やっぱり、構造家、有名構造設計者は一流大学を出ている!?

平成28年7月10日

東京大学  少し趣味が悪いと思われますが、構造家と呼ばれる人達の学歴を調べてみました。中には構造家と呼ばれる事を好まない人も居ると思いますが、 どの設計者も素晴らしい建築物を創り出した優れた構造設計者です。

 もちろん、学歴が高い事が、良い構造設計者の条件ではありませんが、我々、一般の構造設計者よりも高い技術、感覚を持ち合わせている構造家が どこの大学を出ているのかは興味のあるところ。

 主に日本構造デザイン賞(松井源吾賞)、JSCA賞を受賞した構造設計者を調べました。尚、構造設計の実績がある構造家でも研究者は外しました。 また、学歴を調べられなかった受賞者も居ますので受賞者全員の調査とはなっていません。

大学名出身の構造家、有名構造設計者
東京大学 木村俊彦(木村俊彦構造設計事務所)
川口衞(川口衞構造設計事務所)
佐藤淳(佐藤淳構造設計事務所)
嘉村武浩(日建設計)
向野聡彦(日建設計)
京都大学 満田衛資(満田衛資構造計画研究所)
山田憲明(山田憲明構造設計事務所)
平川恭章(竹中工務店)
加登美喜子(日建設計)
神戸大学 山脇克彦(日建設計)
東京工業大学 金箱温春(金箱構造設計事務所)
吉江慶祐(日建設計)
村上博昭(日建設計)
谷川充丈(Arup)
水谷太朗(大成建設)
髙澤昌義(大成建設)
篠崎洋三(大成建設)
早稲田大学 新谷眞人(オーク構造設計)
早部安弘(大成建設)
徳渕正毅(Arup)
横浜国立大学 細澤治(大成建設)
斎藤利昭(清水建設)
田尾玄秀(樅建築事務所)
東京理科大学 名和研二(なわけんジム)
鈴木啓(鈴木啓/ASA)
東京都立大学 原田公明(日建設計)
大阪大学 吉田聡(日建設計)
神戸大学 山脇克彦(日建設計)
名古屋大学 佐々木睦朗(Sasaki and Partners)
森部康司(オーク構造設計)
明治大学 奥野親正(久米設計)
法政大学 阿蘇有士(川口衞構造設計事務所)
日本大学 今川憲英(T.I.S. & PARTNERS)
渡辺邦夫(構造設計集団SDG)
播繁(鹿島建設)
梅沢良三(梅沢建築構造研究所)
中田捷夫(中田捷夫研究室)
金田 勝徳(構造計画プラス・ワン)
徐光(ジェー・エス・ディー)
多田脩二(多田脩二構造設計事務所)
大野 博史(オーノJAPAN)
小西泰孝(小西泰孝建築構造設計)
京都工芸繊維大学 桝田洋子(桃李舎)
茨城大学 柴田育秀(Arup)
武蔵工業大学 長谷川大輔(長谷川大輔構造計画)
大阪工業大学 清貞信一(清貞建築構造事務所)
東京芸術大学 小堀徹(日建設計)
コーネル大学 城所竜太(Arup)
中央工学校 橋本和重(エスティアールデザイン)


 調査の結果を見ると東京大学、京都大学を始め、日本のトップの大学が名を連ねています。これを見るとやはり、学歴と言うより、基礎学力が高い人達が多い、 優れた構造設計者になるには学力は必要と言わざるを得ません。 残念ながら、私の出身大学はこの中にありませんでした。(涙。。)

 傾向としては、スーパーゼネコンや大手設計事務所では、日本のトップクラスの国立大学がしめています。この方達は社内に多くの設計者が居る中でも高い評価を 受けている方々と思えます。厳しい競争の中では学歴も必要です。

 全体の中で一番、多くの構造家を生み出しているのは日本大学です。こちらは、アトリエ系の構造設計事務所が多くなっています。経歴としては有名構造家の事務所から 独立した人が多くなっています。学生の数が多いと言うのもあると思いますが、その比率以上に多い。

 少し異例なのが、Arupの城所竜太氏。出身大学はニューヨークのコーネル大学となっています。世界屈指の有名大学です。

 こんな事を書いていると批判を受けそうですが、やはり、一流の構造設計者となるには高い学力が必要です。「学力が高い人(学歴が高い人)=仕事が出来る」 ではないでしょう。構造設計を仕事とする上でも、他にも必要な能力はたくさんあります。 しかし、レベルの高い構造設計をするには、高い学力は必須です。もちろん、受験時、学生時代で全てが決まる訳ではありませんが。

 「構造設計は一流大学を出ているような優秀な人達がする仕事なんだ。」と言うイメージを付けて、我々、構造設計者の地位を向上させましょう!