>また、長期応力が支配的な梁の場合、鉄筋が増える為接合部がN.Gになったりします。
>これって、おかしいと思いませんか。
生意気ですみません。正直言って、おかしいと思いません。
同様の話を、先輩技術者の方から何度となく聞いたことがあります。
感情的には、理解できない事も無いのですが....逆に悲しく感じてしまうのは私だけでしょうか?
このようは話を聞くたびに思ったのは、「主筋1本で判定結果が変化するようなバランスのモデルを作ってしまったセンスにこそ問題があるのでは」、ということです。
現行の保有耐力設計で要求されているのは、基本的に、Qsu>Qmuって事だと思います。これを満足できない条件下では、ペナルティとしてDs、Qunが大きくなって、その結果、判定がNGになっても仕方ないのでは?と思います。
主筋1本でも、影響範囲が、その部材のQsu:Qmuバランス、接合部のせん断余裕度だけでなく、他の階に対しても、多かれ少なかれ相対的に耐力バランスを変化させるのは当然ではないでしょうか?
そのために、全体の崩壊メカニズムが変化してしまうってことは、それまでギリギリのバランスでそのメカニズム状態が成立していたということが言えないでしょうか?
そのモデルを作り上げるに至った経緯は、構造設計者自身の選択/判断にあるのではないでしょうか?
弾塑性解析等により、より厳密な計算を行うほど、入力データ、計算条件の僅かな違いが、計算結果により敏感に反映されてくるのは、技術者としては、むしろ歓迎すべきことではないかと思いますが。
手計算時代に比べ、電算プログラムの利用により、より早く、より詳細な繰り返し検討計算を行える環境が与えられている事を前向きに解釈して、仕事に向き合いたいと思っています。
>また、長期応力が支配的な梁の場合、鉄筋が増える為接合部がN.Gになったりします。
>これって、おかしいと思いませんか。
生意気ですみません。正直言って、おかしいと思いません。
同様の話を、先輩技術者の方から何度となく聞いたことがあります。
感情的には、理解できない事も無いのですが....逆に悲しく感じてしまうのは私だけでしょうか?
このようは話を聞くたびに思ったのは、「主筋1本で判定結果が変化するようなバランスのモデルを作ってしまったセンスにこそ問題があるのでは」、ということです。
現行の保有耐力設計で要求されているのは、基本的に、Qsu>Qmuって事だと思います。これを満足できない条件下では、ペナルティとしてDs、Qunが大きくなって、その結果、判定がNGになっても仕方ないのでは?と思います。
主筋1本でも、影響範囲が、その部材のQsu:Qmuバランス、接合部のせん断余裕度だけでなく、他の階に対しても、多かれ少なかれ相対的に耐力バランスを変化させるのは当然ではないでしょうか?
そのために、全体の崩壊メカニズムが変化してしまうってことは、それまでギリギリのバランスでそのメカニズム状態が成立していたということが言えないでしょうか?
そのモデルを作り上げるに至った経緯は、構造設計者自身の選択/判断にあるのではないでしょうか?
弾塑性解析等により、より厳密な計算を行うほど、入力データ、計算条件の僅かな違いが、計算結果により敏感に反映されてくるのは、技術者としては、むしろ歓迎すべきことではないかと思いますが。
手計算時代に比べ、電算プログラムの利用により、より早く、より詳細な繰り返し検討計算を行える環境が与えられている事を前向きに解釈して、仕事に向き合いたいと思っています。
Re: 直感的矛盾
mychin 2005/11/24
14:41:33
>また、長期応力が支配的な梁の場合、鉄筋が増える為接合部がN.Gになったりします。
>これって、おかしいと思いませんか。
同感です。長期設計と短期設計と保有耐力接合などなど、諸々の組み合わせをどう解釈するのか。それが技術者の腕の見せ所。
大スパンなのに、接合ばかりつついても安全とはいえませんし、数値をクリアするのは方法であって目標では無いと思います。
また、いくら安全でもコストを無視しては社会に受け入れられません。施工性もまたしかり。
ですが、数字だけを追って鬼の首を取ったように指摘する人も多いです。そんな人が審査課にいたりするととても困ります。ハァ〜
>これって、おかしいと思いませんか。
同感です。長期設計と短期設計と保有耐力接合などなど、諸々の組み合わせをどう解釈するのか。それが技術者の腕の見せ所。
大スパンなのに、接合ばかりつついても安全とはいえませんし、数値をクリアするのは方法であって目標では無いと思います。
また、いくら安全でもコストを無視しては社会に受け入れられません。施工性もまたしかり。
ですが、数字だけを追って鬼の首を取ったように指摘する人も多いです。そんな人が審査課にいたりするととても困ります。ハァ〜
Re: 直感的矛盾
かゑる 2005/11/24
15:55:33
おたまじゃくしさん
>このようは話を聞くたびに思ったのは、「主筋1本で判定結果が変化するようなバランスのモデルを作ってしまったセンスにこそ問題があるのでは」、ということです。
>現行の保有耐力設計で要求されているのは、基本的に、Qsu>Qmuって事だと思います。これを満足できない条件下では、ペナルティとしてDs、Qunが大きくなって、その結果、判定がNGになっても仕方ないのでは?と思います。
>主筋1本でも、影響範囲が、その部材のQsu:Qmuバランス、接合部のせん断余裕度だけでなく、他の階に対しても、多かれ少なかれ相対的に耐力バランスを変化させるのは当然ではないでしょうか?
>そのために、全体の崩壊メカニズムが変化してしまうってことは、それまでギリギリのバランスでそのメカニズム状態が成立していたということが言えないでしょうか?
>そのモデルを作り上げるに至った経緯は、構造設計者自身の選択/判断にあるのではないでしょうか?
>弾塑性解析等により、より厳密な計算を行うほど、入力データ、計算条件の僅かな違いが、計算結果により敏感に反映されてくるのは、技術者としては、むしろ歓迎すべきことではないかと思いますが。
>手計算時代に比べ、電算プログラムの利用により、より早く、より詳細な繰り返し検討計算を行える環境が与えられている事を前向きに解釈して、仕事に向き合いたいと思っています。
お説は誠にごもっともで反論の余地はほとんど無いと思われます。
正に若い技術者の面目躍如たるものが感じられ末頼もしく思います。
例え話をひとつ。
震度7にも十分な耐力を有する架構で、現在の剪断補強で十分な建物があるとします。ただこれ以上配筋を増やすと、規定では剪断補強が不足するとします。この時、鉄筋屋さんが善意でたまたま余った鉄筋を配筋したとしても、これで建物が崩壊すると思う人は規準・指針を作った先生でも思わないでしょう。
この感覚的矛盾を述べてみただけです。
>このようは話を聞くたびに思ったのは、「主筋1本で判定結果が変化するようなバランスのモデルを作ってしまったセンスにこそ問題があるのでは」、ということです。
>現行の保有耐力設計で要求されているのは、基本的に、Qsu>Qmuって事だと思います。これを満足できない条件下では、ペナルティとしてDs、Qunが大きくなって、その結果、判定がNGになっても仕方ないのでは?と思います。
>主筋1本でも、影響範囲が、その部材のQsu:Qmuバランス、接合部のせん断余裕度だけでなく、他の階に対しても、多かれ少なかれ相対的に耐力バランスを変化させるのは当然ではないでしょうか?
>そのために、全体の崩壊メカニズムが変化してしまうってことは、それまでギリギリのバランスでそのメカニズム状態が成立していたということが言えないでしょうか?
>そのモデルを作り上げるに至った経緯は、構造設計者自身の選択/判断にあるのではないでしょうか?
>弾塑性解析等により、より厳密な計算を行うほど、入力データ、計算条件の僅かな違いが、計算結果により敏感に反映されてくるのは、技術者としては、むしろ歓迎すべきことではないかと思いますが。
>手計算時代に比べ、電算プログラムの利用により、より早く、より詳細な繰り返し検討計算を行える環境が与えられている事を前向きに解釈して、仕事に向き合いたいと思っています。
お説は誠にごもっともで反論の余地はほとんど無いと思われます。
正に若い技術者の面目躍如たるものが感じられ末頼もしく思います。
例え話をひとつ。
震度7にも十分な耐力を有する架構で、現在の剪断補強で十分な建物があるとします。ただこれ以上配筋を増やすと、規定では剪断補強が不足するとします。この時、鉄筋屋さんが善意でたまたま余った鉄筋を配筋したとしても、これで建物が崩壊すると思う人は規準・指針を作った先生でも思わないでしょう。
この感覚的矛盾を述べてみただけです。
Re: 直感的矛盾
あぼ 2005/11/24
20:42:24
>>或る階がQu/Qun≧1.00を満足しているのに、柱・梁の鉄筋を一本増しただけで、剪断破壊するメッセージが出たり、或る階のQuを上げる為に鉄筋を増やすと、今迄O.Kであった他の階のQuが不足するメッセージが出たりします。
>>また、長期応力が支配的な梁の場合、鉄筋が増える為接合部がN.Gになったりします。
>>これって、おかしいと思いませんか。
>
>
>生意気ですみません。正直言って、おかしいと思いません。
>
>同様の話を、先輩技術者の方から何度となく聞いたことがあります。
>感情的には、理解できない事も無いのですが....逆に悲しく感じてしまうのは私だけでしょうか?
>
>このようは話を聞くたびに思ったのは、「主筋1本で判定結果が変化するようなバランスのモデルを作ってしまったセンスにこそ問題があるのでは」、ということです。
>
>現行の保有耐力設計で要求されているのは、基本的に、Qsu>Qmuって事だと思います。これを満足できない条件下では、ペナルティとしてDs、Qunが大きくなって、その結果、判定がNGになっても仕方ないのでは?と思います。
>
>主筋1本でも、影響範囲が、その部材のQsu:Qmuバランス、接合部のせん断余裕度だけでなく、他の階に対しても、多かれ少なかれ相対的に耐力バランスを変化させるのは当然ではないでしょうか?
>
>そのために、全体の崩壊メカニズムが変化してしまうってことは、それまでギリギリのバランスでそのメカニズム状態が成立していたということが言えないでしょうか?
>
>そのモデルを作り上げるに至った経緯は、構造設計者自身の選択/判断にあるのではないでしょうか?
>
>弾塑性解析等により、より厳密な計算を行うほど、入力データ、計算条件の僅かな違いが、計算結果により敏感に反映されてくるのは、技術者としては、むしろ歓迎すべきことではないかと思いますが。
>
>手計算時代に比べ、電算プログラムの利用により、より早く、より詳細な繰り返し検討計算を行える環境が与えられている事を前向きに解釈して、仕事に向き合いたいと思っています。
>
わたしも設計中に疑問に思いますが
主筋一本といっても5本から6本になれば20%UPとなります
机上理論は机上として現場の検査をしっかりするのも
重要だと思います。
>>また、長期応力が支配的な梁の場合、鉄筋が増える為接合部がN.Gになったりします。
>>これって、おかしいと思いませんか。
>
>
>生意気ですみません。正直言って、おかしいと思いません。
>
>同様の話を、先輩技術者の方から何度となく聞いたことがあります。
>感情的には、理解できない事も無いのですが....逆に悲しく感じてしまうのは私だけでしょうか?
>
>このようは話を聞くたびに思ったのは、「主筋1本で判定結果が変化するようなバランスのモデルを作ってしまったセンスにこそ問題があるのでは」、ということです。
>
>現行の保有耐力設計で要求されているのは、基本的に、Qsu>Qmuって事だと思います。これを満足できない条件下では、ペナルティとしてDs、Qunが大きくなって、その結果、判定がNGになっても仕方ないのでは?と思います。
>
>主筋1本でも、影響範囲が、その部材のQsu:Qmuバランス、接合部のせん断余裕度だけでなく、他の階に対しても、多かれ少なかれ相対的に耐力バランスを変化させるのは当然ではないでしょうか?
>
>そのために、全体の崩壊メカニズムが変化してしまうってことは、それまでギリギリのバランスでそのメカニズム状態が成立していたということが言えないでしょうか?
>
>そのモデルを作り上げるに至った経緯は、構造設計者自身の選択/判断にあるのではないでしょうか?
>
>弾塑性解析等により、より厳密な計算を行うほど、入力データ、計算条件の僅かな違いが、計算結果により敏感に反映されてくるのは、技術者としては、むしろ歓迎すべきことではないかと思いますが。
>
>手計算時代に比べ、電算プログラムの利用により、より早く、より詳細な繰り返し検討計算を行える環境が与えられている事を前向きに解釈して、仕事に向き合いたいと思っています。
>
わたしも設計中に疑問に思いますが
主筋一本といっても5本から6本になれば20%UPとなります
机上理論は机上として現場の検査をしっかりするのも
重要だと思います。
Re: 直感的矛盾
右脳 2005/11/24
21:02:15
>
震度7にも十分な耐力を有する架構で、現在の剪断補強で十分な建物があるとします。ただこれ以上配筋を増やすと、規定では剪断補強が不足するとします。この時、鉄筋屋さんが善意でたまたま余った鉄筋を配筋したとしても、これで建物が崩壊すると思う人は規準・指針を作った先生でも思わないでしょう。
震度7にも十分な耐力を有する架構といっても、地震が来て見なければ実際の所はわからへんとちゃいますか?
柱、梁はせん断破壊を避けるのが原則ですから、分けてあった柱頭・柱脚鉄筋を同じにしたり、梁筋を内端・外端をとおして多めにしてしまうことは現場でたまにありますが、多ければ言い訳ではないんだよと、切ってもらっています。
震度7にも十分な耐力を有する架構といっても、地震が来て見なければ実際の所はわからへんとちゃいますか?
柱、梁はせん断破壊を避けるのが原則ですから、分けてあった柱頭・柱脚鉄筋を同じにしたり、梁筋を内端・外端をとおして多めにしてしまうことは現場でたまにありますが、多ければ言い訳ではないんだよと、切ってもらっています。
Re: 直感的矛盾
2満 2005/11/27
13:28:04
>鉄筋屋さんが善意でたまたま余った鉄筋を配筋したとしても、これで建物が崩壊すると思う人は規準・指針を作った先生でも思わないでしょう。
思わなくないですよ。
余った鉄筋を善意で配筋?!
大きなお世話で、ありがた迷惑です。鉄筋を多く入れておけば安全なんて素人的な発想で、危険側になることもあるってことを知っていなければなりません。
ただし小梁などは別ですけど。
思わなくないですよ。
余った鉄筋を善意で配筋?!
大きなお世話で、ありがた迷惑です。鉄筋を多く入れておけば安全なんて素人的な発想で、危険側になることもあるってことを知っていなければなりません。
ただし小梁などは別ですけど。