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 過去の会議議事録 No.4

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めくら壁の風力係数 投稿者:ヒゲ付き構造屋 投稿日:05/31(火) 19:11  
いつも、フムフムと拝見させていただいております。
今回、敷地際に目隠し用の壁を設置することになったのですが、風力係数はいくらだったかなと都指針P37を見たところ板状の建築物の表記がないではないですか。
基準法の87条の係数1.2は使えるのでしょうか?60√hの時代ではないですし・・。みなさんはどのようにされていますか?


Re: めくら壁の風力係数 猿知恵 - 06/01(水) 01:24  

 ヒゲ付き構造屋 さん
 私は『流体力学』の本を参照しています。水と空気の違いはありますが同じ流体
 なので問題はないと思います。また係数1.2は横広長方形で、縦長長方形の場合
 だと1.3以上の可能性がありますので… でも1.2で押し通す勇気はありません
 が。


Re: めくら壁の風力係数 ima - 06/01(水) 08:11  

「改正建築基準法の構造関係規定の技術的背景」(国交省建築研究所)
によると、看板の風力係数は、旧基準では1.2と明示されていたが、
新基準では閉鎖型建築物と同様に考えて、Cf=0.8kz+0.4 で風力係数
を与える、なっています。(130ページ)
「敷地際の目隠し用の壁」もこれを適用できるのではないでしょうか。



Re: めくら壁の風力係数 ヒゲ付き構造屋 - 06/01(水) 10:51  

早速の返信ありがとうございます。
みなさんの意見を参考にしまして、今回は目隠し壁が横広でH=5.0なので、
kz=1.0で提出しようと思います。
ありがとうございました。


もう一つ教えてください。 投稿者:やや 投稿日:05/31(火) 12:20   
5階部分と3・4階部分の基礎強度は配筋量で調整するそうですが、その場合コストは配筋量の少ないほうが安くなりますか?大きな差額になるのでしょうか?
あと地盤データに追加します。表層土層+関東ローム層で約8.5m、第一粘性土層で約5.5m、第二粘性土層で約5.5m、その下が支持地盤の砂質土層です。これと合わせて総合的にみてベタ基礎で充分という根拠になりますか?
アドバイスよろしくお願いいたします。



Re: もう一つ教えてください。 ima - 05/31(火) 19:37  

 基礎強度は配筋量で調整するというのは、基礎版や基礎梁の
大きさは変えないで、地反力による必要鉄筋量の差は配筋で加
減しようということでしょうね。
 施工を考えてのことと思います。
 その際、コンクリート寸法は5階建て部分で決めるでしょう
が、それがむやみに大きすぎなければ、4階建て、3階建て部
分でコスト的に著しく不合理な設計になるとは思えません。

 べた基礎を選択するのは、あらゆる条件を考慮した上で、当
事者のかたがたが決められたことでしょうから、ここに示され
た地層とN値のデータだけで、その妥当性を云々できるもので
はありません。
 言えることは、べた基礎というのはけっこう安全性が高いも
ので、数値的にそれで設計ができるなら、特に問題はないと私
は考えます。



Re: もう一つ教えてください。 やや - 06/01(水) 10:38  

imaさん先の質問に引き続きご返信ありがとうございました。
先の接地圧の概算の求め方、わかり易くとても参考になりました。
情報が細切れで申し訳ありません。ありがとうございました。


地中梁曲げヒビワレ時の扱いは 投稿者:ガラパ 投稿日:05/27(金) 16:53   
鉄骨造の建物のルート3・保有水平耐力計算において、比較的早いステップで地中梁
に曲げヒビ割れが発生しました。先輩+ソフトメーカー(ユニオンのSS2です)に相談
し、終局時に曲げヒビ割れが発生しても主筋は効いているのだから,耐力保有・梁剛
性低減して解析を進めましたが、確認申請で
・ヒビ発生=当該接点で柱脚ヒンジ発生とする
・曲げヒビ発生時で解析終了とする
・地中梁の部材群種別をFDとする
のいずれかとせよとの指導が入りました。幸い余力があったので種別FD,Ds=0.45で
収めたのですが、実際どのような扱いとするのが正しいのでしょうか?
個人的には耐力保有で良いと思うのですが‥


Re: 地中梁曲げヒビワレ時の扱いは おそるおそる - 05/27(金) 20:53  

自分も同じようにやった事ありますよ。曲げひび割れ=未だ弾性状態ですよね!ひび割れ剛性低下を考慮した解析結果で柱脚部の耐力を評価してれば問題ないのでは?それより何故、確認申請時の指導で、・ひび割れ時で解析終了とする ・地中梁をFD扱いにする事を要求されるのか?具体的根拠を聞いて見られたのでしょうか?


Re: 地中梁曲げヒビワレ時の扱いは 喰えないラーメン屋 - 05/27(金) 22:46  

曲げひび割れ=終局曲げ降伏ですから、短期計算の柱脚とは全然関係がありません。
梁降伏の方が変形性能が高いので、梁降伏になるように誘導してると思います。
冷管鋼構造規定では梁Mu×1.5倍<柱Muの規定もありますよね。

ついでに、地中梁のヒンジ発生位置は、柱フェースではなく基礎フェースになることもありますので、もう少し大きくなります。
 


Re: 地中梁曲げヒビワレ時の扱いは おそるおそる - 05/27(金) 23:16  

私、オバカな事言ってました?喰えないラーメン屋さんは”曲げひび割れ=終局曲げ降伏です”っておっしゃてますが??


Re: 地中梁曲げヒビワレ時の扱いは おそるおそる - 05/28(土) 03:09  

徹夜仕事の合間に覗いてますが、その後、Reが無いようですね。
さて、続きですが、降伏ヒンジが出来るまでは、初期剛性に対してひび割れモーメントによる剛性低下を考慮した弾性剛性とすれば良いでしょうし、ひび割れ時点を降伏とみなすまでの必要性は無いと思いますが。
解析終了時点では、まさか鉄骨にひびは入らなくても??、RCがひびわれモーメントを超えて、かつ、弾性剛性域内にあることって、特別な事じゃないでしょう。
それより、途中で解析終了することで、柱脚設計時の終局時応力を過小評価してしまったり、架構全体の崩壊形/変形能力を正しく評価できない事の方が、問題ではないんでしょうか?
「基礎梁には、長期/短期の応力を安全に地盤に伝達する大事な使命が有りますから、十分、頑強に作ってくださいね」ってな指導なら、まだわかるような気がします。
上階の鉄骨の梁/柱耐力比については、崩壊形として梁降伏型を保証するだけのものが必要でしょう。それでも、基礎梁を柱脚部より先に降伏させるような計画は、まずやらないでしょうから。


Re: 地中梁曲げヒビワレ時の扱いは 喰えないラーメン屋 - 05/28(土) 04:53  

保有耐力計算時(終局耐力計算時)にめげひび割れが・・・とスレに書いてあります。
地中梁にヒンジが出来ても強度が無くなるわけではないので建物は倒壊しません・・・
言葉足らずでスミマセン。上階の柱梁のことです。
地中梁は一般の梁とは違う役割もありましからね。
被災後の補修もやりにくいし。
弾性ひび割れ時を保有耐力とするより、電卓使って節点振り分け法で計算しましょう。(^^ゞ


レスありがとうございます ガラパ - 05/30(月) 18:53  

私の理解では、当時主事の話は、曲げヒビ割れについて何らかの対処を示せ
(地中梁剛性低減だけでは不足)ということで、ヒビ発生時点で当該地中梁
の耐力を外すor保有耐力を割増せ、ってことだったと思います。

それだと終局時にRC部材はヒビ割れた時点で終わりって話になりかねず、そ
れはあまりに不合理なのでは?と思い質問した次第です。
他の主事では曲げヒビ=剛性低減で申請通ってましたし、初めて聞く対処法
だったもので、もしかして今迄嘘で通してきたのかも‥と不安になってまし
たが、大丈夫です‥よね? 


確かに不合理かと 小さな構造屋 - 05/31(火) 10:31  

1)割り込みで済みませんが理解できないので教えて下さい。
曲げひび割れ:Mc=1.8・√Fc・Z
終局曲げ降伏:My=0.9・at・σy・d
上部でも基礎梁でも”曲げひび割れ=終局曲げ降伏”では無いですよね?

2)ひび割れたRC部材をD材扱いし、そこを保耐とする理由
RCにおいて最も靭性がある降伏形状のはずですが・・・ガラパ さんが書かれている通り、それはあまりに不合理です。

基本的な部分で何か大きな勘違いがあるのか・・・
もしかして、「基礎梁が柱脚より先に曲げ降伏して、それからかなり後でメカニズムに達した」と主事が勘違いしたとか?
(例えそうだとしてもD材扱いする根拠は解りませんが)


Re: 地中梁曲げヒビワレ時の扱いは 知識不足の構造屋 - 05/31(火) 11:59  

僕も割り込みですいませんが、教えてください。

RC部材をトリリニアとするのは合理的だと思うのですが、上部構造が鉄骨の場合、基礎梁をバイリニアとするとどんな問題が生じるのでしょうか?


Re: 地中梁曲げヒビワレ時の扱いは おそるおそる - 05/31(火) 16:38  

小さな構造屋さんの言われる 上部でも基礎梁でも”曲げひび割れ=終局曲げ降伏”では無い… について、私も部材耐力の算定のみを考えた場合に、基礎梁を特別扱いにする根拠は思いつきません。

”基礎梁が柱脚より先に曲げ降伏して・・・・” については、仮にそうだったとしても、崩壊形の問題であって、ひび割れをどう扱うかとは別の問題だと思います。

知識不足の構造屋 さんの言われる、”基礎梁をバイリニアとするとどんな問題が生じる・・・”についても、基礎梁とその他の部材の剛性が相対的に変化するだけと考えますが。強いて言えば、より弾塑性解析にふさわしい多少緻密な剛性計算をやっているだけとも・・・・

もとよりRC部材は降伏前のひび割れ発生を容認している構造材の筈です。そうでなければ、RC構造は、あまりにも不経済な構造形式となってしまいます。
私たちの仕事では、中規模地震時に対して、許容応力度を満足しつつ過大な残留ひび割れを生じないように設計(いわゆる1次設計で考慮)を行い、大規模地震時に必要耐力を確保して倒壊等の危険に至らないように設計(保有耐力の確認等)を行っている訳で、普段、目にしている基準/指針といった類は、これらを実現できるように作られていると思っています。


Re: 地中梁曲げヒビワレ時の扱いは おそるおそる - 05/31(火) 16:58  

追記です。

私も以前、基礎梁をトリリニア扱いにした事があったのでレスを入れさせていただいたのですが、鉄骨との剛性差を考えれば基礎梁の剛性がバイでもトリでも、一般の鉄骨造で保有耐力に影響する事はまず無いでしょう。
普段は、鉄骨増の場合、文句無しにバイで計算してます。


Re: 地中梁曲げヒビワレ時の扱いは 知識不足の構造屋 - 05/31(火) 22:32  

おそるおそる さん、ありがとうございました。

ハンドルネームとは正反対の、自信に満ち溢れたコメントで大変勉強になります。


Re: 地中梁曲げヒビワレ時の扱いは 小さな構造屋 - 06/01(水) 10:33  

>個人的には耐力保有で良いと思うのですが‥
ガラパさん、割り込み失礼しました。私も良いと思います。
と言うかひび割れをダメとする理由はほとんど考えつかないし、現実的では無い。。。。

「基礎梁降伏は原則させない」と言った考え方は無難だと思いますが、これには否定的です。
なぜいけないのか?なぜさせていいのか?各種規準や雑誌には両方の考え方があります。
降伏すら認める考えもあるのに、ましてや曲げひび割れさえさせないなど・・・

短期以降には通常、ひび割れを許容しているのがRCですよね。おそるおそるさん、ありがとうございました。


変断面部材の断面性能 投稿者:タカヤス 投稿日:05/30(月) 17:33  
変断面部材のたわみの求め方(断面性能)を
どなたか、お教え願います。

S造の体育館の耐震診断をしていて、変断面トラス柱を線材置換したいのです。ちなみに、文部科学省の「学校施設の耐震補強マニュアルS造屋内運動場編」
には2/3hとなっているのですが、その理由がよくわかりません。

P.S
この会議室は、ツリー表示などでみれるのでしょうか?


Re: 変断面部材の断面性能 青虫 - 05/30(月) 23:19  

矩形の断面の集まりであれば断面二次モーメントを出すのは
それほど苦にならず算出できると思います。各要素のIを
足し合わせれば算定できると思います。
「学校施設の耐震補強マニュアルS造屋内運動場編」と言うのは
みた事がありませんが、何が“2/3h”になるのでしょうか?


Re: 変断面部材の断面性能 喰えないラーメン屋 - 05/31(火) 03:16  

意味は分かりませんが、数値から推定すると・・・(^_^;
3角形の中心は、底辺から1/3(尖っている方から2/3)。
例の bh-300~500では
300+(500-200)×2/3=433
になっているようです。


Re: 変断面部材の断面性能 タカヤス - 05/31(火) 09:23  

青虫さん、説明不足ですいません。
変断面というのは、柱脚と柱頭でせいが異なる柱のことです。
それを一つの線材(一つの断面2次モーメント)に置換したいのですが、
わかりますでしょうか。
「学校施設の耐震補強マニュアルS造屋内運動場編」にある例題が、
柱脚H-300で柱頭H-500の柱の断面2次モーメントを、柱脚から2/3h(hは階高)の部分で、求めているのです。
私も、意味もわからず三角形なので2/3なのか。と思っていますが、
どなたか、理由を教えて下さい。

同じような問題が、先端のせいを小さくした片持梁のたわみの計算(剛比がないので、ラーメンとはちょっと違う?)にもいえるかと思うのですが。


Re: 変断面部材の断面性能 旅人 - 05/31(火) 12:28  

変断面部材を持つラーメンを解くとき等価断面に置換する方法のことだと思うのですが。柱脚から2/3hというのは、その位置の断面を等価断面と仮定してよいということです。
α=柱脚のせい/柱頭のせい>0.2の範囲では場合は0.7h、柱脚の断面二次モモーメントが0のときには0.6hのIcを用いると等断面ラーメンとして解いてもよい近似値が得られるのだそうです。「学校施設の耐震補強マニュアルS造屋内運動場編」に示されている2/3hは0.67hとなりますからこんなところではないでしょうか。



Re: 変断面部材の断面性能 喰えないラーメン屋 - 05/31(火) 13:32  

旅人サン
H400とH300の平均Iと,2/3h位置のH433のIを計算してみたらピッタリではなく近い数値でした。???
近似値なんですね。(^_^)


Re: 変断面部材の断面性能 旅人 - 05/31(火) 22:17  

説明がへたですいません。
Iの算定が近似値ではなく、柱脚から0.7h位置の断面を置換断面として採用し応力解析した値が、変断面を用いて応力の精算解を求めたものに近似値を示すということです。


Re: 変断面部材の断面性能 タカヤス - 06/01(水) 08:53  

レスありがとうございました。
旅人さん、参考までに0.7h云々の出典はなんでしょうか。
手元にある力学や鉄骨の参考例などには、なかったので。
本屋に行く機会があれば調べたいと思います。


壁式構造で質問 投稿者:ぷくぷく 投稿日:05/31(火) 23:16  
こんばんわ、壁式コンクリート造について教えてください。

新しい学会基準では、壁厚200を超えた場合複配筋とするとありますが、
今まで壁厚180以上は、ダブル配筋と思ってやっていたのですが、壁厚180でシングル配筋でやられている方は、おられますか?
何か問題はないでしょうか?
妻壁部のスラブをピンとしてチェックするぐらいしか思いつきません。
コストダウン案として責められていますが、どうも不安で・・・。


Re: 壁式構造で質問 猿知恵 - 06/01(水) 01:10  

 ぷくぷく さん
 壁厚180の場合ダブル配筋の方が良いと思います。むしろシングルの場合だと
 うっかり壁の最低剪断補強筋比を下回っても気付かない可能性もありますので。

 制限は多いですが、A・AB工法をチェックしてはどうでしょうか?
 型枠と躯体と断熱材が一体化したような工法です。


合成スラブの時の水平ブレースについて 投稿者:canndoa7 投稿日:05/31(火) 21:45  
鉄骨造の2階の床に合成スラブを使用する場合、水平ブレースを設置するのでしょうか。何か基準等ありましたら教えてください。
よろしくお願いいたします。


Re: 合成スラブの時の水平ブレースについて こうぞうこぞう - 05/31(火) 23:24  

QLデッキは、水平ブレースを入れていません。
焼きぬき栓溶接でせん断を伝えるので、その検討をします。