mkm 2005/12/21 02:10:51
半導体の設計では、一般論理回路は専用コンピュータで自動設計になり、動作確認回路検証も同様に行われます。
メモリなど特殊回路部分は人手で設計して回路シミュレーションで動作確認します。人手で設計した部分は必ずミスが生じる可能性があり、設計検証をコンピュータで行います。
最終は製品でテスタによる動作確認、信頼性試験で行い、装置に実装して動作確認されて量産化されます。
人手による新規設計部分が多いと不具合が製品評価段階で発見される確率が高くなる。
これに対して、建築の構造設計は一人で設計しているため、
他人による設計検証がなされてなく、ミスがあっても地震で倒壊するまでは発見できない。
自動設計ツールで最適設計ができるようにすることが重要であるが、それまで他の設計者による設計検証がないと信用できない。
訂正
自動設計ツールで最適設計は構造設計には不適。
以下のコメントも構造設計者には不適当。
メモリなど特殊回路部分は人手で設計して回路シミュレーションで動作確認します。人手で設計した部分は必ずミスが生じる可能性があり、設計検証をコンピュータで行います。
最終は製品でテスタによる動作確認、信頼性試験で行い、装置に実装して動作確認されて量産化されます。
人手による新規設計部分が多いと不具合が製品評価段階で発見される確率が高くなる。
これに対して、建築の構造設計は一人で設計しているため、
他人による設計検証がなされてなく、ミスがあっても地震で倒壊するまでは発見できない。
自動設計ツールで最適設計ができるようにすることが重要であるが、それまで他の設計者による設計検証がないと信用できない。
訂正
自動設計ツールで最適設計は構造設計には不適。
以下のコメントも構造設計者には不適当。
Re: 設計検証のない建築業界は遅れている?
コンコン 2005/12/21
06:42:50
mkm
さん
残念ながら、建築は規格化が出来ないのです。
土地という要素に合わせるために。
地盤は50mも離れれば共振周波数も違って来ます。
同じものが作れるのでしたら、確認作業も簡単でしょうが、
残念ながら、不確定要素がかなりあるのです。
残念ながら、建築は規格化が出来ないのです。
土地という要素に合わせるために。
地盤は50mも離れれば共振周波数も違って来ます。
同じものが作れるのでしたら、確認作業も簡単でしょうが、
残念ながら、不確定要素がかなりあるのです。
Re: 設計検証のない建築業界は遅れている?
兄出歯 2005/12/21
09:23:00
mkm
サン
> 自動設計ツールで最適設計ができるようにすることが
>重要であるが、それまで他の設計者による設計検証が
>ないと信用できない。
それが可能なら苦労しないです、 mkm さん、構造設計の
答えは1つと思っておられませんか? 構造の回答は
何万ケースと無限です、設計者の判断では全く異なる
設計が出来てそれぞれが正解だったりします、ですから
検証は難しい作業なのです。
> 自動設計ツールで最適設計ができるようにすることが
>重要であるが、それまで他の設計者による設計検証が
>ないと信用できない。
それが可能なら苦労しないです、 mkm さん、構造設計の
答えは1つと思っておられませんか? 構造の回答は
何万ケースと無限です、設計者の判断では全く異なる
設計が出来てそれぞれが正解だったりします、ですから
検証は難しい作業なのです。
Re: 設計検証のない建築業界は遅れている?
mkm 2005/12/21
10:06:38
>mkm
サン
>> 自動設計ツールで最適設計ができるようにすることが
>>重要であるが、それまで他の設計者による設計検証が
>>ないと信用できない。
>
>それが可能なら苦労しないです、 mkm さん、構造設計の
>答えは1つと思っておられませんか? 構造の回答は
>何万ケースと無限です、設計者の判断では全く異なる
>設計が出来てそれぞれが正解だったりします、ですから
>検証は難しい作業なのです。
訂正;以下構造設計にはピントはずれでした。
設計は設計者によってことなりますが、設計物を比較すると一番よいものは一つに絞られてきます。
設計はできるだけ多くの案を考えて設計比較して一番よいもの
を選ぶことになります。
同じ強度であればコストの低いものがよく、優れた設計者であれば同じような設計になります。
車の形状も流線型で似通ってきます。ただし、人の感性によるデザインは人により異なり、多様になります。
>
>> 自動設計ツールで最適設計ができるようにすることが
>>重要であるが、それまで他の設計者による設計検証が
>>ないと信用できない。
>
>それが可能なら苦労しないです、 mkm さん、構造設計の
>答えは1つと思っておられませんか? 構造の回答は
>何万ケースと無限です、設計者の判断では全く異なる
>設計が出来てそれぞれが正解だったりします、ですから
>検証は難しい作業なのです。
訂正;以下構造設計にはピントはずれでした。
設計は設計者によってことなりますが、設計物を比較すると一番よいものは一つに絞られてきます。
設計はできるだけ多くの案を考えて設計比較して一番よいもの
を選ぶことになります。
同じ強度であればコストの低いものがよく、優れた設計者であれば同じような設計になります。
車の形状も流線型で似通ってきます。ただし、人の感性によるデザインは人により異なり、多様になります。
>
Re: 設計検証のない建築業界は遅れている?
mkm 2005/12/21
10:20:28
>mkm
さん
>
> 残念ながら、建築は規格化が出来ないのです。
> 土地という要素に合わせるために。
>
> 地盤は50mも離れれば共振周波数も違って来ます。
>
> 同じものが作れるのでしたら、確認作業も簡単でしょうが、
>残念ながら、不確定要素がかなりあるのです。
>
訂正;以下は質の違いを量で比較しているので不適当
何十人もかかる設計と比べて一人でも設計できるものはそれほど複雑とも思えませんが、逆に他人による検証がなされていない設計物はミス、不具合が多くありうる。
>
> 残念ながら、建築は規格化が出来ないのです。
> 土地という要素に合わせるために。
>
> 地盤は50mも離れれば共振周波数も違って来ます。
>
> 同じものが作れるのでしたら、確認作業も簡単でしょうが、
>残念ながら、不確定要素がかなりあるのです。
>
訂正;以下は質の違いを量で比較しているので不適当
何十人もかかる設計と比べて一人でも設計できるものはそれほど複雑とも思えませんが、逆に他人による検証がなされていない設計物はミス、不具合が多くありうる。
Re: 設計検証のない建築業界は遅れている?
marcun 2005/12/21
11:37:39
他分野の技術者からこういった意見があるだろうということは、多くの建築技術者は認識しています。
>何十人もかかる設計と比べて一人でも設計できるものはそれほど複雑とも思えませんが、逆に他人による検証がなされていない設計物はミス、不具合が多くありうる。
ご指摘には一理あります。
ですが、建築が機械モノや回路モノと大きく異なる点として、以下のような事情があります。
・大量生産ではなく、単品個別生産である。
・不確定要素が多すぎるため、基本的に、安全側となる設計条件を確定できない。
上記一つ目は容易に想像可能と思いますが、例えば、工事費10億円・工期1〜2年程度の物件に対して、設計でどの程度のお金・時間をかけられるかを考えていただければ、ある程度察しがつくと思います。
二つ目について、構造設計における設計条件は主に、地盤条件と地震・風などの自然現象とエンドユーザー使用条件となります。即ち、「地盤」というサイトによって異なり力学特性の把握が困難な材料を用い、自然現象という不確定な外乱と、人間がどういった使い方をするかを考慮して設計することになります。このような状況下で(精解ではなく)正解を導くことは不可能ではないでしょうか。
私もあまり詳しくはないですが、機械や回路などは、これと比べれば人工的に設定できる設計条件が多いのではないでしょうか。
建築はこのような経済的問題・技術的問題を抱えてきたため、設計技術の発展は、ある程度の割り切りと単純化・簡易化とともに進んできました。
したがって、「一人でも設計できるもの」は構造計画(骨組み)的にはそれほど複雑ではないかもしれませんが、いかなる建物も学術的には難解な問題を多分に含んでいることになります。
とはいえ、私も仕事で間違えてしまうことはあるので、第3者によるデザインレビューは必要だろうと思います。
>何十人もかかる設計と比べて一人でも設計できるものはそれほど複雑とも思えませんが、逆に他人による検証がなされていない設計物はミス、不具合が多くありうる。
ご指摘には一理あります。
ですが、建築が機械モノや回路モノと大きく異なる点として、以下のような事情があります。
・大量生産ではなく、単品個別生産である。
・不確定要素が多すぎるため、基本的に、安全側となる設計条件を確定できない。
上記一つ目は容易に想像可能と思いますが、例えば、工事費10億円・工期1〜2年程度の物件に対して、設計でどの程度のお金・時間をかけられるかを考えていただければ、ある程度察しがつくと思います。
二つ目について、構造設計における設計条件は主に、地盤条件と地震・風などの自然現象とエンドユーザー使用条件となります。即ち、「地盤」というサイトによって異なり力学特性の把握が困難な材料を用い、自然現象という不確定な外乱と、人間がどういった使い方をするかを考慮して設計することになります。このような状況下で(精解ではなく)正解を導くことは不可能ではないでしょうか。
私もあまり詳しくはないですが、機械や回路などは、これと比べれば人工的に設定できる設計条件が多いのではないでしょうか。
建築はこのような経済的問題・技術的問題を抱えてきたため、設計技術の発展は、ある程度の割り切りと単純化・簡易化とともに進んできました。
したがって、「一人でも設計できるもの」は構造計画(骨組み)的にはそれほど複雑ではないかもしれませんが、いかなる建物も学術的には難解な問題を多分に含んでいることになります。
とはいえ、私も仕事で間違えてしまうことはあるので、第3者によるデザインレビューは必要だろうと思います。
Re: 設計検証のない建築業界は遅れている?
米松 2005/12/21
11:40:47
mkm
サン
10の案の中から1つを選び10000棟を売るのならよいのですが
10の案の中から1つを選び1棟を建てる建築物と半導体の設計と同じ土俵で話す問題ではないと思います。
その1個を、確認申請以外に、別の設計者に確認してもらうとなると
その物件の安全性を保証するのは、最初の設計者?検証設計者?
私が検証設計者の立場なら、施主の要望、設備、デザインすべてを
理解しないと、他人の計算したものに責任はとれませんし、それなりの
設計料と期間を要求します。
責任のないチェックでよいのなら意味はないと思いますが。
設計料を2重に払って、設計期間も2倍にして検証することは、施主の負担を考えなければ大賛成です。
設計の終わった同じ建物を検証設計者が最初から打ち合わせをし、設計変更が生じたら、検証設計者が最初の設計者になり、また別の検証設計者が必要になるの?
10の案の中から1つを選び10000棟を売るのならよいのですが
10の案の中から1つを選び1棟を建てる建築物と半導体の設計と同じ土俵で話す問題ではないと思います。
その1個を、確認申請以外に、別の設計者に確認してもらうとなると
その物件の安全性を保証するのは、最初の設計者?検証設計者?
私が検証設計者の立場なら、施主の要望、設備、デザインすべてを
理解しないと、他人の計算したものに責任はとれませんし、それなりの
設計料と期間を要求します。
責任のないチェックでよいのなら意味はないと思いますが。
設計料を2重に払って、設計期間も2倍にして検証することは、施主の負担を考えなければ大賛成です。
設計の終わった同じ建物を検証設計者が最初から打ち合わせをし、設計変更が生じたら、検証設計者が最初の設計者になり、また別の検証設計者が必要になるの?
Re: 設計検証のない建築業界は遅れている?
よんぶんのいち 2005/12/21 11:43:41
mkmさんこんにちは。
構造設計を某氏一人が行っていたのは事実ですが、
建築設計全てを一人で行っているわけではありません。
半導体の設計範疇が良くわかりませんが、おそらく
mkmさんがイメージされている「設計」というものは
建築的に現場で業者が起こす工作図・部品図まで範疇でしょうから、
そこそこな規模のマンションなら数十人が係わっているでしょう。
(設計という範疇が業種によってことなるので。)
今の建築設計システムを正解とするつもりはありませんが、
(今回の事件はミスではなく意図的な偽装ですが)
ダムや橋梁のような土木設計はどうでしょうか。
船舶の設計はどうでしょうか。
おそらく建築設計とも半導体設計とも異なる手法でしょう。
以前、欠陥住宅の話を自動車の設計をしている人と話す機会があり、
その方がmkmさんと同様な話をされていました。建築設計は遅れて
いるから欠陥が起きるのだろう、と。
ところがその数ヵ月後にM社のリコール隠しが発覚しました。
つまるところ手法が問題なのではなく、物造りをする人間の
モラルこそがもっとも大切な事ではないかと考えます。
構造設計を某氏一人が行っていたのは事実ですが、
建築設計全てを一人で行っているわけではありません。
半導体の設計範疇が良くわかりませんが、おそらく
mkmさんがイメージされている「設計」というものは
建築的に現場で業者が起こす工作図・部品図まで範疇でしょうから、
そこそこな規模のマンションなら数十人が係わっているでしょう。
(設計という範疇が業種によってことなるので。)
今の建築設計システムを正解とするつもりはありませんが、
(今回の事件はミスではなく意図的な偽装ですが)
ダムや橋梁のような土木設計はどうでしょうか。
船舶の設計はどうでしょうか。
おそらく建築設計とも半導体設計とも異なる手法でしょう。
以前、欠陥住宅の話を自動車の設計をしている人と話す機会があり、
その方がmkmさんと同様な話をされていました。建築設計は遅れて
いるから欠陥が起きるのだろう、と。
ところがその数ヵ月後にM社のリコール隠しが発覚しました。
つまるところ手法が問題なのではなく、物造りをする人間の
モラルこそがもっとも大切な事ではないかと考えます。
Re: 設計検証のない建築業界は遅れている?
mkm 2005/12/21
13:23:20
>mkm
サン
>
>10の案の中から1つを選び1棟を建てる建築物と半導体の設計と同じ土俵で話す問題ではないと思います。
設計者は複数案を考えてよいものを選択していきますが、未経験者であれば具体的に多くの案を検討しないとよい設計はできませんが、ベテランは検討段階でもっともよいものを選定して設計します。実際にすべての案を設計しないとわからない設計者は未経験者か能力のないひとです。
>その1個を、確認申請以外に、別の設計者に確認してもらうとなると
>その物件の安全性を保証するのは、最初の設計者?検証設計者?
>私が検証設計者の立場なら、施主の要望、設備、デザインすべてを
>理解しないと、他人の計算したものに責任はとれませんし、それなりの
>設計料と期間を要求します。
設計検証者は当然設計のプロでないと検証はできません。また検証は当然設計者自身でも行いますが、複数で設計する場合他の人が設計した箇所をお互いにチェックします。ただし、人手による
チェックは完璧ではありません。CADの検証ツールで不具合箇所を
見つけることになります。
>責任のないチェックでよいのなら意味はないと思いますが。
>
>設計料を2重に払って、設計期間も2倍にして検証することは、施主の負担を考えなければ大賛成です。
>設計の終わった同じ建物を検証設計者が最初から打ち合わせをし、設計変更が生じたら、検証設計者が最初の設計者になり、また別の検証設計者が必要になるの?
不具合を修正するのは当然設計者であり、検証者は不具合箇所をしてきするだけです。修正したものは当然再検証します。
>
>10の案の中から1つを選び1棟を建てる建築物と半導体の設計と同じ土俵で話す問題ではないと思います。
設計者は複数案を考えてよいものを選択していきますが、未経験者であれば具体的に多くの案を検討しないとよい設計はできませんが、ベテランは検討段階でもっともよいものを選定して設計します。実際にすべての案を設計しないとわからない設計者は未経験者か能力のないひとです。
>その1個を、確認申請以外に、別の設計者に確認してもらうとなると
>その物件の安全性を保証するのは、最初の設計者?検証設計者?
>私が検証設計者の立場なら、施主の要望、設備、デザインすべてを
>理解しないと、他人の計算したものに責任はとれませんし、それなりの
>設計料と期間を要求します。
設計検証者は当然設計のプロでないと検証はできません。また検証は当然設計者自身でも行いますが、複数で設計する場合他の人が設計した箇所をお互いにチェックします。ただし、人手による
チェックは完璧ではありません。CADの検証ツールで不具合箇所を
見つけることになります。
>責任のないチェックでよいのなら意味はないと思いますが。
>
>設計料を2重に払って、設計期間も2倍にして検証することは、施主の負担を考えなければ大賛成です。
>設計の終わった同じ建物を検証設計者が最初から打ち合わせをし、設計変更が生じたら、検証設計者が最初の設計者になり、また別の検証設計者が必要になるの?
不具合を修正するのは当然設計者であり、検証者は不具合箇所をしてきするだけです。修正したものは当然再検証します。
Re: 設計検証のない建築業界は遅れている?
mkm 2005/12/21
13:52:25
>mkmさんこんにちは。
>
>構造設計を某氏一人が行っていたのは事実ですが、
>建築設計全てを一人で行っているわけではありません。
>半導体の設計範疇が良くわかりませんが、おそらく
>mkmさんがイメージされている「設計」というものは
>建築的に現場で業者が起こす工作図・部品図まで範疇でしょうから、
>そこそこな規模のマンションなら数十人が係わっているでしょう。
構造設計に限ってです。半導体では新規設計では回路設計、マスク設計でそれぞれ数十人掛かります。
一人で設計する構造設計は設計ノウハウが伝承しにくく個人の能力に多く依存することになっているとおもいます。
(このような場が大変有効です。)
>(設計という範疇が業種によってことなるので。)
>
>今の建築設計システムを正解とするつもりはありませんが、
>(今回の事件はミスではなく意図的な偽装ですが)
>ダムや橋梁のような土木設計はどうでしょうか。
>船舶の設計はどうでしょうか。
>おそらく建築設計とも半導体設計とも異なる手法でしょう。
>
>以前、欠陥住宅の話を自動車の設計をしている人と話す機会があり、
>その方がmkmさんと同様な話をされていました。建築設計は遅れて
>いるから欠陥が起きるのだろう、と。
>ところがその数ヵ月後にM社のリコール隠しが発覚しました。
>つまるところ手法が問題なのではなく、物造りをする人間の
>モラルこそがもっとも大切な事ではないかと考えます。
不正を行う人は目先のことしか考えず、将来発覚したときのことまで考慮できないために不正が生じる。姉歯の問題は検査機構の問題でこの機構を作った人の問題である。欠陥物が発生しているのに原因と要因究明してしくみの見直しをしないためである。
定期的に見直しするしくみにしないと改善されない。
>
>構造設計を某氏一人が行っていたのは事実ですが、
>建築設計全てを一人で行っているわけではありません。
>半導体の設計範疇が良くわかりませんが、おそらく
>mkmさんがイメージされている「設計」というものは
>建築的に現場で業者が起こす工作図・部品図まで範疇でしょうから、
>そこそこな規模のマンションなら数十人が係わっているでしょう。
構造設計に限ってです。半導体では新規設計では回路設計、マスク設計でそれぞれ数十人掛かります。
一人で設計する構造設計は設計ノウハウが伝承しにくく個人の能力に多く依存することになっているとおもいます。
(このような場が大変有効です。)
>(設計という範疇が業種によってことなるので。)
>
>今の建築設計システムを正解とするつもりはありませんが、
>(今回の事件はミスではなく意図的な偽装ですが)
>ダムや橋梁のような土木設計はどうでしょうか。
>船舶の設計はどうでしょうか。
>おそらく建築設計とも半導体設計とも異なる手法でしょう。
>
>以前、欠陥住宅の話を自動車の設計をしている人と話す機会があり、
>その方がmkmさんと同様な話をされていました。建築設計は遅れて
>いるから欠陥が起きるのだろう、と。
>ところがその数ヵ月後にM社のリコール隠しが発覚しました。
>つまるところ手法が問題なのではなく、物造りをする人間の
>モラルこそがもっとも大切な事ではないかと考えます。
不正を行う人は目先のことしか考えず、将来発覚したときのことまで考慮できないために不正が生じる。姉歯の問題は検査機構の問題でこの機構を作った人の問題である。欠陥物が発生しているのに原因と要因究明してしくみの見直しをしないためである。
定期的に見直しするしくみにしないと改善されない。
Re: 設計検証のない建築業界は遅れている?
らいま 2005/12/21
14:15:23
mkmさん
> 自動設計ツールで最適設計ができるようにすることが重要であるが、それまで他の設計者による設計検証がないと信用できない。
自動設計ツールで最適設計・・・。これが一番危険だと思う。
建築構造設計には状況に応じた人間の判断が必要。
自然を相手にする事だから、自動設計ツールなんて無理無理。
設計者の判断、ジャッジメントが大事なんだと思う。
当然、モラルある建築士として・・・
> 自動設計ツールで最適設計ができるようにすることが重要であるが、それまで他の設計者による設計検証がないと信用できない。
自動設計ツールで最適設計・・・。これが一番危険だと思う。
建築構造設計には状況に応じた人間の判断が必要。
自然を相手にする事だから、自動設計ツールなんて無理無理。
設計者の判断、ジャッジメントが大事なんだと思う。
当然、モラルある建築士として・・・
Re: 設計検証のない建築業界は遅れている?
marcun 2005/12/21
14:52:19
mkmさん
仰りたいことは非常によくわかります。
耳の痛いところも、ないわけではありません。
ですが、業界には業界の事情・歴史等、一言では語れない問題があるのは、どこでも同じと思います。
建築のように、紀元前からある原始的(?)な産業であれば、それらもより根深いかもしれません。
ですが、ご本人の専門とは別の分野を捕まえて「遅れている」の一言とは、失礼ですが「慢心」としか思えません。(小生としては)
どの業界にも、優秀な人は沢山いるでしょうし、技術的にも品質管理的にも飛躍的な進歩を遂げていると思います。
> 不正を行う人は目先のことしか考えず、将来発覚したときのことまで考慮できないために不正が生じる。姉歯の問題は検査機構の問題でこの機構を作った人の問題である。欠陥物が発生しているのに原因と要因究明してしくみの見直しをしないためである。
>定期的に見直しするしくみにしないと改善されない。
仰るとおりですが、姉歯氏は発覚したときのこともある程度わかっていたと思います。本人のの生活的な問題が彼をこのような不正へと後押ししたのではないでしょうか。そういう意味では、個人事務所という形態自体に無理があるのかもしれません。
また、検査制度の問題もたしかにあると思います。
ですが、ここがメーカー製品ものと事情が大きく異なる部分でもあります。
基本的に、半導体にしろ何にしろ、これらはメーカーによる設計・製造・検査・販売されるのが一般的と思います。子会社等で分担することはあるかもしれませんが、保証も含めてすべてメーカーによる責任のもとに事業が営まれていると思います。
建築や土木などは、これらがすべてバラバラであることが一般的です。
したがって、完成後の建物についての責任の所在が不明確になりがちで、この点が現在、大きな問題として取り上げられていると認識しています。
例えば、今回のように設計で問題があった場合に、その責任・補償を誰が取るべきか、といった問題です。
当然、姉歯氏に責任はありますが、補償能力は皆無です。
では、確認検査機関に責任があるのでしょうか?これは建築確認精度の位置付けが何なのかという問題ですが、基本的にはそういった責任をとる立場でもないし、書類偽造はNGでも、技術的問題についてレビューする立場でもない、と私は思っています。
リコール隠しが問題になっても、車検でそれらを見つけられなくても問題になっていない、というのと近いと思います。
現状の建設業界について、肯定するつもりもありませんが、他分野と比較されて、一方的に「遅れてる」と言われるほど酷い世界ではないと思っています。
仰りたいことは非常によくわかります。
耳の痛いところも、ないわけではありません。
ですが、業界には業界の事情・歴史等、一言では語れない問題があるのは、どこでも同じと思います。
建築のように、紀元前からある原始的(?)な産業であれば、それらもより根深いかもしれません。
ですが、ご本人の専門とは別の分野を捕まえて「遅れている」の一言とは、失礼ですが「慢心」としか思えません。(小生としては)
どの業界にも、優秀な人は沢山いるでしょうし、技術的にも品質管理的にも飛躍的な進歩を遂げていると思います。
> 不正を行う人は目先のことしか考えず、将来発覚したときのことまで考慮できないために不正が生じる。姉歯の問題は検査機構の問題でこの機構を作った人の問題である。欠陥物が発生しているのに原因と要因究明してしくみの見直しをしないためである。
>定期的に見直しするしくみにしないと改善されない。
仰るとおりですが、姉歯氏は発覚したときのこともある程度わかっていたと思います。本人のの生活的な問題が彼をこのような不正へと後押ししたのではないでしょうか。そういう意味では、個人事務所という形態自体に無理があるのかもしれません。
また、検査制度の問題もたしかにあると思います。
ですが、ここがメーカー製品ものと事情が大きく異なる部分でもあります。
基本的に、半導体にしろ何にしろ、これらはメーカーによる設計・製造・検査・販売されるのが一般的と思います。子会社等で分担することはあるかもしれませんが、保証も含めてすべてメーカーによる責任のもとに事業が営まれていると思います。
建築や土木などは、これらがすべてバラバラであることが一般的です。
したがって、完成後の建物についての責任の所在が不明確になりがちで、この点が現在、大きな問題として取り上げられていると認識しています。
例えば、今回のように設計で問題があった場合に、その責任・補償を誰が取るべきか、といった問題です。
当然、姉歯氏に責任はありますが、補償能力は皆無です。
では、確認検査機関に責任があるのでしょうか?これは建築確認精度の位置付けが何なのかという問題ですが、基本的にはそういった責任をとる立場でもないし、書類偽造はNGでも、技術的問題についてレビューする立場でもない、と私は思っています。
リコール隠しが問題になっても、車検でそれらを見つけられなくても問題になっていない、というのと近いと思います。
現状の建設業界について、肯定するつもりもありませんが、他分野と比較されて、一方的に「遅れてる」と言われるほど酷い世界ではないと思っています。
Re: 設計検証のない建築業界は遅れている?
よんぶんのいち 2005/12/21 15:05:43
mkmさんこんにちは。
> 構造設計に限ってです。半導体では新規設計では回路設計、
>マスク設計でそれぞれ数十人掛かります。
>一人で設計する構造設計は設計ノウハウが伝承しにくく個人の能力に
>多く依存することになっているとおもいます。
>(このような場が大変有効です。)
構造設計と回路設計が横並べに人数の多寡を比較できる理由が
わかりませんね。独善的過ぎませんか?
他業種で何かの設計している人たちから見れば、回路設計に数十人が
少ないと思うかもしれませんが、横ならべで比較してよいでしょうかね。
線引きがどうとでも出来るなら、中にあるものの多寡を比較する事に
何の意味も有りません。
> 不正を行う人は目先のことしか考えず、将来発覚したときのことまで
>考慮できないために不正が生じる。姉歯の問題は検査機構の問題で
>この機構を作った人の問題である。欠陥物が発生しているのに原因と
>要因究明してしくみの見直しをしないためである。
>定期的に見直しするしくみにしないと改善されない。
本当に検査機構だけの問題でしょうか。確かに審査側に落ち度は
あります。そして審査方法の見直しが行われれば不正は難しくなります。
しかし、悪人は審査が厳しいからといって善人に化けたりはしません。
違う不正の方法を考えるだけです。
M社のリコール隠蔽は会社組織で行われたのです。
取締役始め多数の管理職、技術当事者など複数の人間が事実を知りながら
隠していたのですから、たくさんの人間が見てさえいればよいという
ものでもありません。何よりも人間が引き起こした不祥事であり、
法制度とあわせて物造りをする人間のモラル改善が必要なのです。
コンサルタント会社、マンション販売会社、建設会社、そして設計会社。
今回の事件に係わった人たちのモラルがいま問われています。
> 構造設計に限ってです。半導体では新規設計では回路設計、
>マスク設計でそれぞれ数十人掛かります。
>一人で設計する構造設計は設計ノウハウが伝承しにくく個人の能力に
>多く依存することになっているとおもいます。
>(このような場が大変有効です。)
構造設計と回路設計が横並べに人数の多寡を比較できる理由が
わかりませんね。独善的過ぎませんか?
他業種で何かの設計している人たちから見れば、回路設計に数十人が
少ないと思うかもしれませんが、横ならべで比較してよいでしょうかね。
線引きがどうとでも出来るなら、中にあるものの多寡を比較する事に
何の意味も有りません。
> 不正を行う人は目先のことしか考えず、将来発覚したときのことまで
>考慮できないために不正が生じる。姉歯の問題は検査機構の問題で
>この機構を作った人の問題である。欠陥物が発生しているのに原因と
>要因究明してしくみの見直しをしないためである。
>定期的に見直しするしくみにしないと改善されない。
本当に検査機構だけの問題でしょうか。確かに審査側に落ち度は
あります。そして審査方法の見直しが行われれば不正は難しくなります。
しかし、悪人は審査が厳しいからといって善人に化けたりはしません。
違う不正の方法を考えるだけです。
M社のリコール隠蔽は会社組織で行われたのです。
取締役始め多数の管理職、技術当事者など複数の人間が事実を知りながら
隠していたのですから、たくさんの人間が見てさえいればよいという
ものでもありません。何よりも人間が引き起こした不祥事であり、
法制度とあわせて物造りをする人間のモラル改善が必要なのです。
コンサルタント会社、マンション販売会社、建設会社、そして設計会社。
今回の事件に係わった人たちのモラルがいま問われています。
Re: 設計検証のない建築業界は遅れている?
ippeidon 2005/12/21 15:46:20
構造設計書と図面の照合検査なら仰るとおりのことは可能でしょうね。建築のパーツやプレファブメーカーでもある程度可能でしょう。
ですが、構造設計の検証なら、建てられる場所も違えば、形も異なる場合ばかりですので仰ることは難しいでしょう。
何故、今までされてないか、必要が無いのではなく、対応不能だからとはお考えになりませんでしたか?
建築業は、日本に何万社もあって、みながそういう投資を出来るわけでもありませんし、スーパーゼネコンでも投資に見合う効果が出る訳でもない。そこの所は、明らかに半導体の設計とは違います。半導体はトン当たり幾らくらいの金額になっていますか?建築はトン当たり幾らだと思いますか?1フロアu当たり1.2トンとして坪単価100万とすると1.2トンで30万です。トン当たり25万て所ですかね。
スーパーゼネコンの年間受注額を調べてみて下さい。会社四季報に出てますから。2兆位かな
建築は低価格非効率な業種です。それを考えないで「遅れている」と仰られても、誰も「そうですね」で終わってしまうと考えますが。それともそういうソフトを作るのは安いんですか?ワープロソフトぐらいの値段で買えるんでしょうか?
ですが、構造設計の検証なら、建てられる場所も違えば、形も異なる場合ばかりですので仰ることは難しいでしょう。
何故、今までされてないか、必要が無いのではなく、対応不能だからとはお考えになりませんでしたか?
建築業は、日本に何万社もあって、みながそういう投資を出来るわけでもありませんし、スーパーゼネコンでも投資に見合う効果が出る訳でもない。そこの所は、明らかに半導体の設計とは違います。半導体はトン当たり幾らくらいの金額になっていますか?建築はトン当たり幾らだと思いますか?1フロアu当たり1.2トンとして坪単価100万とすると1.2トンで30万です。トン当たり25万て所ですかね。
スーパーゼネコンの年間受注額を調べてみて下さい。会社四季報に出てますから。2兆位かな
建築は低価格非効率な業種です。それを考えないで「遅れている」と仰られても、誰も「そうですね」で終わってしまうと考えますが。それともそういうソフトを作るのは安いんですか?ワープロソフトぐらいの値段で買えるんでしょうか?
Re: 設計検証のない建築業界は遅れている?
亀山耕造 2005/12/21
16:21:56
直接的に本題とはかけ離れて仕舞いますが
ある大学で航空工学の先生と木造専門の先生の会話
航空 『木造のように不確定要素の多い建物を設計するのに
建築の先生は良く設計できますね?』
木造 『それはそれである程度エイ、ヤーでやっている部分が
ありますから』
航空 『それで、木造2階建てで設計料は幾ら位もらえるの?』
木造 『そうですね、20〜30万位ですか』
航空 『えっ?僕だったら2億ぐらいもらわないと自信もった
設計出来ないと思うけどな〜』
違う分野の方の考え方に妙に感心した事がありました。
ある大学で航空工学の先生と木造専門の先生の会話
航空 『木造のように不確定要素の多い建物を設計するのに
建築の先生は良く設計できますね?』
木造 『それはそれである程度エイ、ヤーでやっている部分が
ありますから』
航空 『それで、木造2階建てで設計料は幾ら位もらえるの?』
木造 『そうですね、20〜30万位ですか』
航空 『えっ?僕だったら2億ぐらいもらわないと自信もった
設計出来ないと思うけどな〜』
違う分野の方の考え方に妙に感心した事がありました。
Re: 設計検証のない建築業界は遅れている?
喰えないラーメン屋 2005/12/21 18:08:21
>航空 『えっ?僕だったら2億ぐらいもらわないと自信もった
> 設計出来ないと思うけどな〜』
200万円でも良いけど・・・(^_^;
計算料1億円貰えるなら、10人で1年近く掛けて計算出来ますね。残業なし、土日有り・・・。
> 設計出来ないと思うけどな〜』
200万円でも良いけど・・・(^_^;
計算料1億円貰えるなら、10人で1年近く掛けて計算出来ますね。残業なし、土日有り・・・。
Re: 設計検証のない建築業界は遅れている?
mkm 2005/12/21
19:04:55
>mkmさん
>> 自動設計ツールで最適設計ができるようにすることが重要であるが、それまで他の設計者による設計検証がないと信用できない。
>
>自動設計ツールで最適設計・・・。これが一番危険だと思う。
>建築構造設計には状況に応じた人間の判断が必要。
>自然を相手にする事だから、自動設計ツールなんて無理無理。
>設計者の判断、ジャッジメントが大事なんだと思う。
>当然、モラルある建築士として・・・
意匠は人手による設計になるが、構造設計は自動設計可能である。
自動設計といっても条件を入力して結果を見て、変更修正は設計者が行う。例えば、個々の柱、壁の強度を振らせて全体の建物の強度への影響計算して個々の柱など最適強度をもとめる。
半導体でも30年前は自動設計は夢の世界でしたが、CADツールを改良して設計手法も改善して設計できるようになりました。
逆に一千万ゲートレベルになるとCADツールなくして設計は不可能です。
当面は個人事務所は組合を作って、標準的な建物の優れた設計資料のデータベースを作ってそれをベースに設計レベルを上げていくべきでしょう。個人ベースではノウハウの蓄積も伝承もできない。
>> 自動設計ツールで最適設計ができるようにすることが重要であるが、それまで他の設計者による設計検証がないと信用できない。
>
>自動設計ツールで最適設計・・・。これが一番危険だと思う。
>建築構造設計には状況に応じた人間の判断が必要。
>自然を相手にする事だから、自動設計ツールなんて無理無理。
>設計者の判断、ジャッジメントが大事なんだと思う。
>当然、モラルある建築士として・・・
意匠は人手による設計になるが、構造設計は自動設計可能である。
自動設計といっても条件を入力して結果を見て、変更修正は設計者が行う。例えば、個々の柱、壁の強度を振らせて全体の建物の強度への影響計算して個々の柱など最適強度をもとめる。
半導体でも30年前は自動設計は夢の世界でしたが、CADツールを改良して設計手法も改善して設計できるようになりました。
逆に一千万ゲートレベルになるとCADツールなくして設計は不可能です。
当面は個人事務所は組合を作って、標準的な建物の優れた設計資料のデータベースを作ってそれをベースに設計レベルを上げていくべきでしょう。個人ベースではノウハウの蓄積も伝承もできない。
Re: 設計検証のない建築業界は遅れている?
marcun 2005/12/21
19:48:01
>
意匠は人手による設計になるが、構造設計は自動設計可能である。
> 自動設計といっても条件を入力して結果を見て、変更修正は設計者が行う。例えば、個々の柱、壁の強度を振らせて全体の建物の強度への影響計算して個々の柱など最適強度をもとめる。
現在の構造設計は基本的にそのようなことをやってます。(最適強度・断面を逆算という手法はまだ実務化してませんが)
「プログラムを使って解析」すらやっていないとお思いなのでしょうか?
そもそも「最適」って何に対して「最適」なのでしょうか?地震ですか?
構造は地震だけで設計するものではありませんし、これ自体が不確定要素ですし、工学的判断によって(人によって)異なる見解が出るところのひとつです。
> 半導体でも30年前は自動設計は夢の世界でしたが、CADツールを改良して設計手法も改善して設計できるようになりました。
>逆に一千万ゲートレベルになるとCADツールなくして設計は不可能です。
CADと解析(一貫設計)プログラムの連動というものは、建築でもかなり前から開発がなされてますが、まだ、すべての詳細図を完全に描けるような状態ではありません。
それはなぜかといえば、建築は図面を人間が見て、人間の手によって作られるものであるため、人間の施工性を考慮した図面を書くということが、まだプログラム化できないからです。
半導体のように、CAD、CAMのようにデジタルデータを工場の機械に入力して自動製作ができるものとは異なります。
> 当面は個人事務所は組合を作って、標準的な建物の優れた設計資料のデータベースを作ってそれをベースに設計レベルを上げていくべきでしょう。個人ベースではノウハウの蓄積も伝承もできない。
このご意見には私も賛成ですが、設計図は著作権の問題や、企業秘密などもあるので、現状では難しいと思われます。
> 自動設計といっても条件を入力して結果を見て、変更修正は設計者が行う。例えば、個々の柱、壁の強度を振らせて全体の建物の強度への影響計算して個々の柱など最適強度をもとめる。
現在の構造設計は基本的にそのようなことをやってます。(最適強度・断面を逆算という手法はまだ実務化してませんが)
「プログラムを使って解析」すらやっていないとお思いなのでしょうか?
そもそも「最適」って何に対して「最適」なのでしょうか?地震ですか?
構造は地震だけで設計するものではありませんし、これ自体が不確定要素ですし、工学的判断によって(人によって)異なる見解が出るところのひとつです。
> 半導体でも30年前は自動設計は夢の世界でしたが、CADツールを改良して設計手法も改善して設計できるようになりました。
>逆に一千万ゲートレベルになるとCADツールなくして設計は不可能です。
CADと解析(一貫設計)プログラムの連動というものは、建築でもかなり前から開発がなされてますが、まだ、すべての詳細図を完全に描けるような状態ではありません。
それはなぜかといえば、建築は図面を人間が見て、人間の手によって作られるものであるため、人間の施工性を考慮した図面を書くということが、まだプログラム化できないからです。
半導体のように、CAD、CAMのようにデジタルデータを工場の機械に入力して自動製作ができるものとは異なります。
> 当面は個人事務所は組合を作って、標準的な建物の優れた設計資料のデータベースを作ってそれをベースに設計レベルを上げていくべきでしょう。個人ベースではノウハウの蓄積も伝承もできない。
このご意見には私も賛成ですが、設計図は著作権の問題や、企業秘密などもあるので、現状では難しいと思われます。
みんな釣られすぎ
スパイク 2005/12/21
19:58:29
・自動設計>>人手設計
・設計の答えはひとつ
・自動車のデザインはみんなおなじに見える
こんな程度の人間に設計とは何かを説明しようとしても無駄では?
形式認定&仕様規定でがんじがらめのプレハブメーカーでは、間取り図書くと自動で構造検討から見積もりまでやってくれるソフトもありますが、これを使っている営業が
「設計なんて超簡単」「工務店や構造屋って何無駄なことしてるの」
なんて言ってきても一々相手してらんないでしょ。
つか回路みたいに外形一緒で中だけ変わる・リソースの大半は無駄にしてOK,基盤もどういう回路が必要かも他の誰かが考えてくれる、
世の中の「設計」がこんなのなら楽なのに‥
・設計の答えはひとつ
・自動車のデザインはみんなおなじに見える
こんな程度の人間に設計とは何かを説明しようとしても無駄では?
形式認定&仕様規定でがんじがらめのプレハブメーカーでは、間取り図書くと自動で構造検討から見積もりまでやってくれるソフトもありますが、これを使っている営業が
「設計なんて超簡単」「工務店や構造屋って何無駄なことしてるの」
なんて言ってきても一々相手してらんないでしょ。
つか回路みたいに外形一緒で中だけ変わる・リソースの大半は無駄にしてOK,基盤もどういう回路が必要かも他の誰かが考えてくれる、
世の中の「設計」がこんなのなら楽なのに‥
Re: みんな釣られすぎ
marcun 2005/12/21
20:17:40
スパイクさん
ごもっともです。
ですが、このご時世では世の人々にこの世界を少しでも理解してもらうことが肝要かと思いまして。。。
ごもっともです。
ですが、このご時世では世の人々にこの世界を少しでも理解してもらうことが肝要かと思いまして。。。
Re: みんな釣られすぎ
よんぶんのいち 2005/12/21 20:29:03
marcunさん
相手は独善的に持論を展開するのみでこちらの話に聞く耳を持つ気は
ないようです。あきらめましょう。潮時です。
相手は独善的に持論を展開するのみでこちらの話に聞く耳を持つ気は
ないようです。あきらめましょう。潮時です。
Re: 設計検証のない建築業界は遅れている?
mkm 2005/12/21
20:34:51
>ですが、業界には業界の事情・歴史等、一言では語れない問題があるのは、どこでも同じと思います。
たしかに個人レベルの設計事務所では個人の設計能力を向上するしかないかもしれません。
>建築のように、紀元前からある原始的(?)な産業であれば、それらもより根深いかもしれません。
>ですが、ご本人の専門とは別の分野を捕まえて「遅れている」の一言とは、失礼ですが「慢心」としか思えません。(小生としては)
建築の市場規模は自動車や半導体市場より大きいと思いますが、確かにすべてカスタム品で一つ一つ設計しないといけない。
また建設会社が多くて技術者が分断されて、個々の設計者の能力に依存しているため、格差がおおきいかもしれません。
確かに量産品は一つの設計で何万から何千万も生産するために
多くの優秀な設計者とお金をかけて開発するため、設計技術が発達するのも当然かもしれません。
建築設計者の数は自動車や半導体のそれより多いと思います。
ただし、会社が異なるため、設計したもの次の設計にいかされない技術の発展が難しいと思います。
設計検査の国のシステムを活用して、設計資料をすべて登録させてすべての設計者共有財産として設計者が活用できる体制をつくるのがよいのは?
>仰るとおりですが、姉歯氏は発覚したときのこともある程度わかっていたと思います。本人のの生活的な問題が彼をこのような不正へと後押ししたのではないでしょうか。そういう意味では、個人事務所という形態自体に無理があるのかもしれません。
>基本的に、半導体にしろ何にしろ、これらはメーカーによる設計・製造・検査・販売されるのが一般的と思います。子会社等で分担することはあるかもしれませんが、保証も含めてすべてメーカーによる責任のもとに事業が営まれていると思います。
>建築や土木などは、これらがすべてバラバラであることが一般的です。
>
>したがって、完成後の建物についての責任の所在が不明確になりがちで、この点が現在、大きな問題として取り上げられていると認識しています。
>例えば、今回のように設計で問題があった場合に、その責任・補償を誰が取るべきか、といった問題です。
>当然、姉歯氏に責任はありますが、補償能力は皆無です。
>
>では、確認検査機関に責任があるのでしょうか?これは建築確認精度の位置付けが何なのかという問題ですが、基本的にはそういった責任をとる立場でもないし、書類偽造はNGでも、技術的問題についてレビューする立場でもない、と私は思っています。
外国では他の設計者に設計検証させているとのことですが、お互いに他の設計者の検証をすることで設計の勉強にもなり、設計情報の交流にもなりよい。
欠陥建物の保障問題は基本的に強制加入の保険で対応すべきである。
>リコール隠しが問題になっても、車検でそれらを見つけられなくても問題になっていない、というのと近いと思います。
>
>現状の建設業界について、肯定するつもりもありませんが、他分野と比較されて、一方的に「遅れてる」と言われるほど酷い世界ではないと思っています。
他の業界と比較して遅れていてもそれは当然の理由があるわけです。
例えば建物地域密着型で地場企業で行い、海外企業と競争する必要がなかったが、工業製品は海外企業との厳しい競争があった。
遅れていることはこれから発展できる余地が大きいことでもあり、競争相手は他の業界ではない。ただし、参考にはなるところもあるかも。
たしかに個人レベルの設計事務所では個人の設計能力を向上するしかないかもしれません。
>建築のように、紀元前からある原始的(?)な産業であれば、それらもより根深いかもしれません。
>ですが、ご本人の専門とは別の分野を捕まえて「遅れている」の一言とは、失礼ですが「慢心」としか思えません。(小生としては)
建築の市場規模は自動車や半導体市場より大きいと思いますが、確かにすべてカスタム品で一つ一つ設計しないといけない。
また建設会社が多くて技術者が分断されて、個々の設計者の能力に依存しているため、格差がおおきいかもしれません。
確かに量産品は一つの設計で何万から何千万も生産するために
多くの優秀な設計者とお金をかけて開発するため、設計技術が発達するのも当然かもしれません。
建築設計者の数は自動車や半導体のそれより多いと思います。
ただし、会社が異なるため、設計したもの次の設計にいかされない技術の発展が難しいと思います。
設計検査の国のシステムを活用して、設計資料をすべて登録させてすべての設計者共有財産として設計者が活用できる体制をつくるのがよいのは?
>仰るとおりですが、姉歯氏は発覚したときのこともある程度わかっていたと思います。本人のの生活的な問題が彼をこのような不正へと後押ししたのではないでしょうか。そういう意味では、個人事務所という形態自体に無理があるのかもしれません。
>基本的に、半導体にしろ何にしろ、これらはメーカーによる設計・製造・検査・販売されるのが一般的と思います。子会社等で分担することはあるかもしれませんが、保証も含めてすべてメーカーによる責任のもとに事業が営まれていると思います。
>建築や土木などは、これらがすべてバラバラであることが一般的です。
>
>したがって、完成後の建物についての責任の所在が不明確になりがちで、この点が現在、大きな問題として取り上げられていると認識しています。
>例えば、今回のように設計で問題があった場合に、その責任・補償を誰が取るべきか、といった問題です。
>当然、姉歯氏に責任はありますが、補償能力は皆無です。
>
>では、確認検査機関に責任があるのでしょうか?これは建築確認精度の位置付けが何なのかという問題ですが、基本的にはそういった責任をとる立場でもないし、書類偽造はNGでも、技術的問題についてレビューする立場でもない、と私は思っています。
外国では他の設計者に設計検証させているとのことですが、お互いに他の設計者の検証をすることで設計の勉強にもなり、設計情報の交流にもなりよい。
欠陥建物の保障問題は基本的に強制加入の保険で対応すべきである。
>リコール隠しが問題になっても、車検でそれらを見つけられなくても問題になっていない、というのと近いと思います。
>
>現状の建設業界について、肯定するつもりもありませんが、他分野と比較されて、一方的に「遅れてる」と言われるほど酷い世界ではないと思っています。
他の業界と比較して遅れていてもそれは当然の理由があるわけです。
例えば建物地域密着型で地場企業で行い、海外企業と競争する必要がなかったが、工業製品は海外企業との厳しい競争があった。
遅れていることはこれから発展できる余地が大きいことでもあり、競争相手は他の業界ではない。ただし、参考にはなるところもあるかも。
Re: 設計検証のない建築業界は遅れている?
marcun 2005/12/21
21:41:43
スパイクさん、よんぶんのいちさん
もうちょっと粘ってみます。
> 設計検査の国のシステムを活用して、設計資料をすべて登録させてすべての設計者共有財産として設計者が活用できる体制をつくるのがよいのは?
半導体はそのようなことをされているのでしょうか?
それでは企業間の技術力競争は成り立ちませんよね?
> 外国では他の設計者に設計検証させているとのことですが、お互いに他の設計者の検証をすることで設計の勉強にもなり、設計情報の交流にもなりよい。
国内でもある程度規模の大きい設計会社であれば、社内でそのようなことをやっています。当たり前ですが。
また、あまり機能しているとは思えませんが、国内でも建設コンサルタントなる存在がいて、公共建築・土木では設計監理を行っています。
(総研とは異なります)
> 欠陥建物の保障問題は基本的に強制加入の保険で対応すべきである。
現在でも任意の設計保険に加入されている方はいらっしゃいます。また、これからそういった議論も出てくると思われます。
ですが、「保険」とは「リスクの移転」であって、リスクマネジメントにおける一手法に過ぎません。
日本では技術者のモラルと法律・制度により「リスクの低減」を行ってきたというだけです。
欧米諸国のようにモラルが情勢し難い社会と同列に考える必要もないと思います。
> 他の業界と比較して遅れていてもそれは当然の理由があるわけです。
> 例えば建物地域密着型で地場企業で行い、海外企業と競争する必要がなかったが、工業製品は海外企業との厳しい競争があった。
たしかに建設業はドメスティックな産業であるため、海外企業との競争は少ないです。だからと言って、国内の競争が厳しくないわけではありません。
厳しいのは海外だけですか?
> 遅れていることはこれから発展できる余地が大きいことでもあり、競争相手は他の業界ではない。ただし、参考にはなるところもあるかも。
ですから、日本の建設業は「遅れていない」と言っているのです。
海外とは文化や民族性、経済事情、労働事情等が異なるだけです。
耐震技術や施工技術などを考えれば、世界でもトップクラスです。
最後に、mkmさんの「あらゆる産業を知り尽くしている」かのようなご発言に、頭が下がるばかりです。
もうちょっと粘ってみます。
> 設計検査の国のシステムを活用して、設計資料をすべて登録させてすべての設計者共有財産として設計者が活用できる体制をつくるのがよいのは?
半導体はそのようなことをされているのでしょうか?
それでは企業間の技術力競争は成り立ちませんよね?
> 外国では他の設計者に設計検証させているとのことですが、お互いに他の設計者の検証をすることで設計の勉強にもなり、設計情報の交流にもなりよい。
国内でもある程度規模の大きい設計会社であれば、社内でそのようなことをやっています。当たり前ですが。
また、あまり機能しているとは思えませんが、国内でも建設コンサルタントなる存在がいて、公共建築・土木では設計監理を行っています。
(総研とは異なります)
> 欠陥建物の保障問題は基本的に強制加入の保険で対応すべきである。
現在でも任意の設計保険に加入されている方はいらっしゃいます。また、これからそういった議論も出てくると思われます。
ですが、「保険」とは「リスクの移転」であって、リスクマネジメントにおける一手法に過ぎません。
日本では技術者のモラルと法律・制度により「リスクの低減」を行ってきたというだけです。
欧米諸国のようにモラルが情勢し難い社会と同列に考える必要もないと思います。
> 他の業界と比較して遅れていてもそれは当然の理由があるわけです。
> 例えば建物地域密着型で地場企業で行い、海外企業と競争する必要がなかったが、工業製品は海外企業との厳しい競争があった。
たしかに建設業はドメスティックな産業であるため、海外企業との競争は少ないです。だからと言って、国内の競争が厳しくないわけではありません。
厳しいのは海外だけですか?
> 遅れていることはこれから発展できる余地が大きいことでもあり、競争相手は他の業界ではない。ただし、参考にはなるところもあるかも。
ですから、日本の建設業は「遅れていない」と言っているのです。
海外とは文化や民族性、経済事情、労働事情等が異なるだけです。
耐震技術や施工技術などを考えれば、世界でもトップクラスです。
最後に、mkmさんの「あらゆる産業を知り尽くしている」かのようなご発言に、頭が下がるばかりです。
Re: みんな釣られすぎ
mkm 2005/12/21
21:43:13
>・自動設計>>人手設計
当然デザインは人手によるが技術的な設計部は目標強度をきめれば自動設計で柱などの設計はCADでするのがよいといっている。
したがって技術的に決められない人の好みに合わせるデザインは人手によることは当然である。
>・設計の答えはひとつ
意匠は個人の好みが異なるため当然多様になるが、性能、機能
など技術は同じ仕様のものであれば比較でき、よりよい技術を採用するため、同じ技術になる。
設計者が異なると当然異なった設計にならざうをえないが、同じ顧客をターゲットに設計して差が生じる。
>・自動車のデザインはみんなおなじに見える
デザインは人の好みをターゲットにしているため、当然多様になる。性能をターゲットにすると空気抵抗を小さくするため、形状が似てくる。技術面から設計すると、たとえば、F1のように性能だけを目標に設計すると同じような設計になる。優勝したF1がその時点でもっともよい設計であったことになる。
もっとも技術が発展してもっとよい設計に変わっていくことになる。設計は無限にできるがよく売れる設計物と売れない設計物ができる。設計者は最もよいものを設計しようとすることになる。
当然デザインは人手によるが技術的な設計部は目標強度をきめれば自動設計で柱などの設計はCADでするのがよいといっている。
したがって技術的に決められない人の好みに合わせるデザインは人手によることは当然である。
>・設計の答えはひとつ
意匠は個人の好みが異なるため当然多様になるが、性能、機能
など技術は同じ仕様のものであれば比較でき、よりよい技術を採用するため、同じ技術になる。
設計者が異なると当然異なった設計にならざうをえないが、同じ顧客をターゲットに設計して差が生じる。
>・自動車のデザインはみんなおなじに見える
デザインは人の好みをターゲットにしているため、当然多様になる。性能をターゲットにすると空気抵抗を小さくするため、形状が似てくる。技術面から設計すると、たとえば、F1のように性能だけを目標に設計すると同じような設計になる。優勝したF1がその時点でもっともよい設計であったことになる。
もっとも技術が発展してもっとよい設計に変わっていくことになる。設計は無限にできるがよく売れる設計物と売れない設計物ができる。設計者は最もよいものを設計しようとすることになる。
Re: 設計検証のない建築業界は遅れている?
mkm 2005/12/21
22:14:08
>mkm
サン
>> 自動設計ツールで最適設計ができるようにすることが
>>重要であるが、それまで他の設計者による設計検証が
>>ないと信用できない。
>
>それが可能なら苦労しないです、 mkm さん、構造設計の
>答えは1つと思っておられませんか? 構造の回答は
>何万ケースと無限です、設計者の判断では全く異なる
>設計が出来てそれぞれが正解だったりします、ですから
>検証は難しい作業なのです。
>
仕様(目標耐震強度など)は設計者が決めないといけませんが、柱や壁などの必要な強度は技術的に決まるのであれば最適解は一つに収斂するとおもいますが?
ただし、デザインのように構造設計者の嗜好で決める部分があるのであれば無限です。
>> 自動設計ツールで最適設計ができるようにすることが
>>重要であるが、それまで他の設計者による設計検証が
>>ないと信用できない。
>
>それが可能なら苦労しないです、 mkm さん、構造設計の
>答えは1つと思っておられませんか? 構造の回答は
>何万ケースと無限です、設計者の判断では全く異なる
>設計が出来てそれぞれが正解だったりします、ですから
>検証は難しい作業なのです。
>
仕様(目標耐震強度など)は設計者が決めないといけませんが、柱や壁などの必要な強度は技術的に決まるのであれば最適解は一つに収斂するとおもいますが?
ただし、デザインのように構造設計者の嗜好で決める部分があるのであれば無限です。
Re: 設計検証のない建築業界は遅れている?
野菜生活 2005/12/21
22:29:20
確かに皆さん釣られすぎですね。といいながら僕も釣られてみます。
mkmさんの頭の中では機械設計は進んでいて、建築の構造設計は遅れて
いると決まりごとがあるようです。
>意匠は人手による設計になるが、構造設計は自動設計可能である。
>自動設計といっても条件を入力して結果を見て、変更修正は設計者が行う。例えば、個々の柱、壁の強度を振らせて全体の建物の強度への影響計算して個々の柱など最適強度をもとめる。
わざわざ方法まで教えて頂いて恐縮ですが、そんなことは最初から
やってます。最適強度の意味はわかりませんが。
あまりよく知らないなら喋らない方がいいですよ。恥かくだけですから。
これ以上根拠のない侮辱も止めて頂きたい。皆さんに失礼です。
mkmさんの頭の中では機械設計は進んでいて、建築の構造設計は遅れて
いると決まりごとがあるようです。
>意匠は人手による設計になるが、構造設計は自動設計可能である。
>自動設計といっても条件を入力して結果を見て、変更修正は設計者が行う。例えば、個々の柱、壁の強度を振らせて全体の建物の強度への影響計算して個々の柱など最適強度をもとめる。
わざわざ方法まで教えて頂いて恐縮ですが、そんなことは最初から
やってます。最適強度の意味はわかりませんが。
あまりよく知らないなら喋らない方がいいですよ。恥かくだけですから。
これ以上根拠のない侮辱も止めて頂きたい。皆さんに失礼です。
Re: 設計検証のない建築業界は遅れている?
mkm 2005/12/22
00:15:37
>半導体はそのようなことをされているのでしょうか?
>それでは企業間の技術力競争は成り立ちませんよね?
半導体では国(旧通産省)が支援して各メーカから技術者を集めて技術開発組合を作ったりしていました。国民の安全にかかわる技術向上であればよいかも知れませんが、国がリードしないと困難かもしれません。
工業製品は製品化した時点で他社はその製品を解析して技術は拡散します。
>
>国内でもある程度規模の大きい設計会社であれば、社内でそのようなことをやっています。当たり前ですが。
異なる設計事務所の設計者が行うことです。
>また、あまり機能しているとは思えませんが、国内でも建設コンサルタントなる存在がいて、公共建築・土木では設計監理を行っています。
>(総研とは異なります)
>
>> 欠陥建物の保障問題は基本的に強制加入の保険で対応すべきである。
>
>現在でも任意の設計保険に加入されている方はいらっしゃいます。また、これからそういった議論も出てくると思われます。
>ですが、「保険」とは「リスクの移転」であって、リスクマネジメントにおける一手法に過ぎません。
>日本では技術者のモラルと法律・制度により「リスクの低減」を行ってきたというだけです。
>欧米諸国のようにモラルが情勢し難い社会と同列に考える必要もないと思います。
国は、性善説でシステムを作っていると弁解していますが欠陥住宅問題を放置した結果である。よい設計をしたものが損するシステムでは再発します。もっと構造設計者を重要視されるしくみに改善すべきである。
>たしかに建設業はドメスティックな産業であるため、海外企業との競争は少ないです。だからと言って、国内の競争が厳しくないわけではありません。
>厳しいのは海外だけですか?
海外は国によって条件が異なります。(賃金、関税、文化など) 国内は条件が同じであるため、公正な競争です。当然会社が多いだけ国内でも厳しいと思います。急進しているところ多くあることはそれだけ潰れている会社が多くあるのでしょう。
>
>ですから、日本の建設業は「遅れていない」と言っているのです。
>海外とは文化や民族性、経済事情、労働事情等が異なるだけです。
>耐震技術や施工技術などを考えれば、世界でもトップクラスです。
日本の建築業界が他国に比較して技術的に遅れているとは当然思っていません。
市場に欠陥住宅を作り出している国のシステムが遅れていると言っているのです。会社が多くありすぎるため、会社間の技術格差または設計者個人格差がでやすい。
建築業界の人でないが、その建物を使用している顧客の立場から、建築の基本である安全設計者である構造設計者をもっと重要視すべきである。構造設計者が構造設計の検証に時間と費用をもっとかけるべきである。
>それでは企業間の技術力競争は成り立ちませんよね?
半導体では国(旧通産省)が支援して各メーカから技術者を集めて技術開発組合を作ったりしていました。国民の安全にかかわる技術向上であればよいかも知れませんが、国がリードしないと困難かもしれません。
工業製品は製品化した時点で他社はその製品を解析して技術は拡散します。
>
>国内でもある程度規模の大きい設計会社であれば、社内でそのようなことをやっています。当たり前ですが。
異なる設計事務所の設計者が行うことです。
>また、あまり機能しているとは思えませんが、国内でも建設コンサルタントなる存在がいて、公共建築・土木では設計監理を行っています。
>(総研とは異なります)
>
>> 欠陥建物の保障問題は基本的に強制加入の保険で対応すべきである。
>
>現在でも任意の設計保険に加入されている方はいらっしゃいます。また、これからそういった議論も出てくると思われます。
>ですが、「保険」とは「リスクの移転」であって、リスクマネジメントにおける一手法に過ぎません。
>日本では技術者のモラルと法律・制度により「リスクの低減」を行ってきたというだけです。
>欧米諸国のようにモラルが情勢し難い社会と同列に考える必要もないと思います。
国は、性善説でシステムを作っていると弁解していますが欠陥住宅問題を放置した結果である。よい設計をしたものが損するシステムでは再発します。もっと構造設計者を重要視されるしくみに改善すべきである。
>たしかに建設業はドメスティックな産業であるため、海外企業との競争は少ないです。だからと言って、国内の競争が厳しくないわけではありません。
>厳しいのは海外だけですか?
海外は国によって条件が異なります。(賃金、関税、文化など) 国内は条件が同じであるため、公正な競争です。当然会社が多いだけ国内でも厳しいと思います。急進しているところ多くあることはそれだけ潰れている会社が多くあるのでしょう。
>
>ですから、日本の建設業は「遅れていない」と言っているのです。
>海外とは文化や民族性、経済事情、労働事情等が異なるだけです。
>耐震技術や施工技術などを考えれば、世界でもトップクラスです。
日本の建築業界が他国に比較して技術的に遅れているとは当然思っていません。
市場に欠陥住宅を作り出している国のシステムが遅れていると言っているのです。会社が多くありすぎるため、会社間の技術格差または設計者個人格差がでやすい。
建築業界の人でないが、その建物を使用している顧客の立場から、建築の基本である安全設計者である構造設計者をもっと重要視すべきである。構造設計者が構造設計の検証に時間と費用をもっとかけるべきである。
Re: 設計検証のない建築業界は遅れている?
MZ-2000 2005/12/22 06:49:32
ずっと読んできての感想。
設計検証のない建築業界は遅れている!んだろうな。
半導体の設計は、不確定要素が少なくて、答えは限りなく1つ。
答えが1つしかない設計って試験の解答みたいで、かえって楽ですね。
てことは、どのメーカーの半導体でも同じってことか。
半導体の設計事情をしらない門外漢の独り言
設計検証のない建築業界は遅れている!んだろうな。
半導体の設計は、不確定要素が少なくて、答えは限りなく1つ。
答えが1つしかない設計って試験の解答みたいで、かえって楽ですね。
てことは、どのメーカーの半導体でも同じってことか。
半導体の設計事情をしらない門外漢の独り言
Re: ss2が自動構造設計ツールでは?
mkm 2005/12/22
10:12:32
建物の形状や各種条件を入力して、各柱の鉄筋を指定してくるSS2が自動構造設計ツールなのでは?
ここでの鉄筋量は最適なものではないのですか?
木村建設も構造図面から施工図面に変換した段階で壁の鉄筋を少なくしたり、スリット箇所も半分ほどに省略していたようです。
ここでの鉄筋量は最適なものではないのですか?
木村建設も構造図面から施工図面に変換した段階で壁の鉄筋を少なくしたり、スリット箇所も半分ほどに省略していたようです。
Re: ss2が自動構造設計ツールでは?
MZ-2000 2005/12/22 10:29:46
SS2が自動構造設計ツール?
建築の構造設計を理解していないひとの言葉ですね。
建築の構造設計を理解していないひとの言葉ですね。
Re: 設計検証のない建築業界は遅れている?
mkm 2005/12/22
10:50:44
>ずっと読んできての感想。
>
>設計検証のない建築業界は遅れている!んだろうな。
>
>半導体の設計は、不確定要素が少なくて、答えは限りなく1つ。
>
>答えが1つしかない設計って試験の解答みたいで、かえって楽ですね。
>
>てことは、どのメーカーの半導体でも同じってことか。
勘違いしているようでが同じ仕様の製品である場合、売価は同じでもコストが違います。当然あまり差がない場合もありますが、
他社に負けた商品はよい設計とはいえません。80点の設計でも
他社が80点以下のものであれば、よいのです。
カスタム品であれば要求目標60点以上であればいくらでもよいと考えるか、できるだけ100点に近いものをめざして設計するかの違いです。また技術が進歩して現時点で100点に近いものも点数が低下します。ただし、100点のものを設計することは不可能ですが。
>
>
>
> 半導体の設計事情をしらない門外漢の独り言
>
>設計検証のない建築業界は遅れている!んだろうな。
>
>半導体の設計は、不確定要素が少なくて、答えは限りなく1つ。
>
>答えが1つしかない設計って試験の解答みたいで、かえって楽ですね。
>
>てことは、どのメーカーの半導体でも同じってことか。
勘違いしているようでが同じ仕様の製品である場合、売価は同じでもコストが違います。当然あまり差がない場合もありますが、
他社に負けた商品はよい設計とはいえません。80点の設計でも
他社が80点以下のものであれば、よいのです。
カスタム品であれば要求目標60点以上であればいくらでもよいと考えるか、できるだけ100点に近いものをめざして設計するかの違いです。また技術が進歩して現時点で100点に近いものも点数が低下します。ただし、100点のものを設計することは不可能ですが。
>
>
>
> 半導体の設計事情をしらない門外漢の独り言
Re: 設計検証のない建築業界は遅れている?
marcun 2005/12/22
11:10:09
いい加減、疲れましたね。
「わかっていない」ということを自覚できない人の相手をするのは。。。
>>半導体の設計は、不確定要素が少なくて、答えは限りなく1つ。
>>
>>答えが1つしかない設計って試験の解答みたいで、かえって楽ですね。
>>
>>てことは、どのメーカーの半導体でも同じってことか。
>
>勘違いしているようでが同じ仕様の製品である場合、売価は同じでもコストが違います。当然あまり差がない場合もありますが、
>他社に負けた商品はよい設計とはいえません。80点の設計でも
>他社が80点以下のものであれば、よいのです。
ってことは、ユーザーにとってはプライスもスペックも同じということでしょう。
それを「同じ」と言うのだと思いますが。
コストの違いなんて、ユーザーには関係ありませんから〜残念!
それに「他社に負けた商品」が必ずしも設計的に良くないとは限らないと思いますよ。
その会社の営業力やコネクション、政治力、既存シェア等々にも大きく依存すると思いますが。
> カスタム品であれば要求目標60点以上であればいくらでもよいと考えるか、できるだけ100点に近いものをめざして設計するかの違いです。また技術が進歩して現時点で100点に近いものも点数が低下します。ただし、100点のものを設計することは不可能ですが。
そんなことはどの技術分野でも同じ話じゃないですか?
感想
マーケットや社会構造をあまり理解してないばかりか、自分の専門分野の価値観でしか物事を考えられない技術バ○と思いました。
「わかっていない」ということを自覚できない人の相手をするのは。。。
>>半導体の設計は、不確定要素が少なくて、答えは限りなく1つ。
>>
>>答えが1つしかない設計って試験の解答みたいで、かえって楽ですね。
>>
>>てことは、どのメーカーの半導体でも同じってことか。
>
>勘違いしているようでが同じ仕様の製品である場合、売価は同じでもコストが違います。当然あまり差がない場合もありますが、
>他社に負けた商品はよい設計とはいえません。80点の設計でも
>他社が80点以下のものであれば、よいのです。
ってことは、ユーザーにとってはプライスもスペックも同じということでしょう。
それを「同じ」と言うのだと思いますが。
コストの違いなんて、ユーザーには関係ありませんから〜残念!
それに「他社に負けた商品」が必ずしも設計的に良くないとは限らないと思いますよ。
その会社の営業力やコネクション、政治力、既存シェア等々にも大きく依存すると思いますが。
> カスタム品であれば要求目標60点以上であればいくらでもよいと考えるか、できるだけ100点に近いものをめざして設計するかの違いです。また技術が進歩して現時点で100点に近いものも点数が低下します。ただし、100点のものを設計することは不可能ですが。
そんなことはどの技術分野でも同じ話じゃないですか?
感想
マーケットや社会構造をあまり理解してないばかりか、自分の専門分野の価値観でしか物事を考えられない技術バ○と思いました。
Re: 設計検証のない建築業界は遅れている?
KA 2005/12/22
12:38:59
設計検証のないではなく、出来ないのでは?
自動車だって、スーパーコンピュータで計算しつつ、結局、実物を使って衝突実験を行い、計算が正確かを確認しているのですよね。
建築にそれを求めると、六本木ヒルズの耐震性を確認したかったら、もう一棟同じものを造って、揺らして見なければ判らないのではないでしょうか?
構造設計者はみんな、出来たらやってみたいと思っていますよ。
でも、できない・・・
自動車だって、スーパーコンピュータで計算しつつ、結局、実物を使って衝突実験を行い、計算が正確かを確認しているのですよね。
建築にそれを求めると、六本木ヒルズの耐震性を確認したかったら、もう一棟同じものを造って、揺らして見なければ判らないのではないでしょうか?
構造設計者はみんな、出来たらやってみたいと思っていますよ。
でも、できない・・・
Re: 設計検証のない建築業界は遅れている?
MZ-2000 2005/12/22 13:11:55
>他社に負けた商品はよい設計とはいえません。80点の設計でも
>他社が80点以下のものであれば、よいのです。
何を基準にして点数を付けるのかわからないが、建築は、他社に負けた商品(設計)が悪いとはかぎらない。
善し悪しを決める基準は何ですか?
善し悪しを決めるのは誰だと思いますか?
>他社が80点以下のものであれば、よいのです。
何を基準にして点数を付けるのかわからないが、建築は、他社に負けた商品(設計)が悪いとはかぎらない。
善し悪しを決める基準は何ですか?
善し悪しを決めるのは誰だと思いますか?
関係ないのですが
猿知恵 2005/12/22
14:26:10
脱線します。個人的な事ですみませんが、ご了承願います。
亀山耕造 様
航空工学と木造専門の先生ですが、その大学とは九州の火の国に
ある大学のお二方でしょうか?
『エイ、ヤー』の響きがとても気になるものですから。
亀山耕造 様
航空工学と木造専門の先生ですが、その大学とは九州の火の国に
ある大学のお二方でしょうか?
『エイ、ヤー』の響きがとても気になるものですから。
Re: ss2が自動構造設計ツールでは?
benjamin 2005/12/22 15:16:48
SS2など、構造設計で使用しているソフトは自動構造設計ツールではありません。
極端に言えば、電卓のような物ですかね。
変位法やら増分解析等の難解な計算を肩代わりさせているに過ぎません。
また、入力する時に建物の形をそのまま入力する事は現状では不可能なので、モデル化という作業を設計者が行います。
柱や梁の強度は確かに、自動で算定はされますがそれ以前の力のかかり具合というか度合いを出すまでに、建物のバランスを見たり力の集中を避けるように調整する作業は全て手作業です。
そういった部分が設計者により結果が異なる事になる原因の一端かと思います。
極端に言えば、電卓のような物ですかね。
変位法やら増分解析等の難解な計算を肩代わりさせているに過ぎません。
また、入力する時に建物の形をそのまま入力する事は現状では不可能なので、モデル化という作業を設計者が行います。
柱や梁の強度は確かに、自動で算定はされますがそれ以前の力のかかり具合というか度合いを出すまでに、建物のバランスを見たり力の集中を避けるように調整する作業は全て手作業です。
そういった部分が設計者により結果が異なる事になる原因の一端かと思います。
Re: 設計検証のない建築業界は遅れている?
mkm 2005/12/22
17:11:04
>
>>他社に負けた商品はよい設計とはいえません。80点の設計でも
>>他社が80点以下のものであれば、よいのです。
>
>何を基準にして点数を付けるのかわからないが、建築は、他社に負けた商品(設計)が悪いとはかぎらない。
デザインの価値は顧客によって違うため、その通りであると思います。
>善し悪しを決める基準は何ですか?
一番よいのは低コストで価格競争に勝つこと、もっとよいことは高性能品で、他社が技術力がなくて参入できないことです。
悪いことはこの逆です。
>善し悪しを決めるのは誰だと思いますか?
顧客、市場です。
同じ仕様の場合、価格競争になります。
>>他社に負けた商品はよい設計とはいえません。80点の設計でも
>>他社が80点以下のものであれば、よいのです。
>
>何を基準にして点数を付けるのかわからないが、建築は、他社に負けた商品(設計)が悪いとはかぎらない。
デザインの価値は顧客によって違うため、その通りであると思います。
>善し悪しを決める基準は何ですか?
一番よいのは低コストで価格競争に勝つこと、もっとよいことは高性能品で、他社が技術力がなくて参入できないことです。
悪いことはこの逆です。
>善し悪しを決めるのは誰だと思いますか?
顧客、市場です。
同じ仕様の場合、価格競争になります。
Re: ss2が自動構造設計ツールでは?
らいま 2005/12/22
17:11:37
もういい加減相手にするのは止めましょう。
一貫構造計算ソフトがが自動設計ツールだと勘違いしている素人に説明するのはムダです。
前にも書いたけど、建築構造設計って設計者の判断、ジャッジメントが重要な要素を占めてる。
全く同じ物件でも梁せい、配筋が違う事は良くある。
設計者によって配筋等は変わるが、正解は無い。
逆に言うと、全て正解なんだな。
多分、建築構造設計素人の方には理解できないだろけどね。
そういう人を相手に議論するのは無駄無駄。
一貫構造計算ソフトがが自動設計ツールだと勘違いしている素人に説明するのはムダです。
前にも書いたけど、建築構造設計って設計者の判断、ジャッジメントが重要な要素を占めてる。
全く同じ物件でも梁せい、配筋が違う事は良くある。
設計者によって配筋等は変わるが、正解は無い。
逆に言うと、全て正解なんだな。
多分、建築構造設計素人の方には理解できないだろけどね。
そういう人を相手に議論するのは無駄無駄。
Re: ss2が自動構造設計ツールでは?
mkm 2005/12/22
17:37:00
benjaminさんありがとうございました。
>柱や梁の強度は確かに、自動で算定はされますがそれ以前の力のかかり具合というか度合いを出すまでに、建物のバランスを見たり力の集中を避けるように調整する作業は全て手作業です。
>そういった部分が設計者により結果が異なる事になる原因の一端かと思います。
>
調整するとは、柱などの位置変更または追加してss2で何度も計算、確認して特定の柱などに力が集中しないようにすることですか?
>柱や梁の強度は確かに、自動で算定はされますがそれ以前の力のかかり具合というか度合いを出すまでに、建物のバランスを見たり力の集中を避けるように調整する作業は全て手作業です。
>そういった部分が設計者により結果が異なる事になる原因の一端かと思います。
>
調整するとは、柱などの位置変更または追加してss2で何度も計算、確認して特定の柱などに力が集中しないようにすることですか?
すみません
mkm 2005/12/22
18:24:46
marcunさん
建築業界こと知らないものが勝手なことを言ってすみません。
建築業界こと知らないものが勝手なことを言ってすみません。
Re: ss2は単なる計算プロ
mkm 2005/12/22
18:31:20
らいまさん
ご教授ありがとうございました。
ご教授ありがとうございました。
Re: すみません
マータ 2005/12/22
19:17:11
私は今の建築業界は遅れていると感じていますが、みなさんは感じていないのでしょうか?
他業種の方の批判に過剰な拒絶反応をみせる業界。
今不可能なことが将来にわたって一生できないと思いこんでいる技術者が多い業界。
こういう状況はますます業界が悪い方に向かっていくのではないかと少々不安になります。
では、どうしたらよいのか?という話がでないのも非常にさみしいです。と言う私もよい提案が出来る訳ではないのですが。
ちなみに私は、どっぷりと構造業界の中にいる一人です。
他業種の方の批判に過剰な拒絶反応をみせる業界。
今不可能なことが将来にわたって一生できないと思いこんでいる技術者が多い業界。
こういう状況はますます業界が悪い方に向かっていくのではないかと少々不安になります。
では、どうしたらよいのか?という話がでないのも非常にさみしいです。と言う私もよい提案が出来る訳ではないのですが。
ちなみに私は、どっぷりと構造業界の中にいる一人です。
Re: すみません
marcun 2005/12/22
20:17:48
>私は今の建築業界は遅れていると感じていますが、みなさんは感じていないのでしょうか?
うーん、なにをもって「遅れている」というのかによると思います。
他業界との比較で言えば、例えば、プラントものの配管設計の世界では3次元CADが、国内外問わず、標準となっています。
建築でもごく一部の設備屋さんが施工図を3次元で書いているらしいですが、まだ普及していく兆しは見えませんね。
>他業種の方の批判に過剰な拒絶反応をみせる業界。
別に過剰な拒絶反応ということもないと思いますが。。。
ただ、何も知らないと自覚できていない人がひたすら「あるべき論」を押し付けてきたら誰でも気分悪いと思います。
>今不可能なことが将来にわたって一生できないと思いこんでいる技術者が多い業界。
そうですかねぇ?
たしかに設計するにあたって、わからないことが多すぎる世界だとは思いますが。
技術的にもっといろんなことがわかってきたら、今できないこともそのうちできるようになるだろう、と私は思ってます。
>では、どうしたらよいのか?という話がでないのも非常にさみしいです。と言う私もよい提案が出来る訳ではないのですが。
産業構造として複雑すぎることが、変革に対する障壁になってるんだろうなぁ、とは思いますね。
うーん、なにをもって「遅れている」というのかによると思います。
他業界との比較で言えば、例えば、プラントものの配管設計の世界では3次元CADが、国内外問わず、標準となっています。
建築でもごく一部の設備屋さんが施工図を3次元で書いているらしいですが、まだ普及していく兆しは見えませんね。
>他業種の方の批判に過剰な拒絶反応をみせる業界。
別に過剰な拒絶反応ということもないと思いますが。。。
ただ、何も知らないと自覚できていない人がひたすら「あるべき論」を押し付けてきたら誰でも気分悪いと思います。
>今不可能なことが将来にわたって一生できないと思いこんでいる技術者が多い業界。
そうですかねぇ?
たしかに設計するにあたって、わからないことが多すぎる世界だとは思いますが。
技術的にもっといろんなことがわかってきたら、今できないこともそのうちできるようになるだろう、と私は思ってます。
>では、どうしたらよいのか?という話がでないのも非常にさみしいです。と言う私もよい提案が出来る訳ではないのですが。
産業構造として複雑すぎることが、変革に対する障壁になってるんだろうなぁ、とは思いますね。
Re: すみません
喰えないラーメン屋 2005/12/22 20:55:25
>では、どうしたらよいのか?という話がでないのも非常にさみしいです。と言う私もよい提案が出来る訳ではないのですが。
>
>
>ちなみに私は、どっぷりと構造業界の中にいる一人です。
外部からの刺激が必要です。
遅れているかどうかは判断出来ませんし、遅れているから悪いとは限りません。一般の人がどう思っているかも大事かも知れません。ワケワカメ。m(_._)m
>
>
>ちなみに私は、どっぷりと構造業界の中にいる一人です。
外部からの刺激が必要です。
遅れているかどうかは判断出来ませんし、遅れているから悪いとは限りません。一般の人がどう思っているかも大事かも知れません。ワケワカメ。m(_._)m
Re: すみません
マータ 2005/12/22
22:15:09
>他業種の方の批判に過剰な拒絶反応をみせる業界。
>今不可能なことが将来にわたって一生できないと思いこんでいる技術者が多い業界。
この部分はこの一連の書き込みをみて感じたことを書いてみました。私自身はmkmさんの書き込みを見て、おもしろいと思いました。あまり不快には感じなかったので。そのことに過剰に反応している同業者さんたちの反論を見ていて、逆にあまり気分がよくなかったです。
他業種のかたですから、現状の構造設計のことは知ってる訳もなく、的はずれな部分があるのはあきらかですが、意見を聞いて少しでも取り入れることが出来ないもんかと。感情的にならず冷静にmkmさんのコメントを読むと我々が参考に出来る内容が結構あると思いました。
>そうですかねぇ?
>たしかに設計するにあたって、わからないことが多すぎる世界だとは思いますが。
>技術的にもっといろんなことがわかってきたら、今できないこともそのうちできるようになるだろう、と私は思ってます。
ですよね。私もそう思います。技術的な部分だけでなく、建築業界全体のシステムや、一般消費者の価値観が変わっていけば、今できないことも出来るような環境になる可能性はあると思います。
>産業構造として複雑すぎることが、変革に対する障壁になってるんだろうなぁ、とは思いますね。
なんとかならないもんでしょうか?CM方式の方がすっきりしてる気がしますが。建築業界の問題点が山積みなのは今回の姉歯事件を見てもおわかりの通りで、改革すべきことが多ければ多いほど「遅れている」といえるのではないでしょうか?
問題のない業界なんてありませんが、業界の中にいるからこそ、今の建築業界は遅れていると感じてしまいます。
>今不可能なことが将来にわたって一生できないと思いこんでいる技術者が多い業界。
この部分はこの一連の書き込みをみて感じたことを書いてみました。私自身はmkmさんの書き込みを見て、おもしろいと思いました。あまり不快には感じなかったので。そのことに過剰に反応している同業者さんたちの反論を見ていて、逆にあまり気分がよくなかったです。
他業種のかたですから、現状の構造設計のことは知ってる訳もなく、的はずれな部分があるのはあきらかですが、意見を聞いて少しでも取り入れることが出来ないもんかと。感情的にならず冷静にmkmさんのコメントを読むと我々が参考に出来る内容が結構あると思いました。
>そうですかねぇ?
>たしかに設計するにあたって、わからないことが多すぎる世界だとは思いますが。
>技術的にもっといろんなことがわかってきたら、今できないこともそのうちできるようになるだろう、と私は思ってます。
ですよね。私もそう思います。技術的な部分だけでなく、建築業界全体のシステムや、一般消費者の価値観が変わっていけば、今できないことも出来るような環境になる可能性はあると思います。
>産業構造として複雑すぎることが、変革に対する障壁になってるんだろうなぁ、とは思いますね。
なんとかならないもんでしょうか?CM方式の方がすっきりしてる気がしますが。建築業界の問題点が山積みなのは今回の姉歯事件を見てもおわかりの通りで、改革すべきことが多ければ多いほど「遅れている」といえるのではないでしょうか?
問題のない業界なんてありませんが、業界の中にいるからこそ、今の建築業界は遅れていると感じてしまいます。
Re: 設計検証のない建築業界は遅れている?
toyochan 2005/12/23 12:09:03
構造設計は意匠屋さんからもらった図面から機械的にデータを作るわけではありません。
不確定な地震という敵に対して、どうやって対抗させるかは、設計者によって千差万別です。
壁の扱い一つを例にとっても
「靱性型にしたいのでスリットを取らせてもらおう..」
「強度型にしたいので壁厚をもう少しあげてもらおう..」
「耐震壁にしたいので開口をもう少し小さくしてもらおう..」
「偏心などの重荷になるだけなので別の材料にしてもらおう..」
「ここは重要なところなので、計算外で鉄筋を補強しておこう..」
などなど、いろんなことを考えます。
こんな判断は機械にはとうてい無理ですね。
不確定な地震という敵に対して、どうやって対抗させるかは、設計者によって千差万別です。
壁の扱い一つを例にとっても
「靱性型にしたいのでスリットを取らせてもらおう..」
「強度型にしたいので壁厚をもう少しあげてもらおう..」
「耐震壁にしたいので開口をもう少し小さくしてもらおう..」
「偏心などの重荷になるだけなので別の材料にしてもらおう..」
「ここは重要なところなので、計算外で鉄筋を補強しておこう..」
などなど、いろんなことを考えます。
こんな判断は機械にはとうてい無理ですね。
Re: すみません
dora 2005/12/23
14:11:23
mkm氏の持論を読めば読むほど、安易に最適化が可能な mkm氏の業界の方がちっぽけでつまらない業種と残念がっておられる心の奥底が読み取れますな。
その通りです
mkm 2005/12/23
14:41:30
toyochanさん。
半導体でもセンスアンプなど特殊回路部分は人による設計で動作シミュレーションで性能確認しながら最適回路にします。後はこの部分をブラックボックスとしてシステムLSIに流用します。
集積回路(LSI)も人手で設計したほうがチップサイズが小さくできますが、売り上げに対する設計費用の割合が大きくなる製品では自動設計のほうが安くなります。(人手といってもEWSに依存した設計で、自動といってもすでに設計した各種基本LSIを流用します。)
このように設計といっても当然今までの設計資産をできるだけ活用して設計します。新規設計部は工数もかかり、不具合もミスも発生しますが、流用部は検証済みのだめそれがない。
建築は人の好みに合わせるデザインは人の感性によることになるため人手でしょう。
半導体でもセンスアンプなど特殊回路部分は人による設計で動作シミュレーションで性能確認しながら最適回路にします。後はこの部分をブラックボックスとしてシステムLSIに流用します。
集積回路(LSI)も人手で設計したほうがチップサイズが小さくできますが、売り上げに対する設計費用の割合が大きくなる製品では自動設計のほうが安くなります。(人手といってもEWSに依存した設計で、自動といってもすでに設計した各種基本LSIを流用します。)
このように設計といっても当然今までの設計資産をできるだけ活用して設計します。新規設計部は工数もかかり、不具合もミスも発生しますが、流用部は検証済みのだめそれがない。
建築は人の好みに合わせるデザインは人の感性によることになるため人手でしょう。
Re: すみません
よんぶんのいち 2005/12/24 00:59:41
マータさんこんばんは。
他業種からの批判そのものはいたし方ありません。
不心得者が出たのですから。
しかし、それはあくまでその類の人たちによる犯罪行為であって、
M社のリコール隠蔽問題を含め他の業種でも起こりうる不正行為
と同じです。その意味での批判は受けるべきでしょう。
しかし、他業種と比べて立ち遅れていることが原因でこのような事件が
おきたわけでは有りません。
にも拘らず、勝手に想像した建築業界の姿を「遅れている」として
独善的に裁くかのような論の展開に不愉快を感じるのは決して
おかしなことではないと思います。
どう正していくべきかは今とても大切なことです。
ゆえに前提となる「どのように間違っているか」を履き違えては
意味がなくなります。
他業種からの批判そのものはいたし方ありません。
不心得者が出たのですから。
しかし、それはあくまでその類の人たちによる犯罪行為であって、
M社のリコール隠蔽問題を含め他の業種でも起こりうる不正行為
と同じです。その意味での批判は受けるべきでしょう。
しかし、他業種と比べて立ち遅れていることが原因でこのような事件が
おきたわけでは有りません。
にも拘らず、勝手に想像した建築業界の姿を「遅れている」として
独善的に裁くかのような論の展開に不愉快を感じるのは決して
おかしなことではないと思います。
どう正していくべきかは今とても大切なことです。
ゆえに前提となる「どのように間違っているか」を履き違えては
意味がなくなります。
Re: ss2が自動構造設計ツールでは?
benjamin 2005/12/24 11:00:19
> 調整するとは、柱などの位置変更または追加してss2で何度も計算、確認して特定の柱などに力が集中しないようにすることですか?
そうですね、そのような事です。
柱の追加なんて意匠が許してくれる事が少ないので、
壁厚や、柱の大きさ、梁の大きさ等の調整が多いですかね。
建物のバランスが悪いと、捩れが発生してしまうので、そうならないように建物の左右で壁厚を変えたりなどします。
そうですね、そのような事です。
柱の追加なんて意匠が許してくれる事が少ないので、
壁厚や、柱の大きさ、梁の大きさ等の調整が多いですかね。
建物のバランスが悪いと、捩れが発生してしまうので、そうならないように建物の左右で壁厚を変えたりなどします。
Re: ss2が自動構造設計ツールでは?
mkm 2005/12/24
12:51:12
benjaminさん
詳細な説明ありがとうございました。
よくわかりました。
構造設計の成果である耐震度などの性能表示してほしいです。
詳細な説明ありがとうございました。
よくわかりました。
構造設計の成果である耐震度などの性能表示してほしいです。
Re: ss2が自動構造設計ツールでは?
marcun 2005/12/26
22:13:53
>benjaminさん
>
>詳細な説明ありがとうございました。
>よくわかりました。
>
>構造設計の成果である耐震度などの性能表示してほしいです。
次第にそのような方向には進んでいます。
ですが、これがまた難しいところなのです。
結論から言うと、「完成物の性能を物理量で示すことが非常に困難」ということと、「我々の相手にしている地震等の自然現象自体が一般の方には理解し難い」というところにあると思います。
前者については、例えば、「この床にボブ・サップが乗っても大丈夫です」とは言えても、「曙が乗ったら床が抜けます」とは断言できないということです。
これは「構造物の強度は破壊検査をしなければ確定できない」ということです。
後者については、例えば、一般の方は地震の強さを「気象庁の震度階」で認識していると思いますが、これは物理量ではないため設計条件になっていないため、「震度」と「耐震性能」がリンクしません。
まず、一般の方に「地震とはどういうものか」ということを理解していただくことから始まるわけですが、それすらも定量的に示すことが困難なのが現状です。
巷では「震度5強で倒壊の可能性が云々」と騒がれていますが、あくまで「可能性」であって、「倒壊する」と断言できる人は誰もいません。
言い訳っぽいですが、これが悲しい現実であることを我々だけでなく、社会も認識しなければいけないことなんだろうと感じています。
みなさんはいかがでしょうか?
>
>詳細な説明ありがとうございました。
>よくわかりました。
>
>構造設計の成果である耐震度などの性能表示してほしいです。
次第にそのような方向には進んでいます。
ですが、これがまた難しいところなのです。
結論から言うと、「完成物の性能を物理量で示すことが非常に困難」ということと、「我々の相手にしている地震等の自然現象自体が一般の方には理解し難い」というところにあると思います。
前者については、例えば、「この床にボブ・サップが乗っても大丈夫です」とは言えても、「曙が乗ったら床が抜けます」とは断言できないということです。
これは「構造物の強度は破壊検査をしなければ確定できない」ということです。
後者については、例えば、一般の方は地震の強さを「気象庁の震度階」で認識していると思いますが、これは物理量ではないため設計条件になっていないため、「震度」と「耐震性能」がリンクしません。
まず、一般の方に「地震とはどういうものか」ということを理解していただくことから始まるわけですが、それすらも定量的に示すことが困難なのが現状です。
巷では「震度5強で倒壊の可能性が云々」と騒がれていますが、あくまで「可能性」であって、「倒壊する」と断言できる人は誰もいません。
言い訳っぽいですが、これが悲しい現実であることを我々だけでなく、社会も認識しなければいけないことなんだろうと感じています。
みなさんはいかがでしょうか?
建物の耐震強度1.0について
mkm 2005/12/27
22:24:04
marcunさん
詳細な解説ありがとうございました。
一顧客として建物の耐震強度については以下のように理解しています。
耐震強度は1.0に設定して構造計算で柱など強度をきめているのできちんと構造設計図通りに建築されればすべての建物は耐震強度は1.0になるはずでしたが、偽装や手抜きのために0.7〜0.15の低い強度の建物になった。
(東京では1.25をSS2に入力するとのことでしたが、地域による地盤硬さと地震の大きさの違いを考慮して設定している?当然東京でも埋立地と岩盤が強い内陸部でも異なるし、地震も横揺れと縦揺れ大きさなども異なるが?)
公共の建物はもっと高い値1.?で設計されることになっている。
安全設計は本来不確定な項目に対して余裕を取って設計するため、機械強度などは安全係数数倍にして設計してある。
建築強度の場合はよく知らないが少なくとも数十%以上の余裕はみているのではないですか?
したがって、1.0で保障していた震度では例えば0.8にすると保障はできないが、実際にはほとんど破壊しないかも知れません。
逆にすべて破壊することを保障するには例えば0.1以下になるかもしれません。
保障するといっても90%程度かもしれませんが。
詳細な解説ありがとうございました。
一顧客として建物の耐震強度については以下のように理解しています。
耐震強度は1.0に設定して構造計算で柱など強度をきめているのできちんと構造設計図通りに建築されればすべての建物は耐震強度は1.0になるはずでしたが、偽装や手抜きのために0.7〜0.15の低い強度の建物になった。
(東京では1.25をSS2に入力するとのことでしたが、地域による地盤硬さと地震の大きさの違いを考慮して設定している?当然東京でも埋立地と岩盤が強い内陸部でも異なるし、地震も横揺れと縦揺れ大きさなども異なるが?)
公共の建物はもっと高い値1.?で設計されることになっている。
安全設計は本来不確定な項目に対して余裕を取って設計するため、機械強度などは安全係数数倍にして設計してある。
建築強度の場合はよく知らないが少なくとも数十%以上の余裕はみているのではないですか?
したがって、1.0で保障していた震度では例えば0.8にすると保障はできないが、実際にはほとんど破壊しないかも知れません。
逆にすべて破壊することを保障するには例えば0.1以下になるかもしれません。
保障するといっても90%程度かもしれませんが。
Re: 建物の耐震強度1.0について
marcun 2005/12/28
13:04:29
>一顧客として建物の耐震強度については以下のように理解しています。
>
> 耐震強度は1.0に設定して構造計算で柱など強度をきめているのできちんと構造設計図通りに建築されればすべての建物は耐震強度は1.0になるはずでしたが、偽装や手抜きのために0.7〜0.15の低い強度の建物になった。
>(東京では1.25をSS2に入力するとのことでしたが、地域による地盤硬さと地震の大きさの違いを考慮して設定している?当然東京でも埋立地と岩盤が強い内陸部でも異なるし、地震も横揺れと縦揺れ大きさなども異なるが?)
前にも述べましたが、そういった逆算的な設計はしていないのが現状です。
皆さんが仰るように、それができれば楽チン極まりないです。
大まかな設計の順番としては、
@まず骨組み・断面・材料(強度)等を決め、モデル化する
A法令・規基準に則り、各種設計荷重を入力する。
B構造各部の応力や変形が所定内であることを確認する。
Cよろしくないようであれば、@へ戻る。
という具合です。
「耐震強度が1.0未満か否か」という話は、Bにおいて入力した荷重に対して余力がどの程度あるか、を示しています。
姉歯氏はAの荷重関係をちょろまかしたりしてたようです。
「余力がどの程度あるか」という話も、技術者の考え方によって大きく異なります。それは例えば以下のような理由によります。
・モデル化の考え方がいくつもあり、正解・不正解の区別が難しいor存在しない。
・設計荷重設定における設定方法の考え方も同様。
建築の構造設計の世界は、100%デジタル化できない、ということをご理解いただきたいところです。
(機械設計でも同じだと思いますが)
また、一般的な設計では上下地震動を考慮することは少ないです。理由は、これがクリティカルになるような現象が起こる構造物が多くないということによります。
> 公共の建物はもっと高い値1.?で設計されることになっている。
> 安全設計は本来不確定な項目に対して余裕を取って設計するため、機械強度などは安全係数数倍にして設計してある。
> 建築強度の場合はよく知らないが少なくとも数十%以上の余裕はみているのではないですか?
> したがって、1.0で保障していた震度では例えば0.8にすると保障はできないが、実際にはほとんど破壊しないかも知れません。
>逆にすべて破壊することを保障するには例えば0.1以下になるかもしれません。
> 保障するといっても90%程度かもしれませんが。
もちろん、建築構造でも安全率はあります。
材料強度、設計荷重、地盤条件などにある程度安全率を見込んでいます。
建物完成時にトータルでどれくらいか?というのは神のみぞ知るところです。
問題となっている物件の「耐震強度1.0未満」というのは、これらの安全率を考慮してるか否か少々不明です。
>
> 耐震強度は1.0に設定して構造計算で柱など強度をきめているのできちんと構造設計図通りに建築されればすべての建物は耐震強度は1.0になるはずでしたが、偽装や手抜きのために0.7〜0.15の低い強度の建物になった。
>(東京では1.25をSS2に入力するとのことでしたが、地域による地盤硬さと地震の大きさの違いを考慮して設定している?当然東京でも埋立地と岩盤が強い内陸部でも異なるし、地震も横揺れと縦揺れ大きさなども異なるが?)
前にも述べましたが、そういった逆算的な設計はしていないのが現状です。
皆さんが仰るように、それができれば楽チン極まりないです。
大まかな設計の順番としては、
@まず骨組み・断面・材料(強度)等を決め、モデル化する
A法令・規基準に則り、各種設計荷重を入力する。
B構造各部の応力や変形が所定内であることを確認する。
Cよろしくないようであれば、@へ戻る。
という具合です。
「耐震強度が1.0未満か否か」という話は、Bにおいて入力した荷重に対して余力がどの程度あるか、を示しています。
姉歯氏はAの荷重関係をちょろまかしたりしてたようです。
「余力がどの程度あるか」という話も、技術者の考え方によって大きく異なります。それは例えば以下のような理由によります。
・モデル化の考え方がいくつもあり、正解・不正解の区別が難しいor存在しない。
・設計荷重設定における設定方法の考え方も同様。
建築の構造設計の世界は、100%デジタル化できない、ということをご理解いただきたいところです。
(機械設計でも同じだと思いますが)
また、一般的な設計では上下地震動を考慮することは少ないです。理由は、これがクリティカルになるような現象が起こる構造物が多くないということによります。
> 公共の建物はもっと高い値1.?で設計されることになっている。
> 安全設計は本来不確定な項目に対して余裕を取って設計するため、機械強度などは安全係数数倍にして設計してある。
> 建築強度の場合はよく知らないが少なくとも数十%以上の余裕はみているのではないですか?
> したがって、1.0で保障していた震度では例えば0.8にすると保障はできないが、実際にはほとんど破壊しないかも知れません。
>逆にすべて破壊することを保障するには例えば0.1以下になるかもしれません。
> 保障するといっても90%程度かもしれませんが。
もちろん、建築構造でも安全率はあります。
材料強度、設計荷重、地盤条件などにある程度安全率を見込んでいます。
建物完成時にトータルでどれくらいか?というのは神のみぞ知るところです。
問題となっている物件の「耐震強度1.0未満」というのは、これらの安全率を考慮してるか否か少々不明です。
Re: 建物の耐震強度1.0について
mkm 2005/12/29
04:11:49
marcunさん
詳細なご説明ありがとうございました。
非常に複雑で、不確定な項目が多くて耐震性能だけでも難しいことはよくわかりました。
不十分ですが、下記のように理解しています。
ただ、逆算的な設計の意味がよくわかりません。(下記2項が間違いであれば理解できます)
1、コンクリート柱などの断面の大きさと形状は設計者がきめる。(下記Bから調整して)
2、下記の@AをSS2に入力して、計算した各柱などに加わる力からそれぞれに必要な鉄筋量(鉄筋の太さと本数)が出力される。
3、建物の耐震強度はSS2で直接算出しない。
4、耐震強度の数値は1.0が国が決めた基準を満たしているかどうかを示すだけの数値。震度とこの数字を対比するものはない。
>前にも述べましたが、そういった逆算的な設計はしていないのが現状です。
>皆さんが仰るように、それができれば楽チン極まりないです。
>大まかな設計の順番としては、
>@まず骨組み・断面・材料(強度)等を決め、モデル化する
>A法令・規基準に則り、各種設計荷重を入力する。
>B構造各部の応力や変形が所定内であることを確認する。
>Cよろしくないようであれば、@へ戻る。
>という具合です。
詳細なご説明ありがとうございました。
非常に複雑で、不確定な項目が多くて耐震性能だけでも難しいことはよくわかりました。
不十分ですが、下記のように理解しています。
ただ、逆算的な設計の意味がよくわかりません。(下記2項が間違いであれば理解できます)
1、コンクリート柱などの断面の大きさと形状は設計者がきめる。(下記Bから調整して)
2、下記の@AをSS2に入力して、計算した各柱などに加わる力からそれぞれに必要な鉄筋量(鉄筋の太さと本数)が出力される。
3、建物の耐震強度はSS2で直接算出しない。
4、耐震強度の数値は1.0が国が決めた基準を満たしているかどうかを示すだけの数値。震度とこの数字を対比するものはない。
>前にも述べましたが、そういった逆算的な設計はしていないのが現状です。
>皆さんが仰るように、それができれば楽チン極まりないです。
>大まかな設計の順番としては、
>@まず骨組み・断面・材料(強度)等を決め、モデル化する
>A法令・規基準に則り、各種設計荷重を入力する。
>B構造各部の応力や変形が所定内であることを確認する。
>Cよろしくないようであれば、@へ戻る。
>という具合です。
Re: ss2が自動構造設計ツールでは?
benjamin 2005/12/24 11:00:19
> 調整するとは、柱などの位置変更または追加してss2で何度も計算、確認して特定の柱などに力が集中しないようにすることですか?
そうですね、そのような事です。
柱の追加なんて意匠が許してくれる事が少ないので、
壁厚や、柱の大きさ、梁の大きさ等の調整が多いですかね。
建物のバランスが悪いと、捩れが発生してしまうので、そうならないように建物の左右で壁厚を変えたりなどします。
そうですね、そのような事です。
柱の追加なんて意匠が許してくれる事が少ないので、
壁厚や、柱の大きさ、梁の大きさ等の調整が多いですかね。
建物のバランスが悪いと、捩れが発生してしまうので、そうならないように建物の左右で壁厚を変えたりなどします。
Re: ss2が自動構造設計ツールでは?
mkm 2005/12/24
12:51:12
benjaminさん
詳細な説明ありがとうございました。
よくわかりました。
構造設計の成果である耐震度などの性能表示してほしいです。
詳細な説明ありがとうございました。
よくわかりました。
構造設計の成果である耐震度などの性能表示してほしいです。
Re: ss2が自動構造設計ツールでは?
marcun 2005/12/26
22:13:53
>benjaminさん
>
>詳細な説明ありがとうございました。
>よくわかりました。
>
>構造設計の成果である耐震度などの性能表示してほしいです。
次第にそのような方向には進んでいます。
ですが、これがまた難しいところなのです。
結論から言うと、「完成物の性能を物理量で示すことが非常に困難」ということと、「我々の相手にしている地震等の自然現象自体が一般の方には理解し難い」というところにあると思います。
前者については、例えば、「この床にボブ・サップが乗っても大丈夫です」とは言えても、「曙が乗ったら床が抜けます」とは断言できないということです。
これは「構造物の強度は破壊検査をしなければ確定できない」ということです。
後者については、例えば、一般の方は地震の強さを「気象庁の震度階」で認識していると思いますが、これは物理量ではないため設計条件になっていないため、「震度」と「耐震性能」がリンクしません。
まず、一般の方に「地震とはどういうものか」ということを理解していただくことから始まるわけですが、それすらも定量的に示すことが困難なのが現状です。
巷では「震度5強で倒壊の可能性が云々」と騒がれていますが、あくまで「可能性」であって、「倒壊する」と断言できる人は誰もいません。
言い訳っぽいですが、これが悲しい現実であることを我々だけでなく、社会も認識しなければいけないことなんだろうと感じています。
みなさんはいかがでしょうか?
>
>詳細な説明ありがとうございました。
>よくわかりました。
>
>構造設計の成果である耐震度などの性能表示してほしいです。
次第にそのような方向には進んでいます。
ですが、これがまた難しいところなのです。
結論から言うと、「完成物の性能を物理量で示すことが非常に困難」ということと、「我々の相手にしている地震等の自然現象自体が一般の方には理解し難い」というところにあると思います。
前者については、例えば、「この床にボブ・サップが乗っても大丈夫です」とは言えても、「曙が乗ったら床が抜けます」とは断言できないということです。
これは「構造物の強度は破壊検査をしなければ確定できない」ということです。
後者については、例えば、一般の方は地震の強さを「気象庁の震度階」で認識していると思いますが、これは物理量ではないため設計条件になっていないため、「震度」と「耐震性能」がリンクしません。
まず、一般の方に「地震とはどういうものか」ということを理解していただくことから始まるわけですが、それすらも定量的に示すことが困難なのが現状です。
巷では「震度5強で倒壊の可能性が云々」と騒がれていますが、あくまで「可能性」であって、「倒壊する」と断言できる人は誰もいません。
言い訳っぽいですが、これが悲しい現実であることを我々だけでなく、社会も認識しなければいけないことなんだろうと感じています。
みなさんはいかがでしょうか?
建物の耐震強度1.0について
mkm 2005/12/27
22:24:04
marcunさん
詳細な解説ありがとうございました。
一顧客として建物の耐震強度については以下のように理解しています。
耐震強度は1.0に設定して構造計算で柱など強度をきめているのできちんと構造設計図通りに建築されればすべての建物は耐震強度は1.0になるはずでしたが、偽装や手抜きのために0.7〜0.15の低い強度の建物になった。
(東京では1.25をSS2に入力するとのことでしたが、地域による地盤硬さと地震の大きさの違いを考慮して設定している?当然東京でも埋立地と岩盤が強い内陸部でも異なるし、地震も横揺れと縦揺れ大きさなども異なるが?)
公共の建物はもっと高い値1.?で設計されることになっている。
安全設計は本来不確定な項目に対して余裕を取って設計するため、機械強度などは安全係数数倍にして設計してある。
建築強度の場合はよく知らないが少なくとも数十%以上の余裕はみているのではないですか?
したがって、1.0で保障していた震度では例えば0.8にすると保障はできないが、実際にはほとんど破壊しないかも知れません。
逆にすべて破壊することを保障するには例えば0.1以下になるかもしれません。
保障するといっても90%程度かもしれませんが。
詳細な解説ありがとうございました。
一顧客として建物の耐震強度については以下のように理解しています。
耐震強度は1.0に設定して構造計算で柱など強度をきめているのできちんと構造設計図通りに建築されればすべての建物は耐震強度は1.0になるはずでしたが、偽装や手抜きのために0.7〜0.15の低い強度の建物になった。
(東京では1.25をSS2に入力するとのことでしたが、地域による地盤硬さと地震の大きさの違いを考慮して設定している?当然東京でも埋立地と岩盤が強い内陸部でも異なるし、地震も横揺れと縦揺れ大きさなども異なるが?)
公共の建物はもっと高い値1.?で設計されることになっている。
安全設計は本来不確定な項目に対して余裕を取って設計するため、機械強度などは安全係数数倍にして設計してある。
建築強度の場合はよく知らないが少なくとも数十%以上の余裕はみているのではないですか?
したがって、1.0で保障していた震度では例えば0.8にすると保障はできないが、実際にはほとんど破壊しないかも知れません。
逆にすべて破壊することを保障するには例えば0.1以下になるかもしれません。
保障するといっても90%程度かもしれませんが。
Re: 建物の耐震強度1.0について
marcun 2005/12/28
13:04:29
>一顧客として建物の耐震強度については以下のように理解しています。
>
> 耐震強度は1.0に設定して構造計算で柱など強度をきめているのできちんと構造設計図通りに建築されればすべての建物は耐震強度は1.0になるはずでしたが、偽装や手抜きのために0.7〜0.15の低い強度の建物になった。
>(東京では1.25をSS2に入力するとのことでしたが、地域による地盤硬さと地震の大きさの違いを考慮して設定している?当然東京でも埋立地と岩盤が強い内陸部でも異なるし、地震も横揺れと縦揺れ大きさなども異なるが?)
前にも述べましたが、そういった逆算的な設計はしていないのが現状です。
皆さんが仰るように、それができれば楽チン極まりないです。
大まかな設計の順番としては、
@まず骨組み・断面・材料(強度)等を決め、モデル化する
A法令・規基準に則り、各種設計荷重を入力する。
B構造各部の応力や変形が所定内であることを確認する。
Cよろしくないようであれば、@へ戻る。
という具合です。
「耐震強度が1.0未満か否か」という話は、Bにおいて入力した荷重に対して余力がどの程度あるか、を示しています。
姉歯氏はAの荷重関係をちょろまかしたりしてたようです。
「余力がどの程度あるか」という話も、技術者の考え方によって大きく異なります。それは例えば以下のような理由によります。
・モデル化の考え方がいくつもあり、正解・不正解の区別が難しいor存在しない。
・設計荷重設定における設定方法の考え方も同様。
建築の構造設計の世界は、100%デジタル化できない、ということをご理解いただきたいところです。
(機械設計でも同じだと思いますが)
また、一般的な設計では上下地震動を考慮することは少ないです。理由は、これがクリティカルになるような現象が起こる構造物が多くないということによります。
> 公共の建物はもっと高い値1.?で設計されることになっている。
> 安全設計は本来不確定な項目に対して余裕を取って設計するため、機械強度などは安全係数数倍にして設計してある。
> 建築強度の場合はよく知らないが少なくとも数十%以上の余裕はみているのではないですか?
> したがって、1.0で保障していた震度では例えば0.8にすると保障はできないが、実際にはほとんど破壊しないかも知れません。
>逆にすべて破壊することを保障するには例えば0.1以下になるかもしれません。
> 保障するといっても90%程度かもしれませんが。
もちろん、建築構造でも安全率はあります。
材料強度、設計荷重、地盤条件などにある程度安全率を見込んでいます。
建物完成時にトータルでどれくらいか?というのは神のみぞ知るところです。
問題となっている物件の「耐震強度1.0未満」というのは、これらの安全率を考慮してるか否か少々不明です。
>
> 耐震強度は1.0に設定して構造計算で柱など強度をきめているのできちんと構造設計図通りに建築されればすべての建物は耐震強度は1.0になるはずでしたが、偽装や手抜きのために0.7〜0.15の低い強度の建物になった。
>(東京では1.25をSS2に入力するとのことでしたが、地域による地盤硬さと地震の大きさの違いを考慮して設定している?当然東京でも埋立地と岩盤が強い内陸部でも異なるし、地震も横揺れと縦揺れ大きさなども異なるが?)
前にも述べましたが、そういった逆算的な設計はしていないのが現状です。
皆さんが仰るように、それができれば楽チン極まりないです。
大まかな設計の順番としては、
@まず骨組み・断面・材料(強度)等を決め、モデル化する
A法令・規基準に則り、各種設計荷重を入力する。
B構造各部の応力や変形が所定内であることを確認する。
Cよろしくないようであれば、@へ戻る。
という具合です。
「耐震強度が1.0未満か否か」という話は、Bにおいて入力した荷重に対して余力がどの程度あるか、を示しています。
姉歯氏はAの荷重関係をちょろまかしたりしてたようです。
「余力がどの程度あるか」という話も、技術者の考え方によって大きく異なります。それは例えば以下のような理由によります。
・モデル化の考え方がいくつもあり、正解・不正解の区別が難しいor存在しない。
・設計荷重設定における設定方法の考え方も同様。
建築の構造設計の世界は、100%デジタル化できない、ということをご理解いただきたいところです。
(機械設計でも同じだと思いますが)
また、一般的な設計では上下地震動を考慮することは少ないです。理由は、これがクリティカルになるような現象が起こる構造物が多くないということによります。
> 公共の建物はもっと高い値1.?で設計されることになっている。
> 安全設計は本来不確定な項目に対して余裕を取って設計するため、機械強度などは安全係数数倍にして設計してある。
> 建築強度の場合はよく知らないが少なくとも数十%以上の余裕はみているのではないですか?
> したがって、1.0で保障していた震度では例えば0.8にすると保障はできないが、実際にはほとんど破壊しないかも知れません。
>逆にすべて破壊することを保障するには例えば0.1以下になるかもしれません。
> 保障するといっても90%程度かもしれませんが。
もちろん、建築構造でも安全率はあります。
材料強度、設計荷重、地盤条件などにある程度安全率を見込んでいます。
建物完成時にトータルでどれくらいか?というのは神のみぞ知るところです。
問題となっている物件の「耐震強度1.0未満」というのは、これらの安全率を考慮してるか否か少々不明です。
Re: 建物の耐震強度1.0について
mkm 2005/12/29
04:11:49
marcunさん
詳細なご説明ありがとうございました。
非常に複雑で、不確定な項目が多くて耐震性能だけでも難しいことはよくわかりました。
不十分ですが、下記のように理解しています。
ただ、逆算的な設計の意味がよくわかりません。(下記2項が間違いであれば理解できます)
1、コンクリート柱などの断面の大きさと形状は設計者がきめる。(下記Bから調整して)
2、下記の@AをSS2に入力して、計算した各柱などに加わる力からそれぞれに必要な鉄筋量(鉄筋の太さと本数)が出力される。
3、建物の耐震強度はSS2で直接算出しない。
4、耐震強度の数値は1.0が国が決めた基準を満たしているかどうかを示すだけの数値。震度とこの数字を対比するものはない。
>前にも述べましたが、そういった逆算的な設計はしていないのが現状です。
>皆さんが仰るように、それができれば楽チン極まりないです。
>大まかな設計の順番としては、
>@まず骨組み・断面・材料(強度)等を決め、モデル化する
>A法令・規基準に則り、各種設計荷重を入力する。
>B構造各部の応力や変形が所定内であることを確認する。
>Cよろしくないようであれば、@へ戻る。
>という具合です。
詳細なご説明ありがとうございました。
非常に複雑で、不確定な項目が多くて耐震性能だけでも難しいことはよくわかりました。
不十分ですが、下記のように理解しています。
ただ、逆算的な設計の意味がよくわかりません。(下記2項が間違いであれば理解できます)
1、コンクリート柱などの断面の大きさと形状は設計者がきめる。(下記Bから調整して)
2、下記の@AをSS2に入力して、計算した各柱などに加わる力からそれぞれに必要な鉄筋量(鉄筋の太さと本数)が出力される。
3、建物の耐震強度はSS2で直接算出しない。
4、耐震強度の数値は1.0が国が決めた基準を満たしているかどうかを示すだけの数値。震度とこの数字を対比するものはない。
>前にも述べましたが、そういった逆算的な設計はしていないのが現状です。
>皆さんが仰るように、それができれば楽チン極まりないです。
>大まかな設計の順番としては、
>@まず骨組み・断面・材料(強度)等を決め、モデル化する
>A法令・規基準に則り、各種設計荷重を入力する。
>B構造各部の応力や変形が所定内であることを確認する。
>Cよろしくないようであれば、@へ戻る。
>という具合です。
Re: 建物の耐震強度1.0について
(no name) 2005/12/30 00:12:38
> 1、コンクリート柱などの断面の大きさと形状は設計者がきめる。(下記Bから調整して)
>
> 2、下記の@AをSS2に入力して、計算した各柱などに加わる力からそれぞれに必要な鉄筋量(鉄筋の太さと本数)が出力される。
>
> 3、建物の耐震強度はSS2で直接算出しない。
>
> 4、耐震強度の数値は1.0が国が決めた基準を満たしているかどうかを示すだけの数値。震度とこの数字を対比するものはない。
大まかな理解としては間違っていないと思います。
これ以上は専門的に少々深くなりますが、補足として、いくつか以下に列記します。
・上記1、2、について
この考え方が通用するのは、鉄筋コンクリート造で一次設計(弾性設計)のみです。2次設計(塑性設計)ではこのような手法は取れません。Qu/Qunというものは、この2次設計の結果です。
また、出力される必要鉄筋量というものをそのまま採用できないケースもありえます。(施工性が悪い等の理由で)
・上記3、について
実は、そもそも最初から「耐震強度を算出」という概念がありません。「構造計算」というのは、「設計した構造(断面などすべて決めたもの)の安全性の確認・検証をすることが目的」であるため、設計上「耐震強度」という言葉の定義が存在しません。
・上記4、について
「Qu/Qun=1.0以上」ということと、「震度5強でも倒壊しない」ということは、イコールではありませんが、ニアリーイコールというイメージにはなります。かなり大雑把ですが。
>
> 2、下記の@AをSS2に入力して、計算した各柱などに加わる力からそれぞれに必要な鉄筋量(鉄筋の太さと本数)が出力される。
>
> 3、建物の耐震強度はSS2で直接算出しない。
>
> 4、耐震強度の数値は1.0が国が決めた基準を満たしているかどうかを示すだけの数値。震度とこの数字を対比するものはない。
大まかな理解としては間違っていないと思います。
これ以上は専門的に少々深くなりますが、補足として、いくつか以下に列記します。
・上記1、2、について
この考え方が通用するのは、鉄筋コンクリート造で一次設計(弾性設計)のみです。2次設計(塑性設計)ではこのような手法は取れません。Qu/Qunというものは、この2次設計の結果です。
また、出力される必要鉄筋量というものをそのまま採用できないケースもありえます。(施工性が悪い等の理由で)
・上記3、について
実は、そもそも最初から「耐震強度を算出」という概念がありません。「構造計算」というのは、「設計した構造(断面などすべて決めたもの)の安全性の確認・検証をすることが目的」であるため、設計上「耐震強度」という言葉の定義が存在しません。
・上記4、について
「Qu/Qun=1.0以上」ということと、「震度5強でも倒壊しない」ということは、イコールではありませんが、ニアリーイコールというイメージにはなります。かなり大雑把ですが。
Re: 建物の耐震強度1.0について
mkm 2005/12/30
20:18:10
marcunさん
大変詳しくご説明いただき有難うございました。
よくわかりました。
建物は人生の大半を過ごす空間で、安全で快適であることが人々を豊かにします。構造設計は人々の命を守る重要な設計であることが今回のことで多くの人々に認識されました。
一顧客として安全な住居をこれからもお願いします。
>大まかな理解としては間違っていないと思います。
>これ以上は専門的に少々深くなりますが、補足として、いくつか以下に列記します。
>・上記1、2、について
>この考え方が通用するのは、鉄筋コンクリート造で一次設計(弾性設計)のみです。2次設計(塑性設計)ではこのような手法は取れません。Qu/Qunというものは、この2次設計の結果です。
>また、出力される必要鉄筋量というものをそのまま採用できないケースもありえます。(施工性が悪い等の理由で)
>・上記3、について
>実は、そもそも最初から「耐震強度を算出」という概念がありません。「構造計算」というのは、「設計した構造(断面などすべて決めたもの)の安全性の確認・検証をすることが目的」であるため、設計上「耐震強度」という言葉の定義が存在しません。
>・上記4、について
>「Qu/Qun=1.0以上」ということと、「震度5強でも倒壊しない」ということは、イコールではありませんが、ニアリーイコールというイメージにはなります。かなり大雑把ですが。
大変詳しくご説明いただき有難うございました。
よくわかりました。
建物は人生の大半を過ごす空間で、安全で快適であることが人々を豊かにします。構造設計は人々の命を守る重要な設計であることが今回のことで多くの人々に認識されました。
一顧客として安全な住居をこれからもお願いします。
>大まかな理解としては間違っていないと思います。
>これ以上は専門的に少々深くなりますが、補足として、いくつか以下に列記します。
>・上記1、2、について
>この考え方が通用するのは、鉄筋コンクリート造で一次設計(弾性設計)のみです。2次設計(塑性設計)ではこのような手法は取れません。Qu/Qunというものは、この2次設計の結果です。
>また、出力される必要鉄筋量というものをそのまま採用できないケースもありえます。(施工性が悪い等の理由で)
>・上記3、について
>実は、そもそも最初から「耐震強度を算出」という概念がありません。「構造計算」というのは、「設計した構造(断面などすべて決めたもの)の安全性の確認・検証をすることが目的」であるため、設計上「耐震強度」という言葉の定義が存在しません。
>・上記4、について
>「Qu/Qun=1.0以上」ということと、「震度5強でも倒壊しない」ということは、イコールではありませんが、ニアリーイコールというイメージにはなります。かなり大雑把ですが。
Re: すみません
匿名希望 2006/04/04
21:12:31
建物は歴史的に見て。。。
まず大工さんが作って、壊れて、工夫して、また壊れてを繰り返してきました。
現在も、大地震が来るたびに繰り返しています。小さい製品がリコール等を繰り返すように・・・スパン長いけど
次は行政の問題、職員の知識が低すぎる。なぜなら公務員は若いうちに試験を受かった子供が結局事務仕事を続けた人だからでも中には勉強熱心な人もいる。そしてさらに民間検査機関はひどい。経験のある人を高い給料で採用するとか、外部委託するとか今後は考えるのでしょうか・・・。
で、最後は設計者のモラルの問題。設計にかかわらず医療でもななんでもです。
まず大工さんが作って、壊れて、工夫して、また壊れてを繰り返してきました。
現在も、大地震が来るたびに繰り返しています。小さい製品がリコール等を繰り返すように・・・スパン長いけど
次は行政の問題、職員の知識が低すぎる。なぜなら公務員は若いうちに試験を受かった子供が結局事務仕事を続けた人だからでも中には勉強熱心な人もいる。そしてさらに民間検査機関はひどい。経験のある人を高い給料で採用するとか、外部委託するとか今後は考えるのでしょうか・・・。
で、最後は設計者のモラルの問題。設計にかかわらず医療でもななんでもです。