tyf
2005/12/16 19:53:11
基礎的なことなのですが、
地震荷重=0.2x重量の式なのですが、
中地震のときは、80から100galなのだから
0.08または0.1では?なぜ0.2なのですか?
よろしくお願いします。
地震荷重=0.2x重量の式なのですが、
中地震のときは、80から100galなのだから
0.08または0.1では?なぜ0.2なのですか?
よろしくお願いします。
Re: 地震荷重について?
marcun 2005/12/16
20:34:23
それは地表面の加速度ではないですか?
その揺れによって建物が応答する(揺れる)わけですが、その結果が概ね0.2x重力加速度になるということです。
その揺れによって建物が応答する(揺れる)わけですが、その結果が概ね0.2x重力加速度になるということです。
Re: 地震荷重について?
喰えないラーメン屋 2005/12/16 21:23:52
>その揺れによって建物が応答する(揺れる)わけですが、その結果が概ね0.2x重力加速度になるということです。
0.6x重力?・・・金が懸かるので0.2で良いか。じゃなかったっけ。? (^_^;(^_^;
0.6x重力?・・・金が懸かるので0.2で良いか。じゃなかったっけ。? (^_^;(^_^;
Re: 地震荷重について?
野菜生活 2005/12/16
23:41:20
最初0.1で、関東大震災あたりでたくさん壊れたから0.2にした。
っていうのは間違ってますか?
っていうのは間違ってますか?
Re: 地震荷重について?
サリー 2005/12/17
02:03:17
学生の時、「新潟地震?の後墓石で高さと幅の割合を調べたら0.2を境に倒れたのとそうでないのがあったので0.2となった」と先生が言ってた記憶があります。真偽不明。むか〜しのRC規準か何かに地震力係数の推移が載っていて最初は0.1だったようですね。
Re: 地震荷重について?
亀山耕造 2005/12/17
09:31:02
>学生の時、「新潟地震?の後墓石で高さと幅の割合を調べたら0.2を>境に倒れたのとそうでないのがあったので0.2となった」と先生が言>ってた記憶があります。真偽不明。むか〜しのRC規準か何かに地震力>係数の推移が載っていて最初は0.1だったようですね。
それは、貴方の記憶が間違いか、先生が嘘を教えたのです。
正解は明治から大正の始め東大の佐野利器博士が大きな地震の後で
墓石を調べたら0.3の割合で転倒していたのでCo=0.3として
建物には雑壁があり、又安全率もあるのでCo=0.1とする事を
内務省(今の国交省みたいなところ)に提案したが採用されずに
関東大震災後の市街地建築物法に初めて採用されました。
それは、貴方の記憶が間違いか、先生が嘘を教えたのです。
正解は明治から大正の始め東大の佐野利器博士が大きな地震の後で
墓石を調べたら0.3の割合で転倒していたのでCo=0.3として
建物には雑壁があり、又安全率もあるのでCo=0.1とする事を
内務省(今の国交省みたいなところ)に提案したが採用されずに
関東大震災後の市街地建築物法に初めて採用されました。
Re: 地震荷重について?
サリー 2005/12/17
10:27:58
亀山耕造様、御指摘ありがとうございます。
知識が増えました。
知識が増えました。
Re: 地震荷重について?
コンコン 2005/12/17
12:21:15
tyf
さん
「構造計算の実務」 知っておきたい根拠と常識
SE委員会 建築技術社
と言う本が少し参考になると思います。
p42 に 市街地建築物法から建築基準法へ
という中に経緯があります。
「構造計算の実務」 知っておきたい根拠と常識
SE委員会 建築技術社
と言う本が少し参考になると思います。
p42 に 市街地建築物法から建築基準法へ
という中に経緯があります。
Re: 地震荷重について?
tyf 2005/12/17
13:00:01
ご返事、有難うございます。
いろいろ考えたのですが、この80から100gal(中地震)は
地面の加速度でしょうか?また建物の加速度でしょうか?
地面が80でこれが200galにすると2.5倍の安全率ということ?
考えが、まとまりません、よろしくお願いします。
いろいろ考えたのですが、この80から100gal(中地震)は
地面の加速度でしょうか?また建物の加速度でしょうか?
地面が80でこれが200galにすると2.5倍の安全率ということ?
考えが、まとまりません、よろしくお願いします。
Re: 地震荷重について?
marcun 2005/12/17
15:59:16
中地震80〜100galというのは、地震時の地表面最大加速度と思われます。
地表面最大加速度≠構造物の応答加速度
ということを、まずはご理解いただきたいところです。
繰り返しになりますが、
「地表面最大加速度80〜100gal程度の地震を中地震」
と呼び、そのときの
「構造物の最大応答加速度が概ね200gal前後」
になることが半経験的に知られているから
「水平震度0.2」
としている。と、私は理解しています。
大昔の話は、私もよくわかりませんが。。。
地表面最大加速度≠構造物の応答加速度
ということを、まずはご理解いただきたいところです。
繰り返しになりますが、
「地表面最大加速度80〜100gal程度の地震を中地震」
と呼び、そのときの
「構造物の最大応答加速度が概ね200gal前後」
になることが半経験的に知られているから
「水平震度0.2」
としている。と、私は理解しています。
大昔の話は、私もよくわかりませんが。。。
Re: 地震荷重について?
限界体力 2005/12/17
17:01:31
>いろいろ考えたのですが、この80から100gal(中地震)は
地面の加速度でしょうか?また建物の加速度でしょうか?
地面が80でこれが200galにすると2.5倍の安全率ということ?
箱庭を作って、頭に団子を付けたピンを立て、箱庭を揺らすとよく揺れます。箱庭を揺らすための加速度と揺れたピンの加速度を測定(どうやって測定するかはきかないで)すると、揺れたピンの方が大きな加速度を受けていることがわかります。
箱庭を揺らすための加速度が増幅されてピンを揺らしたのです。
80から100galの地表面加速度がそのまま建物にも80から100galの加速度で入力される訳ではなく、建物の固有周期に応じて増幅されて入力されます(応答する)。その増幅率を2.0〜2.5と想定しているのです。
地面の加速度でしょうか?また建物の加速度でしょうか?
地面が80でこれが200galにすると2.5倍の安全率ということ?
箱庭を作って、頭に団子を付けたピンを立て、箱庭を揺らすとよく揺れます。箱庭を揺らすための加速度と揺れたピンの加速度を測定(どうやって測定するかはきかないで)すると、揺れたピンの方が大きな加速度を受けていることがわかります。
箱庭を揺らすための加速度が増幅されてピンを揺らしたのです。
80から100galの地表面加速度がそのまま建物にも80から100galの加速度で入力される訳ではなく、建物の固有周期に応じて増幅されて入力されます(応答する)。その増幅率を2.0〜2.5と想定しているのです。
Re: 地震荷重について?
Y-O 2005/12/19
10:25:56
>80から100galの地表面加速度がそのまま建物にも80から100galの加速度で入力される訳ではなく、建物の固有周期に応じて増幅されて入力されます(応答する)。その増幅率を2.0〜2.5と想定しているのです。
100 x 2.0 = 200gal 想定
F=ma
m=W/980 g=980
F=W/980 x 200
F≒0.2W
というようなことだと思います。
100 x 2.0 = 200gal 想定
F=ma
m=W/980 g=980
F=W/980 x 200
F≒0.2W
というようなことだと思います。
Re: 地震荷重について?
tyf 2005/12/19
20:49:02
>表面加速度がそのまま建物にも80から100galの加速度で入力され>る訳ではなく、建物の固有周期に応じて増幅されて入力されます>(応答する)。その増幅率を2.0〜2.5と想定しているのです。
ご返事有難うございます。
表面加速度の応答する倍率、その増幅率を2.0〜2.5とというのは驚きました。地面の2倍から3倍揺れるのですね。
また、木造の住宅は2倍から3倍?、RC、S造はどれくらいでしょうか?
基本的な質問ですみません。
ご返事有難うございます。
表面加速度の応答する倍率、その増幅率を2.0〜2.5とというのは驚きました。地面の2倍から3倍揺れるのですね。
また、木造の住宅は2倍から3倍?、RC、S造はどれくらいでしょうか?
基本的な質問ですみません。
過去の会議議事録について
家庭崩壊型 2005/12/17
19:40:40
11月初旬から11月20日くらいにかけての議事録で
非常に参考となるご回答があったのですが
もう一度見ようと思ったら見あたりません。
内容は、私が質問させていただいたもので重要度
係数、埋込柱脚だったと記憶しております。
どなたかご存じありませんか。
喰えないラーメン屋さんや、おじゃま虫さんにご回答
いただいていた大事な御アドバイスだったのに...(泣)
非常に参考となるご回答があったのですが
もう一度見ようと思ったら見あたりません。
内容は、私が質問させていただいたもので重要度
係数、埋込柱脚だったと記憶しております。
どなたかご存じありませんか。
喰えないラーメン屋さんや、おじゃま虫さんにご回答
いただいていた大事な御アドバイスだったのに...(泣)
Re: 過去の会議議事録について
コンコン 2005/12/17
20:18:24
家庭崩壊型 さん
右上に 1 2 とか 有りますよ。
右上に 1 2 とか 有りますよ。
Re: 過去の会議議事録について
家庭崩壊型 2005/12/17
21:54:31
コンコンさん
>家庭崩壊型 さん
>
> 右上に 1 2 とか 有りますよ。
あ"...ありましたっ!!
すみませんありがとうございます!!
今後ともよろしくお願いいたします
>家庭崩壊型 さん
>
> 右上に 1 2 とか 有りますよ。
あ"...ありましたっ!!
すみませんありがとうございます!!
今後ともよろしくお願いいたします
偽装したのにQu/Qun>1
**テック 2005/12/18
09:45:06
あるサイトに下記のような疑問が出されています。
どう推測されますか。
***********************************************************
***********************************************************
偽装が判明したにも関わらず強度がQu/Qun値※で1.0以上の物件があること。
物件名 建築主 設計者(施主) 建築確認年/月
--------------------------------------------------------------------------------
サンホテル鳥栖 糾竝闔タ業 平成設計(木村建設) 01/12
コニフ糟ーコート江古田 缶ウジング大興 井上建築企画研(植木組) 03/5
ホテル新永別館 叶V永センター 平成設計(木村建設) 04/11
現在判明しているのはこの三件ですが、強度が1.0以上あるなら、それは悪影響のない偽装ということになります。が、では、なんのための偽装だったのでしょうか?
姉歯氏はどの年にも、偽装物件だけでなく偽装のない設計も行っています。偽装をしない、こともできたはずなのに偽装をしており、しかも強度は下がっていない(=鉄筋は減らしていない)?
それがどういう意味なのか、非常に興味深いですね。
どう推測されますか。
***********************************************************
***********************************************************
偽装が判明したにも関わらず強度がQu/Qun値※で1.0以上の物件があること。
物件名 建築主 設計者(施主) 建築確認年/月
--------------------------------------------------------------------------------
サンホテル鳥栖 糾竝闔タ業 平成設計(木村建設) 01/12
コニフ糟ーコート江古田 缶ウジング大興 井上建築企画研(植木組) 03/5
ホテル新永別館 叶V永センター 平成設計(木村建設) 04/11
現在判明しているのはこの三件ですが、強度が1.0以上あるなら、それは悪影響のない偽装ということになります。が、では、なんのための偽装だったのでしょうか?
姉歯氏はどの年にも、偽装物件だけでなく偽装のない設計も行っています。偽装をしない、こともできたはずなのに偽装をしており、しかも強度は下がっていない(=鉄筋は減らしていない)?
それがどういう意味なのか、非常に興味深いですね。
Re: 偽装したのにQu/Qun>1
仙人 2005/12/18
17:59:02
保有の比が1以上でも、許容応力設計で鉄筋を誤魔化せば
偽造になるのでは????
タダ単に、保有耐力が満足したのみ・・・・・・
偽造になるのでは????
タダ単に、保有耐力が満足したのみ・・・・・・
Re: 偽装したのにQu/Qun>1
青虫 2005/12/18
19:20:20
一次設計時を誤魔化したんですか。低層ならこのようなケース
も十分に考えられますね。
どうでも良い事ですが、マスコミ等で保有耐力の安全率が
1.0以下である事がさかん取り上げられていますが、ある人
から一次設計時の断面算定の検定比が、0.90となっていたのを
『強度不足では。』と言われました。
も十分に考えられますね。
どうでも良い事ですが、マスコミ等で保有耐力の安全率が
1.0以下である事がさかん取り上げられていますが、ある人
から一次設計時の断面算定の検定比が、0.90となっていたのを
『強度不足では。』と言われました。
Re: 偽装したのにQu/Qun>1
Lion 2005/12/19
09:34:25
>どうでも良い事ですが、マスコミ等で保有耐力の安全率が
>1.0以下である事がさかん取り上げられていますが、ある人
>から一次設計時の断面算定の検定比が、0.90となっていたのを
>『強度不足では。』と言われました。
おもしろ〜い! 1以上にしましょう
>1.0以下である事がさかん取り上げられていますが、ある人
>から一次設計時の断面算定の検定比が、0.90となっていたのを
>『強度不足では。』と言われました。
おもしろ〜い! 1以上にしましょう
Re: 偽装したのにQu/Qun>1
POP 2005/12/19
10:19:34
>おもしろ〜い! 1以上にしましょう
私は現在検定比1.04で悩んでいる・・・
1.0以上だからOK!で言っちゃおうかな
私は現在検定比1.04で悩んでいる・・・
1.0以上だからOK!で言っちゃおうかな
わかりやすい
喰えないラーメン屋 2005/12/19 16:47:07
>1.0以上だからOK!で言っちゃおうかな
建築知識01月号P25 意匠は安全性が一目でわかる。
表紙には、「おれはキジュンだ。」「だからちゃんとまもって。」と書いてある。
建築知識の階段を真似をして作ったら怪我をした。どうしてくれる。(`_')
ケンチモン「私は専門家じゃないのでわかりません。」と言うかも。
建築知識01月号P25 意匠は安全性が一目でわかる。
表紙には、「おれはキジュンだ。」「だからちゃんとまもって。」と書いてある。
建築知識の階段を真似をして作ったら怪我をした。どうしてくれる。(`_')
ケンチモン「私は専門家じゃないのでわかりません。」と言うかも。
Re: Qu/Qunが0.47〜0.94の違い
迷案 2005/12/20
09:25:52
あるホテルを3者で再計算したらQu/Qunは0.47〜0.94の違いが出た。多分、再計算した設計者の考えを入れて計算した結果だからだろう。当然の結果だ。
そこで、技術的にきわめて高度な構造設計者が、基準法で決められている規定のみ従い、あとは『とにかくQu/Qunが大きくなるように』設計条件を設定して再計算し、Qu/Qun>1となる計算書を作ったらどうだろう。
Qu/Qun<1とならないと納得しない世間の目の中で再計算された偽造物件の多数が耐震強度okとなるのではないだろうか。
これが最も経済的な解決法ではないだろうか?
そこで、技術的にきわめて高度な構造設計者が、基準法で決められている規定のみ従い、あとは『とにかくQu/Qunが大きくなるように』設計条件を設定して再計算し、Qu/Qun>1となる計算書を作ったらどうだろう。
Qu/Qun<1とならないと納得しない世間の目の中で再計算された偽造物件の多数が耐震強度okとなるのではないだろうか。
これが最も経済的な解決法ではないだろうか?
Re: Qu/Qunが0.47〜0.94の違い
喰えないラーメン屋 2005/12/20 10:56:39
>これが最も経済的な解決法ではないだろうか?
世間の目は、一番小さい値で検討して・・・ジャマイカ。
世間の目は、一番小さい値で検討して・・・ジャマイカ。
家庭崩壊型 2005/12/18
09:53:37
いつも質問ばかりですみません。
かけだしなものでして...
基本的なことを教えて下さい。
1.保有耐力算定時における「荷重ステップ数」は、みなさん
どのような数値を設定されていますか?
例えば、50とか100とか...
要は、荒く設定しているのか、細かく設定しているのか
いわゆる「刻み」ですよね。
建物の規模により、設定数値を
変えたりされているんでしょうか?
2.ステップ数が異なると、得られる結果も異なったりする
のでしょうか?
3.保有は、どの時点で終了させていますか?
(1)指定層間変形各に達した時点?
(2)剪断破壊が生じた時点?
(3)建物崩壊に至るまで?
4.増分途中のヒンジの発生状況は、履歴で確認できるので
しょうか?
以上よろしくお願いいたします。
かけだしなものでして...
基本的なことを教えて下さい。
1.保有耐力算定時における「荷重ステップ数」は、みなさん
どのような数値を設定されていますか?
例えば、50とか100とか...
要は、荒く設定しているのか、細かく設定しているのか
いわゆる「刻み」ですよね。
建物の規模により、設定数値を
変えたりされているんでしょうか?
2.ステップ数が異なると、得られる結果も異なったりする
のでしょうか?
3.保有は、どの時点で終了させていますか?
(1)指定層間変形各に達した時点?
(2)剪断破壊が生じた時点?
(3)建物崩壊に至るまで?
4.増分途中のヒンジの発生状況は、履歴で確認できるので
しょうか?
以上よろしくお願いいたします。
Re: 増分解析による保有耐力算定について
青虫 2005/12/18
19:14:16
1.荷重ステップ数
私は、通常の建物であれば30〜50くらにしています。
建物の規模が大きくなるほどステップを細かくしています。
2.ステップ数を細かくすると詳細な検討が出来ます。その分
時間もかかります。でもパソコンの性能が良くなった現在では
あまり気にしなくても良いと思います。よっぽど大きな建物
でないと保有耐力の検討に1時間かかるみたいな事はないかと
思います。
ステップを細かくすれば耐力がほんの少し上がる事もあります。
(SS2であれば確か最終ステップの1つ前での耐力を保有
水平耐力としていたと思います。)
3.SS2については、指定層間変形角まで解析します。
私は剪断破壊等の脆性破壊でも止めています。
4.発生状況は、破壊形式の出力で確認できると思います。
私は、通常の建物であれば30〜50くらにしています。
建物の規模が大きくなるほどステップを細かくしています。
2.ステップ数を細かくすると詳細な検討が出来ます。その分
時間もかかります。でもパソコンの性能が良くなった現在では
あまり気にしなくても良いと思います。よっぽど大きな建物
でないと保有耐力の検討に1時間かかるみたいな事はないかと
思います。
ステップを細かくすれば耐力がほんの少し上がる事もあります。
(SS2であれば確か最終ステップの1つ前での耐力を保有
水平耐力としていたと思います。)
3.SS2については、指定層間変形角まで解析します。
私は剪断破壊等の脆性破壊でも止めています。
4.発生状況は、破壊形式の出力で確認できると思います。
建築初心者 2005/12/19
11:41:14
1,木造の筋違いについてお伺いします。最近色々な工事現場等見ていますと、筋違いプレートに木材を付けた、引っ張り筋違いを多く見るのですが、最近は圧縮筋違いはあまり使われないのでしょうか?
2,通し柱横の筋違いは、上下階で別々の向きで入れると思うのですが、どうして違う向きで入れるのでしょうか?
上記についてお分かりになる方みえましたらよろしくお願いします。
2,通し柱横の筋違いは、上下階で別々の向きで入れると思うのですが、どうして違う向きで入れるのでしょうか?
上記についてお分かりになる方みえましたらよろしくお願いします。
Re: 木造筋違いについて
Lion 2005/12/19
14:15:34
>1,木造の筋違いについてお伺いします。最近色々な
>工事現場等見ていますと、筋違いプレートに木材を付けた、
>引っ張り筋違いを多く見るのですが、最近は圧縮筋違いは
>あまり使われないのでしょうか?
この考えが既に間違っています、金物は付いていますが
圧縮&引張の両方に抵抗している計算をします、壁倍率に
圧縮も引張も無いでしょう、、、
現実にはあまり薄い30x90とかは座屈で圧縮側の抵抗は
少ないと考えられます、鉄筋ブレースはX型で引張抵抗のみ
ですが・・・
上下階や同じ通りで向きを変えるのは、圧縮、引張の抵抗力を
平均化する処置です。
>工事現場等見ていますと、筋違いプレートに木材を付けた、
>引っ張り筋違いを多く見るのですが、最近は圧縮筋違いは
>あまり使われないのでしょうか?
この考えが既に間違っています、金物は付いていますが
圧縮&引張の両方に抵抗している計算をします、壁倍率に
圧縮も引張も無いでしょう、、、
現実にはあまり薄い30x90とかは座屈で圧縮側の抵抗は
少ないと考えられます、鉄筋ブレースはX型で引張抵抗のみ
ですが・・・
上下階や同じ通りで向きを変えるのは、圧縮、引張の抵抗力を
平均化する処置です。
Re: 木造筋違いについて
天婆〜さん 2005/12/19
15:57:54
>>1,木造の筋違いについてお伺いします。最近色々な
>>工事現場等見ていますと、筋違いプレートに木材を付けた、
>>引っ張り筋違いを多く見るのですが、最近は圧縮筋違いは
>>あまり使われないのでしょうか?
>
>この考えが既に間違っています、金物は付いていますが
>圧縮&引張の両方に抵抗している計算をします、壁倍率に
>圧縮も引張も無いでしょう、、、
>
>現実にはあまり薄い30x90とかは座屈で圧縮側の抵抗は
>少ないと考えられます、鉄筋ブレースはX型で引張抵抗のみ
>ですが・・・
>
>上下階や同じ通りで向きを変えるのは、圧縮、引張の抵抗力を
>平均化する処置です。
木造の構造屋から少し追加します。
基本的に「木造の筋かい」は、今世紀に入りやっと接合部の
規定が出来たと言って良いでしょう。
この接合金物の規定により、引張と圧縮に対して有効にした
のですが、金物に打たれる釘やビスの母材への端距離等の
せん断性能は、圧縮性能に対して劣ります。
このため圧縮性能と引張性能とでは、性能差が出来
特に角材による筋かいでは5倍の差が有るのです。
くれぐれも、木造の構造は慎重に。
>>工事現場等見ていますと、筋違いプレートに木材を付けた、
>>引っ張り筋違いを多く見るのですが、最近は圧縮筋違いは
>>あまり使われないのでしょうか?
>
>この考えが既に間違っています、金物は付いていますが
>圧縮&引張の両方に抵抗している計算をします、壁倍率に
>圧縮も引張も無いでしょう、、、
>
>現実にはあまり薄い30x90とかは座屈で圧縮側の抵抗は
>少ないと考えられます、鉄筋ブレースはX型で引張抵抗のみ
>ですが・・・
>
>上下階や同じ通りで向きを変えるのは、圧縮、引張の抵抗力を
>平均化する処置です。
木造の構造屋から少し追加します。
基本的に「木造の筋かい」は、今世紀に入りやっと接合部の
規定が出来たと言って良いでしょう。
この接合金物の規定により、引張と圧縮に対して有効にした
のですが、金物に打たれる釘やビスの母材への端距離等の
せん断性能は、圧縮性能に対して劣ります。
このため圧縮性能と引張性能とでは、性能差が出来
特に角材による筋かいでは5倍の差が有るのです。
くれぐれも、木造の構造は慎重に。
Re: 木造筋違いについて
Lion 2005/12/19
17:46:30
>基本的に「木造の筋かい」は、今世紀に入りやっと接合部の
>規定が出来たと言って良いでしょう。
天婆〜さんの詳しい解説、注意点が参考になりますが、
一つ書き忘れました「木造軸組工法住宅の許容応力度設計」
では、圧縮筋違と引張筋違では壁倍率が違います、念のため
>規定が出来たと言って良いでしょう。
天婆〜さんの詳しい解説、注意点が参考になりますが、
一つ書き忘れました「木造軸組工法住宅の許容応力度設計」
では、圧縮筋違と引張筋違では壁倍率が違います、念のため
Re: 木造筋違いについて
天婆〜さん 2005/12/19
19:28:04
>>基本的に「木造の筋かい」は、今世紀に入りやっと接合部の
>>規定が出来たと言って良いでしょう。
>
>天婆〜さんの詳しい解説、注意点が参考になりますが、
>一つ書き忘れました「木造軸組工法住宅の許容応力度設計」
>では、圧縮筋違と引張筋違では壁倍率が違います、念のため
こんばんは、Lion さん
この性能差があると説明していたのですが、説明不足の
様でしたか。 すみません。
1990年代の建築写真雑誌に、角材の筋かいが「タスキ」で化粧で
カッコよく載っていましたが、建築家はそれでよいと思ったので
しょうが、当方は怖いなぁ〜と思っていました。
その人たちは今の46条をどう思っているのだろう?
過去の事であり、当時の建築基準法に則っただけで、
自分には落ち度は無いときっと言うのだろうなぁ。
これでは、例のひゅーざーと同じか・・・
>>規定が出来たと言って良いでしょう。
>
>天婆〜さんの詳しい解説、注意点が参考になりますが、
>一つ書き忘れました「木造軸組工法住宅の許容応力度設計」
>では、圧縮筋違と引張筋違では壁倍率が違います、念のため
こんばんは、Lion さん
この性能差があると説明していたのですが、説明不足の
様でしたか。 すみません。
1990年代の建築写真雑誌に、角材の筋かいが「タスキ」で化粧で
カッコよく載っていましたが、建築家はそれでよいと思ったので
しょうが、当方は怖いなぁ〜と思っていました。
その人たちは今の46条をどう思っているのだろう?
過去の事であり、当時の建築基準法に則っただけで、
自分には落ち度は無いときっと言うのだろうなぁ。
これでは、例のひゅーざーと同じか・・・
Re: 木造筋違いについて
建築初心者 2005/12/19
21:29:50
Lionさん天婆〜さん、ご返事有り難う御座います。事務所にあった本が古すぎた様です。Lionさん天婆〜さんは木造の構造設計をする際にどのような書籍を参考になさっているのでしょうか?当然の事ながら木造3階建て等の構造計算は外注しますが木造2階建ての物件等は構造計算に出せません(所長が許してくれません)なのでもしよろしければ参考になる書籍等御座いましたら教えていただけないでしょうか?
Re: 木造筋違いについて
○米 2005/12/20
04:23:22
始めまして、いつもこの掲示板の記事を参考にさせて頂いておる者です。
便乗の質問になってしまい恐縮ですが、「天婆〜さん」さん、皆さん
宜しければ教えて下さい。
>1990年代の建築写真雑誌に、角材の筋かいが「タスキ」で化粧で
>カッコよく載っていましたが、建築家はそれでよいと思ったので
>しょうが、当方は怖いなぁ〜と思っていました。
角材の筋かいが「タスキ」で化粧で使った場合、どのように危険なのでしょう?
圧縮筋かいとしてのみ評価していても問題があるのでしょうか?
素人のような考えで恐縮ですが、鉄骨プレートを柱に取り付け、筋かいに
ノコ目を入れて挟み込む等、筋かいが外れないようにさえすれば、効き
そうな気がするのですが。
宜しくお願します。
便乗の質問になってしまい恐縮ですが、「天婆〜さん」さん、皆さん
宜しければ教えて下さい。
>1990年代の建築写真雑誌に、角材の筋かいが「タスキ」で化粧で
>カッコよく載っていましたが、建築家はそれでよいと思ったので
>しょうが、当方は怖いなぁ〜と思っていました。
角材の筋かいが「タスキ」で化粧で使った場合、どのように危険なのでしょう?
圧縮筋かいとしてのみ評価していても問題があるのでしょうか?
素人のような考えで恐縮ですが、鉄骨プレートを柱に取り付け、筋かいに
ノコ目を入れて挟み込む等、筋かいが外れないようにさえすれば、効き
そうな気がするのですが。
宜しくお願します。
Re: 木造筋違いについて
天婆〜さん 2005/12/20
09:10:27
>角材の筋かいが「タスキ」で化粧で使った場合、どのように危険なのでしょう?
>圧縮筋かいとしてのみ評価していても問題があるのでしょうか?
地震力は左右の交番加力となります。ゆえに引張と圧縮の両方向の
検討が必要なのです。
>素人のような考えで恐縮ですが、鉄骨プレートを柱に取り付け、筋かいに
>ノコ目を入れて挟み込む等、筋かいが外れないようにさえすれば、効き
>そうな気がするのですが。
>
>宜しくお願します。
この方法は過去の事例でも有りましたが、角材の筋かいに鋸目を
入れプレートによる接合では、圧縮時に鋸目を入れた所から圧縮
割裂破壊が発生するため、旧38条の評定等では半割筋かいとして
評価し、座屈はかいの検討等もチェック指導がありましたよ。
まあ、こういった点を実務者でその当時理解していたのは極わずか
な木造に真剣に取組んでいた人でした。
見た目はとても綺麗に見えるのだが、終局時には脆性破壊の危険性があり、とても危ないと言えますね。
ついでに参考となるのは、許容応力度設計等の本でしょうね。
>圧縮筋かいとしてのみ評価していても問題があるのでしょうか?
地震力は左右の交番加力となります。ゆえに引張と圧縮の両方向の
検討が必要なのです。
>素人のような考えで恐縮ですが、鉄骨プレートを柱に取り付け、筋かいに
>ノコ目を入れて挟み込む等、筋かいが外れないようにさえすれば、効き
>そうな気がするのですが。
>
>宜しくお願します。
この方法は過去の事例でも有りましたが、角材の筋かいに鋸目を
入れプレートによる接合では、圧縮時に鋸目を入れた所から圧縮
割裂破壊が発生するため、旧38条の評定等では半割筋かいとして
評価し、座屈はかいの検討等もチェック指導がありましたよ。
まあ、こういった点を実務者でその当時理解していたのは極わずか
な木造に真剣に取組んでいた人でした。
見た目はとても綺麗に見えるのだが、終局時には脆性破壊の危険性があり、とても危ないと言えますね。
ついでに参考となるのは、許容応力度設計等の本でしょうね。
Re: 木造筋違いについて
○米 2005/12/21
04:55:12
回答ありがとうございました。
>この方法は過去の事例でも有りましたが、角材の筋かいに鋸目を
>入れプレートによる接合では、圧縮時に鋸目を入れた所から圧縮
>割裂破壊が発生するため、旧38条の評定等では半割筋かいとして
>評価し、座屈はかいの検討等もチェック指導がありましたよ。
>見た目はとても綺麗に見えるのだが、終局時には脆性破壊の危険性が
>あり、とても危ないと言えますね。
半割筋かいのたすきとして設計しても脆性破壊の危険性があるのですね。
なかなか奥が深そうなので、以前の記事を探してみます。
ありがとうございました。
>この方法は過去の事例でも有りましたが、角材の筋かいに鋸目を
>入れプレートによる接合では、圧縮時に鋸目を入れた所から圧縮
>割裂破壊が発生するため、旧38条の評定等では半割筋かいとして
>評価し、座屈はかいの検討等もチェック指導がありましたよ。
>見た目はとても綺麗に見えるのだが、終局時には脆性破壊の危険性が
>あり、とても危ないと言えますね。
半割筋かいのたすきとして設計しても脆性破壊の危険性があるのですね。
なかなか奥が深そうなので、以前の記事を探してみます。
ありがとうございました。
Re: 木造筋違いについて
tyf 2005/12/21
20:31:41
もしよければ、教えてください。
圧縮割裂破壊、座屈はかい、終局時には脆性破壊
とは具体的にどんな状態になるのでしょうか?
圧縮割裂破壊、座屈はかい、終局時には脆性破壊
とは具体的にどんな状態になるのでしょうか?
Re: 木造筋違いについて
天婆〜さん 2005/12/22
09:02:47
>もしよければ、教えてください。
>
>圧縮割裂破壊、座屈はかい、終局時には脆性破壊
>とは具体的にどんな状態になるのでしょうか?
>
「圧縮割裂破壊」とは、鉄板の母材へめり込みが進行し、やがて
割裂破壊となる現象です。
「座屈破壊」とは、鉄板の母材への鋸目が入りすぎていて、
圧縮時にその鋸目から割裂破壊し、分裂した材が座屈を起す
現象です。
まあ、どちらも同時に起きる可能性のある破壊現象です。
ですから、角材の接合部において鉄板での接合部仕様が
告示で規定されていないのです。
この様な、木材の角材による接合部の設計の難易度がある事を
意匠設計者や構造設計者はおそらく、無頓着であっただろうと
思いますね。
>
>圧縮割裂破壊、座屈はかい、終局時には脆性破壊
>とは具体的にどんな状態になるのでしょうか?
>
「圧縮割裂破壊」とは、鉄板の母材へめり込みが進行し、やがて
割裂破壊となる現象です。
「座屈破壊」とは、鉄板の母材への鋸目が入りすぎていて、
圧縮時にその鋸目から割裂破壊し、分裂した材が座屈を起す
現象です。
まあ、どちらも同時に起きる可能性のある破壊現象です。
ですから、角材の接合部において鉄板での接合部仕様が
告示で規定されていないのです。
この様な、木材の角材による接合部の設計の難易度がある事を
意匠設計者や構造設計者はおそらく、無頓着であっただろうと
思いますね。
Re: 木造筋違いについて
○米 2005/12/22
14:47:21
「天婆〜さん」さん、回答ありがとうございます。
もう少しお付き合いして下さい。間違っていましたら、コメントお願いします。
>「圧縮割裂破壊」とは、鉄板の母材へめり込みが進行し、やがて
>割裂破壊となる現象です。
>「座屈破壊」とは、鉄板の母材への鋸目が入りすぎていて、
>圧縮時にその鋸目から割裂破壊し、分裂した材が座屈を起す現象です。
私が考えていた「圧縮割裂破壊」は、まず床の水平力が柱・梁を介して
角材の筋かいに伝わり、それが「たすき掛け」の部分で、反対方向の筋かいとの
取り合いで欠きこまれているので、部分的に他の部材を介して力が伝わる事になり、
その面で「圧縮割裂破壊」が起きてしまい、半割の筋かいの耐力しか確保できない
のかなと思っていました。そして「圧縮割裂破壊」して割れてしまった筋かいは
座屈止めとなっていた反対方向の筋かいからも離れてしまい、急激にはらみ出し
「座屈破壊」してしまうのだと思ってました。(オハズカシイ)
柱・梁及び筋かいの交点の金物部(いわゆる筋かいプレート)で起きるものだったのですね。
奥が深いですね。勉強になりました。
もう少しお付き合いして下さい。間違っていましたら、コメントお願いします。
>「圧縮割裂破壊」とは、鉄板の母材へめり込みが進行し、やがて
>割裂破壊となる現象です。
>「座屈破壊」とは、鉄板の母材への鋸目が入りすぎていて、
>圧縮時にその鋸目から割裂破壊し、分裂した材が座屈を起す現象です。
私が考えていた「圧縮割裂破壊」は、まず床の水平力が柱・梁を介して
角材の筋かいに伝わり、それが「たすき掛け」の部分で、反対方向の筋かいとの
取り合いで欠きこまれているので、部分的に他の部材を介して力が伝わる事になり、
その面で「圧縮割裂破壊」が起きてしまい、半割の筋かいの耐力しか確保できない
のかなと思っていました。そして「圧縮割裂破壊」して割れてしまった筋かいは
座屈止めとなっていた反対方向の筋かいからも離れてしまい、急激にはらみ出し
「座屈破壊」してしまうのだと思ってました。(オハズカシイ)
柱・梁及び筋かいの交点の金物部(いわゆる筋かいプレート)で起きるものだったのですね。
奥が深いですね。勉強になりました。
Re: 木造筋違いについて
天婆〜さん 2005/12/22
19:22:54
>「天婆〜さん」さん、回答ありがとうございます。
>もう少しお付き合いして下さい。間違っていましたら、コメントお願いします。
>
>>「圧縮割裂破壊」とは、鉄板の母材へめり込みが進行し、やがて
>>割裂破壊となる現象です。
>>「座屈破壊」とは、鉄板の母材への鋸目が入りすぎていて、
>>圧縮時にその鋸目から割裂破壊し、分裂した材が座屈を起す現象です。
>
>私が考えていた「圧縮割裂破壊」は、まず床の水平力が柱・梁を介して
>角材の筋かいに伝わり、それが「たすき掛け」の部分で、反対方向の筋かいとの
>取り合いで欠きこまれているので、部分的に他の部材を介して力が伝わる事になり、
>その面で「圧縮割裂破壊」が起きてしまい、半割の筋かいの耐力しか確保できない
>のかなと思っていました。そして「圧縮割裂破壊」して割れてしまった筋かいは
>座屈止めとなっていた反対方向の筋かいからも離れてしまい、急激にはらみ出し
>「座屈破壊」してしまうのだと思ってました。(オハズカシイ)
>
>柱・梁及び筋かいの交点の金物部(いわゆる筋かいプレート)で起きるものだったのですね。
>奥が深いですね。勉強になりました。
いや、当方の勘違いで「角材のセンターにプレートを挟み込んだ
筋かい的な接合部の評価」と勘違いしておりました。
この方法は屋根架構のトラスで、よく使われていたものでこの様な
物の接合部の危険性についてコメントしたものでした。
とにかく、角材の筋かいの特性をきちんと評価しなければ危険な
場合がある事を理解して木造に取組んで下さいね。
くれぐれも、過去のあぶないまねはしない方が宜しいかと。
これは実務歴10年以上の方について言えることですが、このような
実例を見覚え有りますよね・・・
>もう少しお付き合いして下さい。間違っていましたら、コメントお願いします。
>
>>「圧縮割裂破壊」とは、鉄板の母材へめり込みが進行し、やがて
>>割裂破壊となる現象です。
>>「座屈破壊」とは、鉄板の母材への鋸目が入りすぎていて、
>>圧縮時にその鋸目から割裂破壊し、分裂した材が座屈を起す現象です。
>
>私が考えていた「圧縮割裂破壊」は、まず床の水平力が柱・梁を介して
>角材の筋かいに伝わり、それが「たすき掛け」の部分で、反対方向の筋かいとの
>取り合いで欠きこまれているので、部分的に他の部材を介して力が伝わる事になり、
>その面で「圧縮割裂破壊」が起きてしまい、半割の筋かいの耐力しか確保できない
>のかなと思っていました。そして「圧縮割裂破壊」して割れてしまった筋かいは
>座屈止めとなっていた反対方向の筋かいからも離れてしまい、急激にはらみ出し
>「座屈破壊」してしまうのだと思ってました。(オハズカシイ)
>
>柱・梁及び筋かいの交点の金物部(いわゆる筋かいプレート)で起きるものだったのですね。
>奥が深いですね。勉強になりました。
いや、当方の勘違いで「角材のセンターにプレートを挟み込んだ
筋かい的な接合部の評価」と勘違いしておりました。
この方法は屋根架構のトラスで、よく使われていたものでこの様な
物の接合部の危険性についてコメントしたものでした。
とにかく、角材の筋かいの特性をきちんと評価しなければ危険な
場合がある事を理解して木造に取組んで下さいね。
くれぐれも、過去のあぶないまねはしない方が宜しいかと。
これは実務歴10年以上の方について言えることですが、このような
実例を見覚え有りますよね・・・
一般人 2005/12/19
14:20:53
建築構造が判らない一般人です。
あるマンションを購入しようと思い、基礎等をHPで調べてるうちに
ここにたどりつき、質問させて頂こうと思い投稿しました。
そのマンションは工場跡地に建設されるもので、既に何棟かは販売されています。
ここからが本題ですが、既存建物(既に販売された)が地盤沈下し
30mm程度沈んでいることが判明しました(施工者は後2年位で収束すると言ってるようです)。個人的には許容値であれば問題ないと考えているのですが、沈下量は日本建築学会の建築基礎構造設計指針に許容値が示されていると知り、その許容値がどの位か知りたいのです。
750世帯で本体(住棟2棟)は下総層群砂質層までの杭を設置しているようですが、共用部(駐車場、共用棟)は不明です。設計・施工は長○工です。
技術者に対し抽象的な表現で申し訳ありませんが宜しくお願い致します。
あるマンションを購入しようと思い、基礎等をHPで調べてるうちに
ここにたどりつき、質問させて頂こうと思い投稿しました。
そのマンションは工場跡地に建設されるもので、既に何棟かは販売されています。
ここからが本題ですが、既存建物(既に販売された)が地盤沈下し
30mm程度沈んでいることが判明しました(施工者は後2年位で収束すると言ってるようです)。個人的には許容値であれば問題ないと考えているのですが、沈下量は日本建築学会の建築基礎構造設計指針に許容値が示されていると知り、その許容値がどの位か知りたいのです。
750世帯で本体(住棟2棟)は下総層群砂質層までの杭を設置しているようですが、共用部(駐車場、共用棟)は不明です。設計・施工は長○工です。
技術者に対し抽象的な表現で申し訳ありませんが宜しくお願い致します。
Re: 許容沈下量
おじゃま虫 2005/12/19
20:37:11
特に詳しい訳ではないのですが、
一般的には杭の鉛直変位を計算することはほとんどないので、許容値について建築基礎構造設計指針にもあまり詳しくはふれていません。
1988年度版によると、
即時沈下の許容総沈下量は標準で2(cm)で最大で3(cm)となっています。
2001年度版では最大は3.5(cm)に修正。
相対沈下量は標準で0.8(cm)最大で1.5(cm)となっています。
総沈下量も問題ですが、相対沈下量の方が問題かと思います。
築何年かはわかりませんが、即時沈下の場合、何年にも渡ってじょじょに沈下が進むということはないと思います。
一般的には杭の鉛直変位を計算することはほとんどないので、許容値について建築基礎構造設計指針にもあまり詳しくはふれていません。
1988年度版によると、
即時沈下の許容総沈下量は標準で2(cm)で最大で3(cm)となっています。
2001年度版では最大は3.5(cm)に修正。
相対沈下量は標準で0.8(cm)最大で1.5(cm)となっています。
総沈下量も問題ですが、相対沈下量の方が問題かと思います。
築何年かはわかりませんが、即時沈下の場合、何年にも渡ってじょじょに沈下が進むということはないと思います。
Re: 許容沈下量
marcun 2005/12/19
21:13:16
私もあまり詳しくありませんが。
下総層って関東ローム層の下にあって、けっこう丈夫な地層だったと思います。
杭先端をそこまで持ってきているということは、杭先端支持力に期待している「支持杭」(「摩擦杭」と対比して)だと思われます。
そしてご説明にある「地盤沈下」というのは、下総層の上にある表層地盤(恐らく埋立土)がゆっくりと圧密沈下をしているということと推察されます。
ということは、、、
「地盤は沈下しているが、建物は沈んでいない」
ということではないでしょうか?
もしそうであれば、これに対する許容値は無いと思います。
これは、一般に「突出杭」と呼ばれるもので、別途、構造的な検討により、安全性を確認することが望ましいです。
(通常、30mmくらいであれば、あまり問題にはなりません)
逆に、建物も沈下しているとすれば、杭が地盤の沈下に引きずられて(ネガティブフリクションと言います)杭ごと沈下している、若しくは杭が圧壊していると思われます。
当然、この状態は非常によろしくない状態です。
早急に調査、検討が必要でしょう。
いずれにしても、技術的にはかなり高度な領域なので、直に専門家へお願いした方がよいと思います。
下総層って関東ローム層の下にあって、けっこう丈夫な地層だったと思います。
杭先端をそこまで持ってきているということは、杭先端支持力に期待している「支持杭」(「摩擦杭」と対比して)だと思われます。
そしてご説明にある「地盤沈下」というのは、下総層の上にある表層地盤(恐らく埋立土)がゆっくりと圧密沈下をしているということと推察されます。
ということは、、、
「地盤は沈下しているが、建物は沈んでいない」
ということではないでしょうか?
もしそうであれば、これに対する許容値は無いと思います。
これは、一般に「突出杭」と呼ばれるもので、別途、構造的な検討により、安全性を確認することが望ましいです。
(通常、30mmくらいであれば、あまり問題にはなりません)
逆に、建物も沈下しているとすれば、杭が地盤の沈下に引きずられて(ネガティブフリクションと言います)杭ごと沈下している、若しくは杭が圧壊していると思われます。
当然、この状態は非常によろしくない状態です。
早急に調査、検討が必要でしょう。
いずれにしても、技術的にはかなり高度な領域なので、直に専門家へお願いした方がよいと思います。
Re: 許容沈下量
一般人 2005/12/20
18:29:50
色々と調べてくださってありがとうございます。
回答を参考に色々と調べてみました。
長○工と売主は最大20cmまでは許容範囲と言っており、ここまでの許容範囲が許されるものかも気になります。
http://www.sekidoboku.co.jp/Software/ATUMITU.pdf
には圧密粘土層上の建物の限界値が20cmと書いてありますが、これをエントランス等の共用部に適用しても良いのでしょうか?
ご存知の方、宜しくお願い致します。
回答を参考に色々と調べてみました。
長○工と売主は最大20cmまでは許容範囲と言っており、ここまでの許容範囲が許されるものかも気になります。
http://www.sekidoboku.co.jp/Software/ATUMITU.pdf
には圧密粘土層上の建物の限界値が20cmと書いてありますが、これをエントランス等の共用部に適用しても良いのでしょうか?
ご存知の方、宜しくお願い致します。
Re: 許容沈下量
marcun 2005/12/20
21:01:55
>色々と調べてくださってありがとうございます。
>回答を参考に色々と調べてみました。
>
>長○工と売主は最大20cmまでは許容範囲と言っており、ここまでの許容範囲が許されるものかも気になります。
>http://www.sekidoboku.co.jp/Software/ATUMITU.pdf
>には圧密粘土層上の建物の限界値が20cmと書いてありますが、これをエントランス等の共用部に適用しても良いのでしょうか?
>
>ご存知の方、宜しくお願い致します。
まず、建物がどういう形状、構造になっているか、現状がどうなっているかがわからないので、あくまでも推測で回答します。
ここでは、本体のマンションは杭基礎で、エントランスは本体に対して下屋的な付属構造(平面的に突出している)で杭無し、本体は沈下していないと推測します。
ご紹介いただいたPDFに記載されている一つ目の表の許容値は、確かに指針に記載されている数値です。一つ前の(古い)指針ですが。
二つ目の表の許容値は単位が「mm」の間違いではないかと思われます。
この許容値は、主要な構造体に有害な影響が出ないであろう、というニュアンスで設定されています。
鉄筋コンクリート構造の場合、圧密沈下に対する許容値は比較的大きな値を取れます。
その理由は、コンクリートの材料特性のひとつである「クリープ」というものにあります。
これは「長期間にわたり荷重をかけることで、変形が進行していき、元には戻らなくなる」現象で、材齢が若い(コンクリートが新しい)ほど、進行しやいすいものです。
圧密沈下も長期間にわたって起こる現象なので、コンクリートもある程度、沈下に追従していくことが可能です。
このとき、コンクリートが追従可能で、変形後の構造でも耐震性等について大きな影響は無いであろう、という意味で「許容値」なるものが指針等に記載されています。
話が難しくなりましたが、私がここで推測している建物の場合、エントランスは共用部といえども、耐震性に影響のある主要な構造体ではないと考えられます。
したがって、沈下によりエントランス部が垂れ下がったとしても、大勢に影響は無いのでは?と思います。
ただし、ひび割れ等により、雨漏り等が起こるかもしれませんが。。。
>回答を参考に色々と調べてみました。
>
>長○工と売主は最大20cmまでは許容範囲と言っており、ここまでの許容範囲が許されるものかも気になります。
>http://www.sekidoboku.co.jp/Software/ATUMITU.pdf
>には圧密粘土層上の建物の限界値が20cmと書いてありますが、これをエントランス等の共用部に適用しても良いのでしょうか?
>
>ご存知の方、宜しくお願い致します。
まず、建物がどういう形状、構造になっているか、現状がどうなっているかがわからないので、あくまでも推測で回答します。
ここでは、本体のマンションは杭基礎で、エントランスは本体に対して下屋的な付属構造(平面的に突出している)で杭無し、本体は沈下していないと推測します。
ご紹介いただいたPDFに記載されている一つ目の表の許容値は、確かに指針に記載されている数値です。一つ前の(古い)指針ですが。
二つ目の表の許容値は単位が「mm」の間違いではないかと思われます。
この許容値は、主要な構造体に有害な影響が出ないであろう、というニュアンスで設定されています。
鉄筋コンクリート構造の場合、圧密沈下に対する許容値は比較的大きな値を取れます。
その理由は、コンクリートの材料特性のひとつである「クリープ」というものにあります。
これは「長期間にわたり荷重をかけることで、変形が進行していき、元には戻らなくなる」現象で、材齢が若い(コンクリートが新しい)ほど、進行しやいすいものです。
圧密沈下も長期間にわたって起こる現象なので、コンクリートもある程度、沈下に追従していくことが可能です。
このとき、コンクリートが追従可能で、変形後の構造でも耐震性等について大きな影響は無いであろう、という意味で「許容値」なるものが指針等に記載されています。
話が難しくなりましたが、私がここで推測している建物の場合、エントランスは共用部といえども、耐震性に影響のある主要な構造体ではないと考えられます。
したがって、沈下によりエントランス部が垂れ下がったとしても、大勢に影響は無いのでは?と思います。
ただし、ひび割れ等により、雨漏り等が起こるかもしれませんが。。。
Re: 許容沈下量
marcun 2005/12/20
21:17:39
失礼しました。
間違いがあります。
最大沈下量の単位は「cm」で正しいです。
ですが、これはあくまでも建物全体が均等に沈む場合の話です。
間違いがあります。
最大沈下量の単位は「cm」で正しいです。
ですが、これはあくまでも建物全体が均等に沈む場合の話です。
Re: 許容沈下量
一般人 2005/12/20
22:31:33
回答ありがとうございます。
隣のマンションのことなので、基礎がどのようになっているかさだかではありませんが、おっしゃる通り住棟が杭で、共用施設に関しては(ベタ基礎とでも言うのでしょうか)普通の基礎だと思います。
既に竣工して2年程度が経過しましたが、クラック、雨漏りはしています。原因は不明ですが、この土地は土壌汚染で土壌の入れ替えをしているので、それでは?と言う話です。
この圧密沈下量は耐震性に影響のある主要な構造体ではない場合に適用するのでしょうか?例えばマンションの場合、それぞれが独立した構造体とした場合、住棟は最大3cm、自動車車庫及びその他共用部は20cmが最大沈下量と考えて宜しいのでしょうか?それとも住棟も含め最大20cmになるのでしょうか?
素人的な考えだと建物全体の高さで考えた場合は全体に対して数%も沈んでいない計算になりますが、局所的に見ると階段1段分位沈む計算になるので、ちょっと驚いています。
隣のマンションのことなので、基礎がどのようになっているかさだかではありませんが、おっしゃる通り住棟が杭で、共用施設に関しては(ベタ基礎とでも言うのでしょうか)普通の基礎だと思います。
既に竣工して2年程度が経過しましたが、クラック、雨漏りはしています。原因は不明ですが、この土地は土壌汚染で土壌の入れ替えをしているので、それでは?と言う話です。
この圧密沈下量は耐震性に影響のある主要な構造体ではない場合に適用するのでしょうか?例えばマンションの場合、それぞれが独立した構造体とした場合、住棟は最大3cm、自動車車庫及びその他共用部は20cmが最大沈下量と考えて宜しいのでしょうか?それとも住棟も含め最大20cmになるのでしょうか?
素人的な考えだと建物全体の高さで考えた場合は全体に対して数%も沈んでいない計算になりますが、局所的に見ると階段1段分位沈む計算になるので、ちょっと驚いています。
Re: 許容沈下量
marcun 2005/12/21
13:32:07
>既に竣工して2年程度が経過しましたが、クラック、雨漏りはしています。原因は不明ですが、この土地は土壌汚染で土壌の入れ替えをしているので、それでは?と言う話です。
なるほど。それは沈下の原因になり得ますね。
これが雨漏り等の直接原因かどうかは、見てみないとわかりませんが。
>この圧密沈下量は耐震性に影響のある主要な構造体ではない場合に適用するのでしょうか?例えばマンションの場合、それぞれが独立した構造体とした場合、住棟は最大3cm、自動車車庫及びその他共用部は20cmが最大沈下量と考えて宜しいのでしょうか?それとも住棟も含め最大20cmになるのでしょうか?
そういう括り方ではありません。
繰り返しになりますが、ひとかたまりの構造体が均等に沈下すること自体は、構造的にはあまり問題とはなりません。
全体的な沈下(総沈下量)の許容値が20cmと大きな値となっているのは、このためです。
問題となるのは、ひとかたまりの構造体でも平面的位置によって
、沈下量が異なる場合です。(不同沈下と言います)
これが起こると構造体に強制的な変形が発生し、ダメージを受けることがあります。
圧密沈下で鉄筋コンクリート造の場合、この位置による沈下量の違い(相対沈下量)の許容値が2〜3cmと思えば概ねOKと思います。(これを考慮した構造検討をする方がベターですが)
住棟は杭基礎とのことなので、通常のまともな設計であれば、地盤は沈下しても、建物は沈下しません。つまり、建物と地面との段差が大きくなるということです。
ただし、エントランスが横に張り出していて、この部分が杭に支持されていないのであれば、住棟側は沈下せず、エントランス端部は沈下するため、垂れ下がることになります。これがクラックの原因になり得ます。
別棟の車庫等は、直接基礎(杭無し基礎のこと)とのことなので、地盤の沈下とともに建物も沈下します。当たり前ですが。
失礼ですが、一般人さんのご回答を拝見する限り、私達の回答をあまりご理解いただけていないように思われますので、わからない部分は「ここがわからない」と具体的に仰っていただければ、私達も回答しやすいです。
>素人的な考えだと建物全体の高さで考えた場合は全体に対して数%も沈んでいない計算になりますが、局所的に見ると階段1段分位沈む計算になるので、ちょっと驚いています。
因みに、関西国際空港は開港から現在に至るまでに2m以上沈下しています。空港の工事着工から開港までに10m近く沈下しているため、合計12mくらい沈下しています。(^_^;)
これは当初の予測を大幅に超えているらしいですが。。。
なるほど。それは沈下の原因になり得ますね。
これが雨漏り等の直接原因かどうかは、見てみないとわかりませんが。
>この圧密沈下量は耐震性に影響のある主要な構造体ではない場合に適用するのでしょうか?例えばマンションの場合、それぞれが独立した構造体とした場合、住棟は最大3cm、自動車車庫及びその他共用部は20cmが最大沈下量と考えて宜しいのでしょうか?それとも住棟も含め最大20cmになるのでしょうか?
そういう括り方ではありません。
繰り返しになりますが、ひとかたまりの構造体が均等に沈下すること自体は、構造的にはあまり問題とはなりません。
全体的な沈下(総沈下量)の許容値が20cmと大きな値となっているのは、このためです。
問題となるのは、ひとかたまりの構造体でも平面的位置によって
、沈下量が異なる場合です。(不同沈下と言います)
これが起こると構造体に強制的な変形が発生し、ダメージを受けることがあります。
圧密沈下で鉄筋コンクリート造の場合、この位置による沈下量の違い(相対沈下量)の許容値が2〜3cmと思えば概ねOKと思います。(これを考慮した構造検討をする方がベターですが)
住棟は杭基礎とのことなので、通常のまともな設計であれば、地盤は沈下しても、建物は沈下しません。つまり、建物と地面との段差が大きくなるということです。
ただし、エントランスが横に張り出していて、この部分が杭に支持されていないのであれば、住棟側は沈下せず、エントランス端部は沈下するため、垂れ下がることになります。これがクラックの原因になり得ます。
別棟の車庫等は、直接基礎(杭無し基礎のこと)とのことなので、地盤の沈下とともに建物も沈下します。当たり前ですが。
失礼ですが、一般人さんのご回答を拝見する限り、私達の回答をあまりご理解いただけていないように思われますので、わからない部分は「ここがわからない」と具体的に仰っていただければ、私達も回答しやすいです。
>素人的な考えだと建物全体の高さで考えた場合は全体に対して数%も沈んでいない計算になりますが、局所的に見ると階段1段分位沈む計算になるので、ちょっと驚いています。
因みに、関西国際空港は開港から現在に至るまでに2m以上沈下しています。空港の工事着工から開港までに10m近く沈下しているため、合計12mくらい沈下しています。(^_^;)
これは当初の予測を大幅に超えているらしいですが。。。
Re: 許容沈下量
一般人 2005/12/22
13:55:03
>失礼ですが、一般人さんのご回答を拝見する限り、私達の回答をあまりご理解いただけていないように思われますので、わからない部分は「ここがわからない」と具体的に仰っていただければ、私達も回答しやすいです。
ご回答ありがとうございます。
多分というか、根本的な部分で勘違いしていると思います(笑)
お言葉に甘えさせて頂いて、再度ご質問です。
http://www.sekidoboku.co.jp/Software/ATUMITU.pdfに記載している「許容相対沈下量」は不同沈下量つまり建物が沈下した場合の平面上のバラツキの許容量を指しているのでしょうか?
また、同じく記載されている「圧蜜粘土層上の建物の限界値」は建物が土に潜る量のことでしょうか?それとも建物と地盤を含め沈下する量を指しているのでしょうか?
根本的な部分が違っていると話が噛み合わないですね(笑)
宜しくお願い致します。
ご回答ありがとうございます。
多分というか、根本的な部分で勘違いしていると思います(笑)
お言葉に甘えさせて頂いて、再度ご質問です。
http://www.sekidoboku.co.jp/Software/ATUMITU.pdfに記載している「許容相対沈下量」は不同沈下量つまり建物が沈下した場合の平面上のバラツキの許容量を指しているのでしょうか?
また、同じく記載されている「圧蜜粘土層上の建物の限界値」は建物が土に潜る量のことでしょうか?それとも建物と地盤を含め沈下する量を指しているのでしょうか?
根本的な部分が違っていると話が噛み合わないですね(笑)
宜しくお願い致します。
Re: 許容沈下量
marcun 2005/12/22
18:51:19
こんにちは。
>http://www.sekidoboku.co.jp/Software/ATUMITU.pdfに記載している「許容相対沈下量」は不同沈下量つまり建物が沈下した場合の平面上のバラツキの許容量を指しているのでしょうか?
そうですね。
その解釈で概ねOKです。
>また、同じく記載されている「圧蜜粘土層上の建物の限界値」は建物が土に潜る量のことでしょうか?それとも建物と地盤を含め沈下する量を指しているのでしょうか?
話が逸れるかもしれませんが、まず、地盤の沈下の種類について整理してみます。
最初に大きく分けて2種類あって、「即時沈下」と「圧密沈下」です。
「即時沈下」は主に砂質土に起こるもので、文字通り、即時(数日)のうちに沈下が終わるものです。(ここでは関係ありませんが)
「圧密沈下」は主に粘性土に起こるもので、何らかの圧力によって土中の水分が押し出されていく(圧密する)ことによって、長期間(数年)にわたって沈下が進行していくものです。
ここで「圧密沈下」に2ケースあります。
埋め立て直後(例:関空)の地盤のように土の自重によって沈下していく場合と、自重による沈下は終わっていて建物等の重量によって沈下していく場合があります。
話を元に戻すと、「圧蜜粘土層上の建物の(総沈下量の)限界値」は建物等の重量による沈下の場合が該当します。
「潜る」という表現が適切かどうか少々?ですが、底無し沼にズブズブと沈むというイメージです。
>根本的な部分が違っていると話が噛み合わないですね(笑)
自分の専門ではないところでは、誰でも同じだと思いますよ。
大切ななのは、何事も「わからないことをわからないとはっきり言えるかどうか」だと思います。
>http://www.sekidoboku.co.jp/Software/ATUMITU.pdfに記載している「許容相対沈下量」は不同沈下量つまり建物が沈下した場合の平面上のバラツキの許容量を指しているのでしょうか?
そうですね。
その解釈で概ねOKです。
>また、同じく記載されている「圧蜜粘土層上の建物の限界値」は建物が土に潜る量のことでしょうか?それとも建物と地盤を含め沈下する量を指しているのでしょうか?
話が逸れるかもしれませんが、まず、地盤の沈下の種類について整理してみます。
最初に大きく分けて2種類あって、「即時沈下」と「圧密沈下」です。
「即時沈下」は主に砂質土に起こるもので、文字通り、即時(数日)のうちに沈下が終わるものです。(ここでは関係ありませんが)
「圧密沈下」は主に粘性土に起こるもので、何らかの圧力によって土中の水分が押し出されていく(圧密する)ことによって、長期間(数年)にわたって沈下が進行していくものです。
ここで「圧密沈下」に2ケースあります。
埋め立て直後(例:関空)の地盤のように土の自重によって沈下していく場合と、自重による沈下は終わっていて建物等の重量によって沈下していく場合があります。
話を元に戻すと、「圧蜜粘土層上の建物の(総沈下量の)限界値」は建物等の重量による沈下の場合が該当します。
「潜る」という表現が適切かどうか少々?ですが、底無し沼にズブズブと沈むというイメージです。
>根本的な部分が違っていると話が噛み合わないですね(笑)
自分の専門ではないところでは、誰でも同じだと思いますよ。
大切ななのは、何事も「わからないことをわからないとはっきり言えるかどうか」だと思います。
Re: 許容沈下量
一般人 2005/12/23
01:41:02
色々とありがとうございました。
やっぱり、根本的な部分で勘違いしてました。(笑)
確認できて良かったです。
素人相手に長々とお付き合いいただき、ご回答を下さった方、どうもありがとうございました。
やっぱり、根本的な部分で勘違いしてました。(笑)
確認できて良かったです。
素人相手に長々とお付き合いいただき、ご回答を下さった方、どうもありがとうございました。
ドロップ 2005/12/20
19:47:03
初めて、書込みします。よろしくお願いします。
EVシャフトのファスナーにかかる水平力は水平震度:0.6で
計算される様ですが、建物としてのEVシャフト設計時は
このファスナーの水平力となる様に、地震力用建物重量を増やしておくべきなのでしょうか?
(層のCiと0.6を比較してファスナー用の重量を増やす。)
EVシャフトのファスナーにかかる水平力は水平震度:0.6で
計算される様ですが、建物としてのEVシャフト設計時は
このファスナーの水平力となる様に、地震力用建物重量を増やしておくべきなのでしょうか?
(層のCiと0.6を比較してファスナー用の重量を増やす。)
Re: EVシャフトのファスナーに掛かる水平荷重の処理方法
でしゃばり 2005/12/20
21:38:45
> EVシャフトのファスナーにかかる水平力は水平震度:0.6で
> 計算される様ですが、建物としてのEVシャフト設計時は
> このファスナーの水平力となる様に、地震力用建物重量を増やしておくべきなのでしょうか?
> (層のCiと0.6を比較してファスナー用の重量を増やす。)
僕にとっては質問の意味が難解ですからしゃしゃりでなければいいのですが、
ついでしゃばってしまう僕をお許しくださいませ。
EVシャフトのファスナーはEV屋さんが設計するし、
EVからファスナーが取り付く建物の部材に作用する水平力は、長期、短期共EVの
カタログに出ているし(検討したことはないが)・・・・
どういう意味なんだろうか?
> 計算される様ですが、建物としてのEVシャフト設計時は
> このファスナーの水平力となる様に、地震力用建物重量を増やしておくべきなのでしょうか?
> (層のCiと0.6を比較してファスナー用の重量を増やす。)
僕にとっては質問の意味が難解ですからしゃしゃりでなければいいのですが、
ついでしゃばってしまう僕をお許しくださいませ。
EVシャフトのファスナーはEV屋さんが設計するし、
EVからファスナーが取り付く建物の部材に作用する水平力は、長期、短期共EVの
カタログに出ているし(検討したことはないが)・・・・
どういう意味なんだろうか?
Re: EVシャフトのファスナーに掛かる水平荷重の処理方法
Lion 2005/12/20
22:35:04
>このファスナーの水平力となる様に、地震力用建物重量を
>増やしておくべきなのでしょうか?
今のEVは殆どがマシンルームレスですから、載荷はピットに
掛かるのじゃぁ無いですか? 上部に掛かるのは軽い籠重量と
機器分の水平力くらいで、建物から考えると微々たる値です、
私は考慮していません、と言うか必ず雑荷重として、数%の
水平力は常に入力しておきます(余力)、あとから設備が増えた
とか言われるケースが多いので逃げです。。。
>増やしておくべきなのでしょうか?
今のEVは殆どがマシンルームレスですから、載荷はピットに
掛かるのじゃぁ無いですか? 上部に掛かるのは軽い籠重量と
機器分の水平力くらいで、建物から考えると微々たる値です、
私は考慮していません、と言うか必ず雑荷重として、数%の
水平力は常に入力しておきます(余力)、あとから設備が増えた
とか言われるケースが多いので逃げです。。。
Re: EVシャフトのファスナーに掛かる水平荷重の処理方法
ドロップ 2005/12/22
12:08:56
ご意見ありがとうございました。
参考とさせて頂ます。
参考とさせて頂ます。